けやき便り

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骨に関係する栄養

2013-05-02 13:16:37 | Weblog
盛岡もやっと長い冬が明け桜の咲く時期となりました。

しかし今年は寒いですね・・・

こういう年は夏が暑くなるという説もありますが、どうなるのでしょうか?


さて、前回転倒と骨折に関して書きましたが(またずいぶん時期があいてしまいました)
今回は具体的に骨のための栄養についてお示ししたいと思います。

骨と言えばまず思い浮かべられるのがカルシウムではないでしょうか?
カルシウムは骨にとって重要な栄養素です。

カルシウムは骨を作りますが、他にも骨組みを構成するコラーゲン(たんぱく質)
カルシウムとともに石灰化に必要なリンやその他多くの微量栄養素からも構成されています。

また骨を作るためにはビタミンD、ビタミンK、ビタミンCなど多くの栄養素が必要です。

そのためには身体に必要な栄養素をバランス良く摂取することが基本で、
具体的には主食となる穀類をベースに、肉類、魚介類、卵類、野菜類、豆類、果物類
をまんべんなく取り入れて行ければよいと思います。

カルシウムについては1日700~800㎎の摂取が勧められています。
カルシウムは
牛乳・チーズ、ヨーグルトなどの乳製品・小魚・大豆・豆乳などの大豆製品
緑黄色野菜 などに多く含まれています。

ビタミンDは
サケ、さんま、うなぎのかば焼きなどの魚に多く含まれていますが、
高齢者を中心に不足状態にある人が多いことが指摘されています。

ビタミンKは
納豆に特異的に含まれています。それ以外では緑黄色野菜に多く含まれています。

また近年は骨の質についても注目されています。
骨の強度は骨の密度と質で決められるからです。

糖尿病では骨密度が高くても骨折が起こる例が報告されていますが、
これは骨質の劣化が原因と考えられています。

骨質にかかわる栄養素としてはビタミンB群に多く含まれています。
ビタミンB6は
レバー・牛肉・魚類などです。

ビタミンB12は貝類とレバーです。


色々と食事について書きましたが、少しでも普段の食事の参考に
なればと思います。
あまり神経質になりすぎずにバランスよく楽しくそして規則正しく
食べることが大事ですね。

また食事だけではなく適度な運動も骨密度の増加や維持につながります。

毎日の積み重ねが生涯現役!の第一歩です。

頑張りましょう!