ポルトガルのキノコ。キノコの名前教えてください。

ポルトガルの森などで撮ったキノコの写真集です。間違いなどありましたら教えて下さい。食毒はあくまでも自己責任で。

49.ザラエノハラタケ? Agaricus subrutilescens?

2014-04-16 11:41:55 | ポルトガルのキノコ

 

ザラエノハラタケ? Agaricus subrutilescens? ハラタケ科、ハラタケ属

2013年11月7日、ポルトガル、アレンテージョ地方で撮影

 

有毒。以前は可食とされることもあったが、胃腸系の軽い中毒を起こすことがあるのが知られている。

 

カサは半球型から扁平に開く。幼菌時のカサは帯紫褐色の繊維に覆われ、のち成長にしたがい細かく裂け鱗片化する。地色は白色、鱗片は帯紫褐色から帯赤紫褐色。ヒダは極めて密で離生する。

 

色は幼時白色。のち成菌ではピンク色。さらに老成すると帯紫汚褐色化する。柄は中空で、上部に白色膜質の大型のツバを備える。

 

柄のツバより下は綿毛状鱗片に覆われササクレ状になり、ザラエノハラタケの最大の特徴となっている。ツバより上部は条線が密にありほぼ平滑。この部分は、かさ同様に老成により汚紫褐色化する。

 

肉は白色で、空気に触れると淡紅色に変色するが、変色性はさほど強くはない。また、肉の色は老成すると帯紫汚褐色になる。ハラタケ属の中では、比較的同定が容易と思われるザラエノハラタケだが、外見だけでは正確な同定は難しい。(きのこ図鑑、撮れたてドットコムより)

 

ザラエノハラタケのカサは直径が7~20cm、形は幼い時は半球形で成長するにつれてカサが開いていき平らに近づいていく。カサの色は白色から淡い桃色で、中央部を中心に褐色の鱗片が見られ、フチに近づくほどこの鱗片の密集度は低くなる。

 



ヒダはツカに隔生していて非常に密に並んでおり、ヒダの色は幼菌時は白色だが成長するとピンク色になり、老生するとじょじょに黒ずんでいく。
ザラエノハラタケのツカは白色で、中身は中空。太さは上から下まで殆ど同じだが基部が膨らんでいる。また、ツカの上部には薄いツバがついており、ツバから上と下ではツカの表面が異なり、ツバよりも下の部分はササクレが見られる。

ザラエノハラタケの肉の部分は白色だが、傷がつくと薄い紅色に変色する。

 

ザラエノハラタケは毒の成分を持った毒キノコであり、消化器系の中毒症状を起こす事がある。

しかし、外国の本などでは日本でいうところのマッシュルームのように利用できる美味しいキノコだと紹介されているケースもある。
熱を十分に通せば食べられるという話もあるが、基本的には口にしない方が良いだろう。(きのこ図鑑より)

(C)2014  MUZVIT

 

ポルトガルのキノコサムネイル目次