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Vol.51 瀬戸内と関門海峡

2013年11月13日 | 旅行

 私は川で育った。しかも海まで2~3kmの近い下流域で、干潮、満潮の差が大きく、満潮時は3~4mある水面が、干潮の時は川幅1kmを歩いて渡れた。

 夏休みは毎日、水遊びに通い、カニ、えび、あさりなど魚介類が豊富で、大きくなって本当にこの川が無かったら、我が村落はみな餓死していたのでは、と思えるほどお世話になった

 その川も1km上流に行くと、そんな現象はなく、干満の差は川幅100mが200mになる程度で、干満の大きな差は子供心に不思議でならなかった。

 この干満は1日4回、海の水が流れ込んで増えるのと、海へ流れ去って減少するのを規則的に6時間ごと繰り返す。それはそれは見た目、まことに慌ただしい川なのだ。

 山口に帰って長府の博物館の人に、目の前の関門海峡を見て「やはり6時間ごとに潮の流れは変わるのですか」と尋ねたら、何を今更と言う顔をして「じっくり見たことは有りませんが、そのはずです」と言われた。

瀬戸内の潮流を推算しています。

 確かによくよく見ると、行き交う船のスピードが全く違う。家に帰って調べてみたら潮流は最大時速20kmにもなる。ということは30kmの船は潮の流れで50kmと10kmになり、確かに見た目で判るはずだ。

面白い話が出ています。

 こちらだけの現象か知らないが、最近テレビ各局が瀬戸内をよく取り上げる。大小あわせて約300もの島が存在し、外周が0.1km以上は727島だそうだ。DVDの録画が貯まる一方だ。

 古代史家の関裕二氏は「海峡を往還する神々」で、北九州の人々が関門海峡を封鎖してヤマトに鉄を渡さず、出雲から吉備へ山経由で伝わった話が出ている。

 風光明媚な瀬戸内をカメラを持って、歴史を重ねて探索したら面白いことになりそうだが、少し広すぎる。関門海峡に特定して、昔のように一日中、交錯する潮の流れを見ているのも悪くない

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