都電荒川線～花電車

さて、今年は東京都交通局がその前身から数えて百周年であるばかりでなく、荒川線も王子電車として飛鳥山から大塚まで開業して以来百周年を迎えている。その記念に花電車が走るという。三月から準備されていたのだが、東日本大震災が起き延期になっていた。それが10月辺りからようやくお披露目ということになるようだ。今回の運行は荒川線がワンマン運転になった昭和53年以来とのこと。

春の時点での交通局の発表はこちらをどうぞ。

今回は引退する7500形を改装しての花電車だが、前回は6000形を改装しての花電車だった。その一年前の77年2月に撮影した荒川線はこんな感じだった。巣鴨新田を行く7000形。


そして、こちらは当時の大塚駅と7500形。


どちらも77年2月11日の撮影。この後に7000形は車体が更新され、7500形はワンマン運転対応改造された後、80年代に車体更新を受けて、オリジナルの姿ではなくなっていった。この黄色地に赤い帯の塗色は、私にとっては幼い頃から馴染んだ景色で懐かしく思える。都電が都心部に生きていた頃は都バスも同じ塗色だった。

そして、78年4月1日からワンマン運転になるのを記念して、その前後に花電車は走った。これは装飾電車ともいうべきもので、花電車は車体を切り取って作成されていた。大塚駅付近にて。


こちらも夜の大塚駅付近。連なって走ってるのは分かるけど、あんまり様子が分かりにくいか...。夜の花電車は綺麗だったけど、車体を切り取られた姿がどこかもの悲しく思えた覚えがある。私は臍曲がりで、人出の多いイベントなどはあまり興が乗らないところがあるので、それほど熱心に撮影していない。


このどの花電車も7500形の車体側面を切り取って制作されているとのこと。前回は6輌位走っていた記憶があるけど、今回は一輌だけ。でも、走り始めたら、見に行こうかと思っている。