ポルトガルのキノコ。キノコの名前教えてください。

ポルトガルの森などで撮ったキノコの写真集です。間違いなどありましたら教えて下さい。食毒はあくまでも自己責任で。

45.クロノボリリュウタケ Helvella lacunosa

2013-01-07 09:59:05 | ポルトガルのキノコ

クロノボリリュウもしくはクロノボリリュウタケ ( (学名:Helvella lacunosa)はチャワンタケ目、ノボリリュウタケ科、ノボリリュウ属の菌類。
2013年1月3日、ポルトガル、セトゥーバル郊外の森で撮影



英語圏ではlate grey saddleやfluted black elfin saddleとして知られている。ノボリリュウ属の中では比較的知られている種である。この菌は不規則に皺のよった灰色の傘、縦に皺の走った柄、ワタゲ状の下面等から簡単に見分けることができる。北アメリカ、ヨーロッパ等で見つかっており、夏や秋の頃、落葉広葉樹や針葉樹の森で見ることができる。


この菌を最初に記載したのは博物学者のアダム・アフセリウスであり、1783年に分類された。この種の名前であるlacunosaはラテン語の形容詞であり、「穴のある」を意味している。属の名前であるHelvellaは元々イタリアのハーブの一種であったが、アミガサダケに関連する言葉になった。Helvella sulcataはこの種とはいくらかの違いがあり、裂片の僅かな違いがあるとされて別種にされていたが、現在では種以下に格下げされるか、全くのシノニムとして扱われている。この二つの型を明らかに線引きするような特徴は見つからなかった。


クロノボリリュウは不規則に折り重なり、皺のよった傘を持っており、暗い灰色から徐々に黒色に変化していく。大きさは1~10cmほどであり、大抵2~5cm程度である。


柄は皺がよったようになっており、鍔はない。長さは3~15cm程度である。若いものは白く、老いるにしたがい暗い色になっていき、灰色のような色になる。


胞子紋は白色であり、胞子自体は楕円形をしている。平均的に12 × 9 μm程度である。時折、白い蓋の様な物がついている場合がある。



ノボリリュウとの見分け方は、ふわふわした傘の下部の表面と、若いときに巻き込まれた端部分、さらにノボリリュウは傘が乳白色をしていることである。



この種は北アメリカの東部で一般的な種であり、ヨーロッパでも見つかっている。これは高山に見られることが多く、南北半球を問わず、温帯域に見られる。マツ、ナラ、ベイマツ、公園の芝生等にも見られる。稀に焼け跡から生えることもある。


子実体は晩夏から秋にかけて見られる。ただし、カリフォルニアでは冬に見られたこともある。(ポルトガル、セトゥーバル郊外の森でも1月3日にまだ出始めを確認しました。)



時に白いカビの生えたような外見のものがあり、子嚢菌門のHypomyces cervinigenusに寄生されているものである。


この種は可食である。柄は食べられないが、傘の部分は幾つかの調理例では好評である。幾つかのガイドブックには可食として扱われている。しかし、この属の他の幾つかの種は現在では毒の存在が疑われているため、この種自体にも毒があるのではと疑われている。生食すると消化器系に症状を与えると報告されている。(Wikipediaより)

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44.ベニヤマタケ Hygrocybe coccinea

2013-01-06 08:42:43 | ポルトガルのキノコ

ベニヤマタケ(Hygrocybe coccinea)はヌメリガサ科、アカヤマタケ属の菌類。
2012年12月24日、ポルトガル、アレンテージョ地方の沿道で撮影




英語ではscarlet hood、 scarlet waxcap、righteous red waxy capなどともよばれる。北半球の日本、中国、ヨーロッパ、北アメリカなどで見つかっている。

 


小さく発色の良い赤いキノコであり、ヨーロッパでは晩夏から秋に耕作されていない草地に見つかり、北アメリカでは冬場に森林で見つかる。

 

ベニヤマタケは最初、ドイツの学者、Jacob Christian Schäfferがハラタケ類に分類した。その後1838年にエリーアス・フリースがヌメリガサ属に分類し、1871年、Paul Kummerがアカヤマタケ属に分類した。



学名のcoccineaはラテン語で深紅色の意味がある。



ベニヤマタケはとても小さい。生え初めの頃はベルの形に似ており、その後徐々に平たい形になっていく。カサは2-5cmであり、色は深紅色でぬるぬるしている。

 


襞は柄にくっついて厚く、広がっており、紅黄色である。

 



胞子は白色。卵形の胞子であり、大きさは7-9.5 x 4-5 μmである。

 



柄はつばなどが存在せず、色は黄色っぽい赤で2-5cmの高さであり、幅は0.3-1cm程度である。

 



肉は黄色っぽい赤色で味は薄い。

 



ベニヤマタケは広い範囲に分布しており、耕作の行われていない草地に多い。

 



ヨーロッパでは8月から10月に見ることができる。イギリスでは他のアカヤマタケ属のように霜の生えるまでの晩秋が一番良い季節である。

 



北アメリカではアカマツの下や森の中で冬に見かけることができる。ネパールのサガルマータ国立公園やインド、中国、日本ではツツジの下や、オークの下に育つことが確認されている。

 



オーストラリアで初期にHygrocybe coccineaとして特定された標本は、アカヌマベニタケ(Hygrocybe miniata)とHygrocybe kandoraに再度分類された。

 



ベニヤマタケは可食であり、日本では山口県において、「アカナバ」の地方名で古くから食用とされている。(Wikipediaより)
ポルトガル南部のアルガルヴェ地方では上記の通り12月24日に撮影、一箇所に10本ほどを確認したが、老菌はなく比較的新鮮な菌ばかりでした。  (C)2014  MUZVIT

 

 


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43.カレエダタケモドキ Clavulina rugosa

2013-01-05 10:20:41 | ポルトガルのキノコ

カレエダタケモドキ(枯枝茸擬) Clavulina rugosa 担子菌門ハラタケ亜門ハラタケ綱アンズタケ目アンズタケ科カレエダタケ属
2012年12月24日、ポルトガル、アルガルヴェの沿道で撮影



春~秋に林内地上に発生。小型きのこ。



子実体は高さ1~3cmの棍棒型で、先端部は若干枝分かれする。



全体が白色~クリーム色で表面に浅いしわがある。



肉は白色でいくらか弾力あり、もろくない。


こうしたタイプのきのこは子実体の表面全体に胞子が形成される。





よく似たきのこはいくつかあるが、シロソウメンタケは同じように全体が白色だがほとんど分岐せず、肉質がもろく、また断面は円筒形でしわがない。



同属のカレエダタケはもっと根元から多数分岐してややホウキタケ型になる。



こうしたタイプのきのこはかつてはホウキタケやフサヒメホウキタケなどとともに「ヒダナシタケ目」とされていたが、分子系統による分類では「ヒダナシタケ目」という分類自体が消滅し、それぞれまったく異なる目となった。



ホウキタケ属はホウキタケ科からラッパタケ目ラッパタケ科に、フサヒメホウキタケ属はフサヒメホウキタケ科からベニタケ目マツカサタケ科に、カレエダタケ属はカレエダタケ科からアンズタケ目アンズタケ科となった。(ブログ・三十九さんの部屋より)










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42.ヒイロガサ?Hygrocybe punicea?

2013-01-04 09:46:59 | ポルトガルのキノコ

ヒイロガサ(Hygrocybe punicea)はハラタケ目、ヌメリガサ科、アカヤマタケ属の菌類。
2012年12月24日、ポルトガル、アレンテージョの沿道で撮影



英語ではCrimson Waxy CapやScarlet Waxy Cap等と呼ばれることもある。北ヨーロッパを中心に見つかっている。当初はHygrophorus puniceusの名で記載され、属内で最大の種であった。



粘性のある大きい傘をもち、初期は釣鐘型をしており、時間がたつにつれ平たくなっていく。大きさは4~10cmであり、色は名のとおり緋色から暗赤色の色をしている。



襞は厚めですきまが大きい。色は黄色っぽい橙色である。胞子紋の色は白。



柄はつばなどの構造がなく、長さは5~9cm、幅は2cm程度。赤から白っぽい黄色、白褐色に近い色になる。表面に繊維のような線が見られる。肉は白っぽい色をしている。



ヒイロガサは広範な分布を持っている。ヨーロッパでは草地に良く見られ、北アメリカでは森に見られる。



ヒイロガサはヨーロッパで可食であると記録されており、北アメリカでは逆に食用でないと記録されている。味はまろやかである。(Wikipediaより)
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41.名前不明

2013-01-03 10:13:09 | ポルトガルのキノコ

2012年12月20日、ポルトガル、セトゥーバル郊外の森で撮影



まるで墨汁かコールタールの中に浸けたかの様に傘も柄も真っ黒。


少々老菌の様相はあるものの、これ程黒いキノコは検索をしてもなかなか見当たりません。



そのあたりを丹念に観察しましたが、この個体1本しか見つかりませんでした。


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