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「8(エイト)マン -インフィニティ-」

 漫画関連の事だと、ちょっと前のニュースになるんだけど、「ナナの3冠」というのがありました。少女漫画「NANA -ナナ-」の、コミックスの売り上げ一位、映画の初期興行観客動員一位、映画主題歌のヒットチャート一位、という文句無い堂々3冠というものです。コミックスは最新13巻の帯にある、累計売り上げ2千5百万部、映画はどうだったんだろうか?洋画も含めたものか?確か「セカチュウ」を抜いたんだよな。何の記録を抜いたのかはよく知りませんが。音楽は主題歌CDシングルがオリコンチャート一位になった。オリコンというのも何を基本にチャートを出しているのか、僕はよく知らない。CDリリースからある期間の売り上げか、メディアへのリクエスト数とかも加算されているのか?どうもよく知らなくて済みません。コミックスの売り上げは、累計数ではなくて、最新13巻のみの売り上げだったのか?累計数だと、過去にはもっと売れている漫画タイトルはある。間違いなく。例えば「静かなるドン」だとか。




 今現在の大人気漫画作品「ナナ」の映画版の主人公役は中島美嘉さんで、本業の方のシンガーで主題歌を歌ってこれも大ヒット、でした。曲を作ったのはラルクアンシェルのハイドさんでした。集英社の少女漫画誌クッキー連載、矢沢あいさんの大ヒット作「ナナ」ですが、僕は基本的に少女漫画は読まないので、詳しいストーリーはよく知りません。まあ、だいたいどんなお話かなあ、というのは大まかには掴んではいますが、ナナ(大崎ナナ)の親友のもう一人のナナ(小松奈々)の事をアダ名で「ハチ」と呼ぶなんて、映画公開で情報を得るまで、全然知りませんでした。僕は、恋愛映画に趣向というものがあまり無い人なので、この映画、多分積極的には見ないと思います。しばらくしてTVとかで放映してるのを偶然見て、つい何気なく見てしまう、というのはあるかも知れないけど。恋愛映画は僕はコメディータッチのものなら好きです。ハッピーエンド的な終わり方が約束された、お笑いを満載した映画。まあ、ラブコメの映画。それなら見る。悲恋ものとか大嫌いですね。悲恋ものでもね、相手がバンパイアだから結ばれる事が出来ずに、人と吸血鬼の純愛の恋で、悲恋となる、とかそんなストーリーなら見るけど。何か、大好きな恋人が、ゾンビ化して行っていて、必死でくい止めようとするもついにゾンビとなり、自分を襲って来たから、やむなく殺してしまった、とかいう悲恋とかは、何だか好き。私は異常なのでしょうか?


 歌手の中島美嘉さんは好きです。色っぽい美女だから好きだ、とかいうんじゃなくてキャラクターと雰囲気が、まあ好きですね。大好きでファンだという程ではありませんが、歌もけっこうイイですね。あの、限定盤で出したCD「おぼろ月夜」なんか良かったですねえ。「月の砂漠」なんかも入ってた。一応、文部省唱歌を、イマの電子機器多用の音作りで、現代風に妖しい雰囲気にアレンジ、何かほんのちょっと不気味さも含んだ感じで、ファンタジーな世界が作られていました。もともと僕は美嘉さんのデビュー2曲目かの「ワンサーヴァイブ」とかいう題の曲が好きだったし。あの唱歌アレンジ限定盤のCDジャケットの絵が良かったですねえ。美嘉ねえさんが獏を連れて、幻想的な妖しいファンタジーな世界で。
 もう、ちょっと前になるけれど、東京の山手線の車両2両くらいに「ナナ」のイラストが大々的に描かれた、「ナナ電車」というのが走ってたんですってねえ。僕は今は地方に住んでいるから、全然知りませんでしたけど。多分、映画公開時期くらいかな。もう何年も前の、ジャンボ機のアタマ付近から腹に、グレイの四人が載ったり、ピカチュー等がカラフルに描かれたりしたのと同じようなもんだろうか。(JR山手線ナナ電車車両は、8月14日から9月9日までだったそうです。今となっては随分昔の話じゃ。)


 矢沢あいさんという漫画家は、高校時代はヤンキーだったとのウワサのある大阪人で、元ヤン疑惑は本人は否定してますが、小学校時代から何らかのクリエイターを目指し、中学生で漫画投稿を始め、高校3年でデビューを果たし、その後服飾の専門学校に通いながらも漫画を描き、連載決行と同時に学校辞めて、専業プロ漫画家。95年~97年の「りぼん」連載「ご近所物語」が大ヒット、TVアニメ化もされたとか。「ナナ」はこれだけ話題になっているから、ワシも知っとるが、「ご近所物語」なんて、ワシ、全然知りませんでした。「ご近所物語」連載時のラスト近くのクライマックスシーンで、矢沢さんがコマのひとつにコンドームの袋を描いて、当時の「りぼん」編集長が激怒。矢沢さんは実際涙流しながら、このコマをモザイクものにしたとか。という事が雑誌「りぼん」時代にあったんだそうです。しかし、「りぼん」といえば、僕なんかの認識では「ちゃお」「なかよし」と並ぶ、もう幼女誌。少女誌というよりは幼女誌という感じを持っていますが。だって、俺、「りぼん」なんて雑誌、長い人生の中で、愛読した事なんて、一度もねえもん、知らねえよ。

  
 漫画家矢沢あいさんは血液型B型と、何かに書いていたような気がする。安野モヨコさんよか少し年上ですよね。ハイドさんが作曲した中島美嘉さん熱唱の主題歌は確か作詞、矢沢あい。もう、「ナナ」でなんもかんもぼろもうけですねえ。2500万部の印税もものすごいだろうが、映画からの収入もいろいろあるだろうしなあ。キャラクター商品とかもいっぱいあるんだろうし。「文学」だの「ベストセラー小説」だのって、笑っちゃいますよね~。何が「せかちゅー」だ、相手になるか!「ナナ」の足元にも及ぶまいぞっ!ってな感じです。でも、「せかちゅー」も脛か膝あたりまではあるのかも。実際、大手は、出版社を支えているのは、コミックだって事らしいですから。コミックが稼いでくれるから、難しい学術書籍も出版できる。


 ああっ、あまりに金の事ばかりにこだわり過ぎた。いかんいかん。意地汚さや貧乏人のひがみ根性がつい露呈した。しかし、個人収入では、想像もつかない金の額だろうしなあ。いや、こういうのが意地汚くていかんのだ。「ナナ」は若い皆さんに夢と希望を与えてくれる、素晴らしい漫画であり、映画なのだ。第一級の娯楽作品なのだ。って、僕はまだ読んでも見てもないが。勝手な事ばかり書いてきて、どうも済みません。



 という事で、漫画は「ハチ」です。いや‥、ハチつながり。そもそも「ナナ」も漫画そのものなので、イイみたいですけど、俺、読んでないし…。二冊くらい、パラッとは見てますけどね。まあ、あんまし読んでもいないんで、「ナナ」の事柄を書いて来ても、「ナナ」が今度の「Kenの漫画読み日記。」表題ではなく、「ナナ」の中のもう一人のナナ(小松奈々)ちゃんがアダナ「ハチ」なので、「ハチ」つながりで。といっても昔懐かしい、「みなしごハッチ」というアニメではありません。あれは結局母コイもので、僕は何か、母コイものとかも駄目ですねえ。あんまし、ああいうテーマのものは趣味じゃないです。それに、「ハチ」でなく、「ハッチ」だしアニメだし。ハチは蜂だし、幼年誌なんかにも、TV人気アニメの漫画化として掲載されてただろ?というご意見もあるでしょうけど、「みなしごハッチ」では書きませんです。


 という訳で、漫画は「エイトマン」。新作漫画です。今現在も雑誌好評連載中のイマの漫画。旧作「エイトマン」の続編新作「エイトマン・インフィニティー」。「8(エイト)マン」そのものは60年代前半の、少年漫画誌週刊少年マガジンで、当時大人気を得て、日本国産アニメの黎明期にモノクロアニメ化された、当時は子供も大人も誰でも知っていた、スーパーロボットヒーロー漫画ですが、この-インフィニティー-は作者がまるで違う続編エピソードです。

 
 もともとのストーリー原作者の、SF作家平井和正さんから、今活躍中、少年、青年向け活劇コミックの超売れっ子原作者、七月鏡一さんへ、長い長い期間を空けての、バトンタッチ、前作と違う、全く新しい世界観とイメージで、講談社漫画誌「マガジンZ」にて大人気連載中。勿論、作画も往年のSFヒーロー漫画の大家、桑田次郎さんから、新鋭漫画家の鷹氏隆之さんへ、絵柄も大幅に変わって受け継がれています。


 この新作漫画では、スーパーロボットの事を、マシナリーと呼んでいます。「マシナリー」という歌を、英国の80年代人気歌手、シーナイーストンが歌っていますが、どういう歌詞を歌っているのかは知りません。machineryは勿論、機械のmachineから来ていますが、意味も同じような意味合いで、machineryの本来の意味は集合的に機械類の事とか、機械装置の事だそうです。スコットランド出身のシンガー、シーナイーストンは80年リリースの「モダンガール」「ナイントゥファイヴ」が大ヒット、一躍脚光を浴びた美人シンガーでした。洋楽曲「Machinery」は82年の彼女のヒット曲です。僕は、当時、シーナイーストンの「モダンガール」や「ユアアイズオンリー」という曲が好きでした。


 あ、いかん、また、話が違う方面へと行ってしまっている。漫画「エイトマン」の話を書かないといけないのだ。新作「エイトマン・インフィニティー」は、60年代の旧作漫画「8(エイト)マン」の世界とは全然雰囲気の違う、今の時代のSF漫画となっていて面白いです。その、お話のSF性も昔のものとはがらりと違う。40年近く時を隔てて復活した、スーパーロボット、マシナリー、21世紀型少年娯楽SF漫画「エイトマン・インフィニティー」は、講談社コミックスで今現在2巻まで発売中です。  

 

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