風の声

想いつくまま

科学を懐柔する政治

2021年06月18日 | 日記

政府のコロナ分科会の尾身会長が独自会見している。

基本的には「開催すべきではない」というのが専門家としての見解のようだ。だが、菅総理がサミットで開催表明していることやアスリートの心情をおしはかった上での、「無観客開催」の提言となったようだ。

五輪開催の基準も示すことなく、ダラダラと引っ張りたいだけ先延ばした挙句、「いまさら止められない」とズルいやり方で、IOCの言いなりで開催を押し切った政府と組織委員会だ。

コロナ対策は人流を抑えることが最も大切だと主張してきたのは政府。その政府がスポーツ界最大のお祭りをあえてやるという。だが、その疑問にも納得できる明確な開催意義すら示さない。その矛盾した政府の姿勢に、国民は憤懣を抱いている。

尾身会長の喋りからは、政治に翻弄される科学者として苛立ちも垣間見える。

政治が科学に懐柔して無理を押し通したとき、ロクなことが起きていないことを歴史は物語っている。

その悪政のツケはすべて国民が払わされることも歴史は教える。

 

 

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