唯物論者

唯物論の再構築

ヘーゲル大論理学 存在論 解題(第一巻存在論の論理展開の全体)

2020-12-06 13:49:26 | ヘーゲル大論理学存在論

諸論

001)単純な「ある」としての始元存在 → 始元存在における区別の登場 → 存在とその他者の区別 → 存在と無の区別 → 純粋存在と純粋無

002)線分の端点のごとく無を内在した存在 → 存在と無の排他的統一

第一篇 質

第一章 存在

111)排他的統一による区別の廃棄 → 存在の再度の無限定化 → 無限定なものとしての限定 → 存在の自己限定としての質 → 質としての「である」の限定 → 限定存在Dasein

112)存在と無の排他的統一 → 両者の相互反転と生成消滅 → 成としての存在の限定

113)成自身の生成と消滅 → 運動と静止 → 運動する成 → 運動と静止の排他的統一 → 運動する存在の廃棄 → 静止した存在 → 観念の擁立

第二章 限定存在

121)限定としての無 → 無の限定が擁立する実在性

122)部分の実在を否定する全体 → 部分の他者としての全体 → 絶対無としての全体 → 絶対無の限定が擁立する全体の実在 → 限定存在全体の自立 → 自立した実在としての「がある」 → 自立限定存在としての個物Etwas

123)個物の固有の質としての特性 → 固有ではない質としての他者 → 他者である個物としての他在 → 個物同士としての限定存在と他在 → 無差別な個物における恣意的限定 → 「これ」としての此の物Dieses

124)個物の外面と内面の区別 → 対他存在と即自存在 →対他的限定と即自的限定 → 単なる性状、および固有の規定性

125)個物の規定性の変化 → 個物の質の変化 → 個物の他者化 → 個物と他者の相互移行と相互依存 → 移行における個物が内在する無の露呈 → 二者間の質的限界としての無

126)個物や他者から区別された限界 → 限界、および限界の他者一般 → 形式、および質料

127)限界による個物の限定 → 個物の有限者化 → 限界自身の限界としての個物 → 限界自身の生成消滅 → 生成消滅における限界自身の限定、有限者化

128)限定された個物の即自存在化 → 即自存在における個物の無限定、無限者化 → 限界に対して自由な有限者 → 限界を廃棄する個物の実践または物理 → 有限者の無限者化に顕現する無限者

第三章 無限定存在

131)有限者と無限者の無限な懸隔に終わるカント式悟性の悪無限

132)有限者と無限者の区別を単純消滅させるシェリング式理性の悪無限

133)有限者と無限者の区別を維持した排他的統一としての理性の真無限

134)限定された即自存在の廃棄 → 否定としての限定のさらなる否定(二重否定) → 有限者の自己限界の廃棄 →有限者の無限者への超出 → 無限定な対自存在 → 実在する個物と空虚な観念の実在状態の反転

135)超出における限定的即自存在と無限定な対自存在 → 自己自身と自己(純粋自我) → 自己と自己自身の乱立、およびそれらの唯一自己への集約 → 拡散と凝集 → 多者の自己否定と唯一者への実在の凝集 → 自己を否定した自己自身のさらなる否定 → 自己の二重否定過程としての脱自

136)脱自における自己の無限者化 → 自己の限定と限界の廃棄 → 自己の質の廃棄 → 自己自身の無限定な形式としての自己 → 個物の無限定な形式としての量

13補)拡散するだけで凝集を他人任せのカント式物質

第二編 大きさ

第一章 

211)質料から遊離した形式 → 質に無関心な自己としての純粋量 → 自己に融合する質の凝集、および自己自身から分離する質の拡散 → 純粋量における連続量と分離量 → 連続一般と分離一般

211補)拡散する複合体の単純体への凝集に対する無理解 → カント式の連続分離

212)連続として限定される自己 → 連続からの分離として限定される自己自身 → 脱自における分離と連続の排他的統一 → 無限定な純粋量における連続量と分離量の限定量としての擁立 → 質に無関心な限定量単位としての数の擁立

212補)質結合と異なる量結合 → 量加算に対するカント式綜合判断認定の誤り


第二章 限定量量的無限定性

221)連続量の限界外の分離量としての外延量

222)連続量の限界内の分離量としての内包量

223)外延量と内包量が限定する素材の対自的な質の限定量 → 目盛り(度)

224)限定量の自己復帰しない対他存在の脱自 → 脱自の反復がもたらす無限超出 → 無限超出が擁立する限定量の他者 → 質的限定された無限定量(無限大・無限小)

224補1)無限定量における脱自の自己目的化 → カント式無限実践 → 無限実践に対する諦念 → 限定と無限定の無差別化 → シェリング式即自退行

224補2)無限定量を限定する対自に対する無理解 → カント式無限時空

225)無限定量の限定量化 → 比例量としての限定量の擁立

    (微積分法による無限定量の限定量化については下記225注釈参照)

第三章 量的比例

231)限定量における質の外延的限定 → 単位限定量の集合数としての質 → 集合数に正比例する外延量 → 質の対他限定

232)質における単位と集合数の内包的限定 → 集合数の単位限定量としての質 → 集合数に逆比例する内包量 → 質の対自限定

233)単位と集合数の正比例と逆比例の統一 → 単位に冪比例する集合数 → 質の即自限定

234)限定量を媒介にした本質の抽出 → 自己本質の抽出手法としての微分法

234)冪比例における限界づけられた単位と集合数 → 限界としての質 → 限界における単位と集合数の排他的統一 → 限定量としての度量

第三篇 度量

第一章 比率量

311)始元における対他的質の自己復帰 → 対自的質としての度量(様相) → 多の全体としての一、または自己自身を反省する自己、または量の塊としての質 → 量と質の排他的統一 → 度量における自己同一存在 → 媒介された直接性としての本質

312)抽象的度量における限定存在の質との非相関 → 度量の図式的適用 → 機械論やピタゴラス式神秘主義 → 自己限定の無い単純比例 → 自己限定だけの右辺だけの冪比例 → 限定存在の対他的質

313)限定存在の質と相関する非線形な現実的度量 → 限定存在の質に比例する比率限定量 → 二者度量の相関式の両辺に現れる冪比例 → 限定存在の即自的質

314)度量の対他比率を限定する即自比率 → 対他比率と即自比率の排他的統一 → 度量間の実在的比率

第二章 現実的度量

321)個物の質の内在と外面(重さと延長など) → 個物の質の二次元的な限定量 → 物体における集合量と単位 → 二次元の質の量的比率により構成される物体の外面的質(比重など)

322)量的比率の冪表現における単純比例する比率限定量の消滅 → 冪比率に現れる物体の直接的質 → 即自規定存在 → 質的自己限定する現実化した物体 → 化合物

323)化合物の質の内在と外面 → 即自規定存在と即自規定存在間の相関(比重と体積など) → 混合物の質の二次元的な限定量 → 混合物における集合量と単位 → 二次元の質の量的比率により構成される混合物の外面的質(混合容積など)

324)排他的な異なる即自規定存在の自立と統一 → 機械論的結合と有機的結合 → 混合と化合 化合における相互比較可能な中立単位の擁立 → 中和の結節線

325)即自規定存在間の中和における排他的な即自規定の消滅 → 中和に現れる化合物の直接的質 → 対自規定存在 → 質的自己限定する現実化した化合物 → 高分子化合物(有機体) → 即自規定存在に対する対自規定存在の親和と排他の関係選択

326)中和における二物の自己自身の廃棄 → 一つの自己への排他的統一 → 二物の量の漸進的変化と異なる一つの質への跳躍的転化 → 関係選択する物体変化における自己同一な物理的本質 → 事Sache

第三章 本質の生成

331)純粋存在における無限定な質 → 即自存在 → 純粋量における無限定な形式 → 対自存在 → 無限定な質と量の排他的統一 → 自己自身としての度量 → 時空に制限された度量の形式からの脱自 → 自己としての絶対的無差別 → 具体的かつ現実的な非カント式物自体 → 対自の即自としての存在

332)対自における質と量の区別と逆比例 → 質と量の対自的区別への即自の反発 → 一つの無差別的即自存在における質と量の区別 → 自己における自己自身と自己 → 二重の自己に対する対自の反発 → 対自存在における質と量の否定的統一 → 本質の擁立 → 即自存在の消失 →存在の本質への移行


------------------------------------------------------------------------------------------

225注釈)微積分法による無限定量の限定量化

注釈:微分法の成立1
-数学における無根拠な無限定量の限定量化、および無限数の比例表現での真無限
-複次函数における函数値に対する変数項の自己復帰的関与
-微分値として現れる複次函数値に対する変数項の本質(自己復帰的関与の在り方)
-数学的極限値における無限微差の扱いの恣意

・生成消滅する限定量とその不滅な本質として現れる比的限定量の区別
・無限微差が消滅する算術、および無限微差が不滅な幾何学の経験的な区分け
・微分値における算術と幾何学の統合の試みにおける無限微差の不明瞭な扱い
・無限微差の二項展開における各項の表わす質、その消去可能性に対する不明瞭な扱い
・数理における直線化した無限微差の曲線的理解(静数ではなく動数としての微差)

注釈:微分法の成立2a
-方程式における経験的限定量としての指数の数理的後付け

・物体の質に無関係な定数、および物体の質を表現する導関数
・二項展開における各項の表わす数理的意味と物理的意味

-曲線微分値を接線の傾きから確認するだけの経験的証明

注釈:微分法の成立2b
・曲線微分値を接線の平行直線と曲線の交点から確認する数理的証明
・曲線微分値を円法線と曲線の交点から確認する数理的証明

-運動の増分比としての微分値とその積分値が示す本質と概念の関係

・曲線長の積分算出における微分剰余と剰余消去の意味づけ
・実測の無限反復を比の限界表現に代替する微積分法

注釈:微分法の成立3
-微分により抽出された増分比の積分(本質の積分としての概念)

<・積分における質次元に対する次元の単純加算、および概念における次元の乗積加算
・積分前後における不可分な質次元の比率の単純反映
・比率の通約を誤った不可分な質次元の捉え方がもたらす比率の非単純反映
・通約可能な比率が可能にする無限者の積分把握


ヘーゲル大論理学 存在論 解題
  1.抜け殻となった存在
  2.弁証法と商品価値論
    (1)直観主義の商品価値論
    (2)使用価値の大きさとしての効用
    (3)効用理論の一般的講評
    (4)需給曲線と限界効用曲線
    (5)価格主導の市場価格決定
    (6)需給量主導の市場価格決定
    (7)限界効用逓減法則
    (8)限界効用の眩惑


唯物論者:記事一覧

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 唯物論者:記事一覧(ヘーゲ... | トップ | ヘーゲル大論理学 本質論 解... »

コメントを投稿

ヘーゲル大論理学存在論」カテゴリの最新記事