-アラジンストーブ メンテナンスと販売- 暮しの道具とストーヴ『KEM-G』

芯上下式石油ストーブのメンテナンスと在庫ストーブのご紹介などなど
(石油機器技術管理士の資格を取得しています)

珍品その2 「アラジン シリーズ#35」メンテナンスの巻

2015年03月14日 | 日記

2月28日の浦和の骨董市、3月7日の桐生骨董市にお店を出して、

ストーブをお求めになる方がガックリと減り、

“さぁこれで、いよいよ冬は終わりだな”と、しみじみ感じた今日この頃です。

 

 

さて今日は、珍品メンテナンス シリーズの第2弾。

 

狭山にお住まいの I 様からメンテのご注文をいただいた『アラジン シリーズ#35』です。

『シリーズ#35』と言ってしまっていいのか、ちょっと自信がありませんが、

とにかく初めてお目にかかったストーブです。

 

外観はこんな感じ。先ずは正面の姿。 (お隣の赤いタンクはアラジンコピーの東芝製ストーブです)

 

 

前面の扉を開けた状態はこちら。

 

 

パッと見は「VIKING」かと。

 

 

 

張ってあるステッカーには、しっかりと「J-35001」と書いてあります。

「32」の次は「37」だと思っていたので、「35」の出現には正直ビックリ。

 

 

 

でも部品を見て、オヤって感じ。

というのも、ツマミ周りの部品が「シリーズ39」で使っている部品と同じなんです。

それに、ステッカーには「ディック家庭機器」ってありますから、

恐らく「39」と同じような時期に開発されたストーブなのでしょう。

 

 

このストーブ、青い炎で暖めた空気が、本体後ろにあるファンが回って、

前面の吹き出し口から出てくる仕組みになってます。

 

I 様から初めてお電話をいただいたときに、I 様が『ファンヒーター』とおっしゃった意味が、

この仕組みを見てはじめて分かりました。

 

 

普通のアラジンですと、煙突部分を片側に倒して、芯に火をつけるのですが、

このストーブは、煙突部分を、左側にあるツマミを動かして、煙突を上げ下げして着火します。

 

 

 

機構、仕組みを理解してから、いよいよ分解です。

パーツ数は少ないのですが、なにせ初めて扱うストーブですので、

元通りに組み上げられるように、パーツを外す前に必ず写真を撮っておきます。

 

 

さて、分解終了。

 

 

パーツ一つひとつをきれいに磨いて、元通りに組み直し、

恒例の儀式の 「B.F.確認(ちゃんと青い炎になるか)」 です。

 

 

今日も、お蔭様でうまくいきました。

 

 

 

さて、今月末には桜も咲くので、ストーブはそろそろお役御免という方も多いでしょう。

 

次のシーズンに気持ちよく使い始められるように、

物置にしまいこむ前に、クリーニング、メンテナンスをしておきませんか。

 

今までは、取りに伺うか、お持ちいただく方法だけでメンテナンスに対応しておりましたが、

つい数ヶ月前から、宅急便で送っていただく方法でも受け付けを始め、

全国からの依頼に対応できるようになりました。

 

ご興味のある方は、kem-g@ezweb.ne.jp までどうぞ。