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都心ホームレスの3割、知的障害の可能性 医師ら調査/気になるニュース

2010-05-18 02:01:13 | 障害
都心ホームレスの3割、知的障害の可能性 医師ら調査(朝日新聞) - goo ニュース

 民間団体のよる調査で、都心のホームレスの3割が知的障害者である可能性がある可能性があることが、判明しました。また、精神疾患者も4割の割合である可能性も指摘されています。

 また、法務省の最近の調査では、刑務所に収容されている触法障害者の存在も問題となっています。そちらの方が、ようやくと対策の必要性が認識された来ました。本人も、自分が知的障害者であることに気がついておらず、福祉行政と厚生行政のはざまで、万引きや窃盗という軽犯罪を繰り返し、逮捕、刑務所への収監ということが反復されたいた当事者の存在がようやくと社会に認識されるようになってきました。当事者の家族も、そうした事情を把握していないことも少なくないということになります。こうした当事者が、刑期を終えても、制度のはざまにいることから、社会復帰もうまくいかず、ホームレス生活のあげく、またもや、食べるための万引きや窃盗を再び行ってしまうケースが報告されました。

 今回の、調査もそうした触法障害者の存在とも連動するような気がしました。
 
 おそらく、ホームレス生活を送っている知的障害者は、自分でも、また、社会も、彼が知的障害を追っていることに気がつくことなく、福祉制度の外側に長年置かれていたと推量されます。福祉制度が行き届かない人々がいると認識が、問題解決の出発点となることを示唆した調査結果でした。

『池袋駅周辺で路上生活を送る人たちを支援する研究チーム「ぼとむあっぷ」が、昨年末に調べた。本人の同意が得られた167人を対象に面接調査や簡易知能検査をした。平均55歳で全員男性。最終学歴は小学校が2%、中学校が56%だった。

 その結果、軽度の知的障害がある人が28%、中度の障害の人が6%だった。知的障害が軽い人の精神年齢は9~12歳程度で、ものごとを抽象的に考えるのが難しい。中度では6~9歳程度で、周囲の助けがないと生活が難しい。

 精神科医の診断で19%にアルコール依存症、15%にうつ病が認められるなど、41%の人に精神疾患があった。 』


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1 コメント

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もはや自己責任ではない! (Aleido Che Guevara)
2010-05-19 22:51:13
人それぞれ背景があるにしても、住むところを失うという状況は、登山で遭難したということとよく似ています。だから、貧困は、自己責任論で論じることではなく、政治の責任の観点から論じるべきことではあります。

それにしても、路上生活をしている人の少なからぬ方が知的障害を持っている、あるいは精神疾患を抱えているとなると、なおのこと政治と社会の責任が問われます。

障害をもっているなら、その障害に見合った支援が必要だし、病気の人に必要なのは、自己責任論で叩くことではなく、病気を治療することがなによりも大切です。自己責任論が入り込む余地なしということがいよいよ明らかになってきました。

生活費にかんしては、生活保護法の活用は当然求められるけれども、本人の申請を行政が待つだけではなく、やはり、電車の中吊りやインターネットなどをかつようして全国民にたいして、自分の身近に生活に困窮している人がいたら、役所に相談するように呼びかけて、役所が実態を調べて必要であれば積極的に生活保護を適用することが求められます。

知的障害を持っていれば、生活保護法の知識や理解が困難であり、精神疾患を抱えていれば、いろいろとすることに困難が伴うことをやはり考慮しなければいけない、調査はいろいろと示唆するものがあるように私には思えてなりません。
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