けやき便り

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神経障害性疼痛

2012-05-30 11:35:31 | Weblog
こんにちは

年が明けたかと思っていたら、あっという間にもう
半分が過ぎようとしていますね。

また気持ちを引き締め直そうと感じているこの頃です。



さて、当院では整形外科ということもあり
「痛み」を訴える患者様が多く来られます。
その中でも神経障害性疼痛で治療をされる方に
「リリカ」という飲み薬を最近処方しています。

神経障害性疼痛とは
神経の損傷または機能異常によって起こる痛みで
様々な知覚異常を伴います。
主な疾患には帯状疱疹後の神経痛や糖尿病神経障害に伴う
痛みやしびれ、坐骨神経痛、頸椎症性神経根症、手根管症候群などがございます。

病態や発生機序が複雑で、これまでの非ステロイド性抗炎症薬では
十分な効果が得られずに、治療に苦労し痛みを抱えたまま
毎日を過ごしておられる方もいらっしゃいます。

「リリカ」は2010年に日本で末梢性神経障害性疼痛の治療薬として
承認されたもので、薬としてはまだ新しいものですが、
海外では各ガイドラインで神経障害性疼痛の第一選択薬として
推奨されています。


「リリカ」は投与1週目から速やかに効果を発揮し
長期投与しても効果が持続します。
個人差がありますので、年齢・症状に応じて
慎重に投与しておりますのでご安心ください。


気になる方はご相談下さい。


だいぶ暖かくはなりましたが、気候の変動が激しい時期です。
皆様、無理をせずにお過ごしくださいませ。