ちびたの日常

のんびり息子と猫たち&イギリス人ハニスケと

商品を開発するときに思うこと

2022-06-25 | 私のお仕事(本業)
ジオパークの中では商品開発は開発することだけがジオパーク的ビジネスではない。
そんな感じのことは以前からよく話しているけど同じチームの中でもそれが理解されていないので良く意見が食い違う。
私がよく直面する問題は目先の利益を追う人たちだ。

ジオはどうしても両方の側面を気にしなければならないけれどどちらかというと長期的成長の方が大事だったりする。

そこの部分を忘れてしまって早く商品を作れとか、相手の成長を無視した自己中心的な考えで行く人たちというのはそもそもジオパークには向いているのか?ということになってくる。

知名度がないとかあるとかそういうことが問題ではないことを最近では理解できるけど、全くないのも困る。
結局は知名度はある意味必要で、まあこれは概念なのでエシカルやフェアトレードに知名度が必要か?というとちょっとそれも違う。
それと同じでジオパークも知名度が必要か?というと本来の目的を知っている人はそうではないというだろう。

参加する一般人からすると身動きが取れにくいので知名度があってほしい。

ただ先に言っているようにフェアトレードに知名度がないからやらないとかやるとかそういうことなのか?というとちょっとそれは違うようにして、「賛同しているかしていないのか」ということなのだろうと思う。

ジオパークはジオ的側面「切り口を見出す」という新しいものの見方を持っている状態で、わかっているときといないときでは目の前の景色の受け止め方に違いが生まれるのだ。

そこに一房2000円の葡萄があり、それを葡萄として平均的な値段ではないと思うのか、ジオパーク的にストーリーを知っていてその金額に納得できるのかはだいぶ受け止め方が変わる。

その他景色についても、その景色が「なるほどあの火砕流があったからこの滝はこのような形で形成されているんだな」と感じることでただの大量の水が落ちる場所から奇跡的に生まれた場所だと変化する。

ビジネスモデルにすることはただ作ったのかどのようにして作ったのか、ただ何かお金を使って施設を作ったのかお金を地域の底上げに使い住民の力をパワーアップして作られた観光地なのか、そういうことで持続可能なやり方がどちらなのか明確だ。

何かを無駄に消耗したわけではなく、誰かを置き去りにして一発屋のようなやり方をしたわけでもなく、日々の生活を次のステージにシフトアップすることで結果生まれた利益であれば鍛えられた人々は何かに依存するわけではなく自主的な活動結果によってサイクルを作ったことになる。
それがジオパークの求めるものということだ。

そんな取り組みは賛同しているかどうかということで、人気があるからやるとかやらないとかそういうタイプのものなのかは疑問だ。確かに流行りには左右されるだろう。でもそれは所詮乗っかってるだけのこと。
地球温暖化のように流行ろうが流行らなかろうがそういう問題じゃないということをわかっている人は自分の考えで参加する。

モノづくりや活動に関してもどこに比重を置いているのかは結構大切なことだ。
もしも自分たちの組織の名前が目立つような活動に意識が向いているならそれはどこかある一つの会社が儲かるだけを目的にしているようで、ジオパークに賛同して作られた組織は仕組みを作ることが会員を通じて地域に広げることと忘れてはならない。

モノづくりはたとえ試作品であってもそこには『資金』が必要だ。
タダで作ると思うのは大間違いだ。誰かの財産を使って作られるのだ。
それでも行って欲しいのであれば作ることが目的ではなく、企業はそれが世の中に出て巡回してくれることが目的なのだと理解していなければならない。ジオパークに賛同し、商品を開発して欲しいと考えるほど必要なことはある一定の知名度と
パスポートのように使える名前であること、そして受け止めてくれるジオ人口、ネットワーク事業としての口実だというところは育って欲しい点だ。
何かに投資することが何を望んでされることなのか忘れてはいけない。

立場によってジオへの賛同は微妙にニュアンスが変わるのだ。
フェアトレードやSDGsのようなことであれば自分の意思表示として賛同すればいい。

しかしそこに資産を持って開発するものが絡むなら望みのないことにお金を出すのは勇気がいるのだ。
お金とはただの紙だった本来の形を超えて人間の寿命を換金できるものとして存在する。

人は社会に貢献した時間を取っておいて後で使うことはできない。その時間を人々は換金してお札というものに変えることで時間を見えるようにしている。
そのお金を使うことは個人事業者なら投資、一般社員なら会社を納得させるという覚悟を持った取り組みなのだ。

だからこそジオパークの名のもとにある組織はすべて、賛同する個人や企業をサポートする存在でなければならないと私は考えている。
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辛かった体験はこれからのみんなのために活かせるか。

2022-06-05 | 自己啓発日記
経験しているからよりわかることもあり、私自身の心のリハビリからここまできました。
誰かの役に立てるなら。
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