英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

クッキングから学ぶこと

2012-06-25 | 英語学習
レッスンで食べ物がテーマですと、子どもたちの目の輝きが違います 

 でも、「朝ご飯なに食べた?」と聞くと、えー、それがメニューっていうほど簡素。例えば菓子パン一個とか、ごはんにふりかけとか。子どもたちの体力低下が問題になって久しいですが、以前に書いた「一汁一菜」の食事をもっと大人も心がけて、子どもたちにも「食」に対する認識を高めたいと常日頃思っています。

 我が家の息子たちは長男のアトピーもあって、小さい頃はお菓子を食べていませんでしたので、野菜の旨味とか、素材のもつ旨味には敏感な方です。なんせおやつが「野菜スティック」でしたから。

 好き嫌いもほとんどありませんが、次男の「ピーマン嫌い」は今だに続いています。幼児の頃は「それいけピーマンマン!」という絵本を読んで、ピーマンを愛してくれるよう私も努力しましたが、どうにも「好き」というところまではいきませんでした。

 それでも、二人とも料理にはちょっとうるさく、私が作ったもので「おいしい」と思うと、「どうやって作るの?」と聞いてきます。

 「どうして?」と聞くと、「自分で作れるようになって、好きな時に作って食べたいから」なんだそうです。

 中学生だった長男は一時期「チャーハン」に凝りました。いろんな具材をいれたり味付けしたりして試行錯誤。今もいろんな種類の「チャーハン」を作ります。

 ここ数年次男が凝っているのは「サラダ」・・・・「サラダ」なんて野菜をちぎって混ぜればいいんでしょ~なんて言えない凝り方です。

 ドレッシングは使わず、塩とハーブをいろいろ混ぜ、時にはオリーブオイルやら、シードオイルやら、その時々に混ぜて味見をし、「今日はこんなサラダになった」と食べさせてくれます。サラダは野菜そのものの味と調味料のバランスがいろいろあるので、作る方も食べる方も楽しい 

 二人とも料理が好きなのは、おそらく保育園で子供用の包丁を持たせていただいて、クッキングの楽しさを教えてくださったからだと思います。自宅でも我が家が共働きだったせいもあって、せっせと料理を手伝ってくれていました。

       

 私のスクールでも、サタデークラスキッズガーデンというクラスは時間が長いので、テーマ活動の一貫としてクッキングがカリキュラムにはいっています。

 ただ「食べる」だけの楽しさではなく、実はクッキングから学ぶことは多いのです。例えば・・・・

  言語:レシピを読まなくてはいけません (一応英語です) 単語も覚えます。文も理解していきます。
  算数:食材を計ります。スプーン何杯などの計量を正確に行います。
  理科:粉に水分を足して混ぜたら、練り物ができます。何と何を混ぜたらどうなるのか、実験と同じです。
  国際理解:その食べ物の文化的背景を知ることができます。
  そして一番大事なのが 「チームワーク」 みんなが協力しないことにはおいしいものが作れないのです。準備から片付けまでみんなで行います。

 スクール内には子供用のキッチンがありますので、安全かつ快適にクッキング活動をすることができます。みんなで力を合わせて作ったものは本当においしい  「食」への感謝の気持ちを高めることができます。

 「食育」は大人だけが心がけるのではなく、子どもたちが小さいうちから意識をもって学んでくれるといいですね。

 さて、もうすぐ夏休み。今年のサマーデイプログラムのテーマは、まさにこれ 「食」です。

 名付けて 「リトルシェフカフェ Little Chef Cafe」---第1週は「ヨーロッパカフェ」、第2週は「英国カフェ」そして最後の第3週は「ラテンカフェ」です。毎週、それぞれの地域の文化と食を体験していただくプログラムです。

 たくさんの子どもたちが参加して、学び、楽しんでくれることを期待しています 

どうして「ピースサイン」なの?

2012-06-14 | その他
私が常々違和感を覚えているのが、写真の時にする「ピースサイン 」です。圧倒的に女性の方が多いと思いますし、年が若い方の方が多い気がします。

 毎年のように私のクラスで記念写真をとると、小学校5-6年生のクラスから途端に多くなります。それも「女子」です。「男子」はしません。

 もう何年か前にアメリカ人の友人に「どうして日本人は写真とる時にピースサインをするのか?」と聞かれて答えに窮したことがあります。彼の目にはみんながする「ピースサイン」が異様に写ったとのこと。ちなみは私は意味がよくわからないから、したことがないのです 。 あのサインは英語圏ではおそらく「ビクトリー(勝利)」のサインでしょう。

 海外であのポーズをしている観光客は、日本人、中国人、韓国人のアジアの人が多いと感じます。欧米人がやっているのを見たことがありません。反対に欧米人の方はそれぞれ個性的なポーズをとってます  見ていて吹き出すこともあります。

 いつからあのポーズをするようになったのだろう・・・と思って、夫にも聞いてみました。

 二人で思い返すと、どうも1970年の万博あたりからじゃないか、あの頃は「スマイリーフェイス(ニコニコマーク)」が大流行して、あちこちにそのステッカーなどはったり、キャラクターグッズが出回りました。それがきっかじゃなかった?? 

 いやいや、テレビのコマーシャルで井上順さん(若い人はご存知ないかもしれませんが)が「ピース」とやっていたのをなんとなく覚えていますから、あれも確か万博の後のこと。これから始まったのかなあ・・・・と、いささか話し合いになりました。

 真相はいずれにしても、ハワイのパンチボールの丘(兵士が眠る墓地)で、「ピース」とポーズをとって写真に写っている日本の若者たちには興ざめしました。TPOがわかっているのかなあ??

 個人的な意見ですが、「金太郎飴」のようにどの写真も同じ笑顔でピースサインというのは'cool(カッコいい)'ではないと思います。私のイギリス人の友達エミリーは、ものすごく美人なのですが、どの写真も時々大笑いするくらいおもしろい表情をしています。わざと茶目っ気を出しているところもありますが、彼女の人柄が出ていて好きです。

 先日、我が家に来た高校生の教え子(女の子4人)も、写真とろうかとカメラを向けると「ピース」とするので、「ピースはやめて、ほかに自分らしさを表して」と注文つけたところ、「えー!?」といいながらも、写真に収まってくれました 

 さて、みなさんはいかがですか?

 パフォーマンス力のUPを目指して、個性的なポーズで写真に写ってみませんか? もちろん、そのとっておきの笑顔で十分かもしれませんね 

「飛び級制度」ができる?

2012-06-06 | その他
息子たちが10歳、小学校4年生の時ですが、学校で「二分の一卒業式」という催し物があり出席しました。

 まるで卒業式のように子どもたちが勢ぞろいして、歌を歌ってくれたり、一人ずつ「お父さん、お母さんへの手紙」を読んでくれて、手作りのレターケースをもらいました。

 あんなにちいちゃかったのに、もうこんなに大きくなったのか  と、感激の涙を流したのはおそらく私だけではなかったと思います。

 私の小学生時代にはなかったイベントでした。

 その話をアメリカの友達にしたところ、ものすごく驚かれました。

 というのは、アメリカは「飛び級制度」などがあって、クラスメート全員が全く同じ年齢、というシチュエーションはありえない、ということ―私の方がびっくりしました 

 韓国でもタイでもすでに「飛び級制度」は始まっていて、大学入学年齢がさまざまです。大学で飛び級というのよくありますが、大学に入る以前に飛び級がすでにあります。
 
 そういえば、長男の大学の同級生でアジアから来ている留学生は年齢が本当にばらばらです。タイのお友達は大学2年生でなんと17才でした。

 そんな中、日本政府もいよいよ動き出しました。

      

大学入学資格を高校2年間の卒業で得られる「早期卒業制度」新設へ

 文部科学省は、大学の入学資格を高校2年間の卒業で得られる「早期卒業制度を、新たな制度として設ける方針を固めました。
 政府の国家戦略会議は、現在、現行の「6・3・3」制の見直しの議論を始めており、文科省はこれにあわせ、ある一定以上の成績を収めれば高校2年で卒業でき、大学入学の資格を得ることができる「早期卒業制度」を新設する方針です。
 文科省は、優秀な生徒を少しでも早く大学で学ばせて、早期に社会で活躍できる人材を育てることなども狙いとしているようです。
 これにより、例えば高校を2年で卒業して大学に「飛び入学」したり、2年半で卒業して秋入学が主流の海外の大学に進学したりする、といった選択肢が生まれます。秋入学導入を検討中の国立大学もあることから、多様な人材育成が可能となります。
 このような早期卒業制度が実現し定着すれば、更に高校・中学と年齢が下がる可能性もあります。「できる子は伸ばす」国の方針がさらに加速する可能性もあります。

(以上、Funai newsより抜粋)

     

 子どもの能力を引き出して伸ばしてやることには大賛成です。
 勉強したい子どもたちはどんどん勉強してほしい。

 ただ、早期に社会で活躍させる必要があるのかな、とも思います。
 
 若者には少し遠回りをしてでも、社会に出る前に精神力を培っておくことが大事だと感じます。

 バックパッカーで世界を旅したり、いろんな人と出会って、自分が本当に何をしたいのか、何ができるのか模索する期間が必要だと思います。大学生ならそういうことができます。多少の「挫折」は経験しておいてほしい。

 そうでないと、昨今、入社して3年以内にやめる若者の増加にストップをかけられません。社会で活躍する前に精神力がもたなくてやめていってしまうのです。

 知力と精神力が同じようについて、「飛び級」なら問題ないでしょうが・・・・

 それともこれは私のただの危惧かしら?