「あの街灯がつくところを見ている」と母が言う。
百メートルくらい向こうにあずまやがあり、そのわきに街灯があるのが見えた。
暗くなるにはもう少し間がある。
「雨降ってる?」
小雨が降ったりあがってみたりといったところ。
「今日は暗くなるのが早い」
ちょっと目を離したすきに、街灯はついていた。
緑色の明かりだったが、しばらくすると白くなった。
母は特に残念そうでもなく、ついた街灯を少しの間見ていた。
「あの街灯がつくところを見ている」と母が言う。
百メートルくらい向こうにあずまやがあり、そのわきに街灯があるのが見えた。
暗くなるにはもう少し間がある。
「雨降ってる?」
小雨が降ったりあがってみたりといったところ。
「今日は暗くなるのが早い」
ちょっと目を離したすきに、街灯はついていた。
緑色の明かりだったが、しばらくすると白くなった。
母は特に残念そうでもなく、ついた街灯を少しの間見ていた。
病室の窓ガラスの外側にたまに蜘蛛がいる。
窓は西に向いている。
日暮れ。
西日が差してきた。
窓に無数の虹色の線が現れた。
蜘蛛の糸が七色に光っているのだった。
母に言うと「ほんとだ」と言った。
「きのうトンボが一匹来た」と母が言った。
「でも鳥は来ない。木も揺れない」
窓から見えるのは杉林だから、よくよく見ないと風に揺れるのは見えない。
鳥は遠くを飛んでいる。
春の初めころ、ビオラ(小さなパンジー)の苗をうちの前に植えた。
ひと月ほどは元気に咲いていたが、花壇の囲いに使っている枕木から、ダンゴムシだかワラジムシがやってきて花を食べ始めた。
時々まとめて側溝に流した(笑)が、だんだん茎まで食われていった。
しょうがないので食われかけの苗は抜いた。
まだ元気なところを切ってコップに差しておいた。
それからだ。
ビオラは毎日花を咲かせた。
茎も毎日伸びて、つぼみもついた。
よく水を吸った。
あれから3カ月くらい経つ。
さすがにあまり元気とは言えなくなってきたが、まだ咲いている。
ビオラ、パンジーは暑さに弱い。
もう7月だから本当によくもったものだ。
水に差しているだけなのにこんなに咲くとは。
トウモロコシのアイスクリームで「キミをアイス」。
甘さ強めのしっかりトウモロコシ味でとても美味しかった。
由利本荘市矢島町花立牧場産。
矢島町の産直「やさい王国」で売っていた。
パッケージの、小首を傾げたつぶらな瞳の牛の絵は、矢島の高校生のデザインだって。
とってもいいわあ、身近で牛を見てる人の絵だな。
ツレがこのアイスを見つけて速攻で買った時、うれしかった単純なわたしです。
250円。
一時間ばかり足田堤へ出かけた。
蓮はまだ咲いていなかった。
ツレは小さな網で小魚をすくった。
菱の実の殻が浮いていた。
上空を大きな鳥が旋回していて、時々身をひるがえして一気に水面に突っ込んだ。
ズボッ
頭だけ白かったからミサゴかな。
ここは内陸だけど、広い水辺があるといるんだな。
何度か失敗した後、魚を捕まえたところを見た。
「捕った捕った」
重そうだ。
空中でしっかり持ち直したあと、杉林の方へ運んでいった。
魚はヘラブナらしかった。
双眼鏡で見ると、ヘラブナはしっかり前を向いて運ばれていった。
水中から空中へ。
運命の急展開に空飛ぶ魚はなにを思ったろう。