英語と子育て

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英語独習法

2021-05-15 | 英語学習
ひと昔前に「英語脳」という言葉がはやりました。

もちろんそんな脳はなく、造語なのですが、要するに「英語で理解し英語で考え英語でアウトプットする」ってことなのでしょう。

しかし、日本語にどっぷり浸かってすごしてきた私たちにはそう簡単にできることではありません。

なぜか? →それがこの本で解き明かされています。



著者は英語の先生ではありません。 言語習得を専門とする認知学の先生ですから、脳のしくみや精神面からとてもわかりやすく「英語上達」の秘訣を教えてくれます。

それの最大ポイント  英語の上達は「日本語のスキーマに打ち勝つこと」→めちゃくちゃ納得 

「スキーマ(scheme)」とは?

要するにデータ管理機能のことです。

私たちは生まれた時からほぼ日本語で過ごしているので、日本語のスキーマができあがっている。

しかし、そこから抜け出て、英語のスキーマを作っていかないといけない、ということです。

ひとつの例として、「映画熟見法」が英語スキーマを身につけるいい方法なんだ〜とこれまた合点がいきました。

大学時代に教えを受けた近江誠先生が言ってたことを思い出しました〜映画を観に行く時はメモ帳持って、フレーズを片っ端から書き殴ってた。

なるほどね〜

「多読多聴」で英語はものにならない  これも えっ となりますね。

音や文字に慣れるだけでは、身に着かない、知らない単語を聞いてるだけで、読んでるだけでは、英語は上達しない、ってことです。よくよく考えれば当たり前のこと。

その他にも「単語」と「語彙」は全然違う。。。。など興味深い項目が満載。

朝日新聞にも取り上げられた先月のベストセラー。時間かかったけど、読み応えありました。



いずれにせよ、私たち日本人にとって、英語は聞き流しているだけじゃ身につくもんじゃありません。

外国語を学ぶということは、忍耐と努力が必要なんだ、と改めて思いました。