先日、マッチ製造・販売の最大手の
某社さん、その製造から撤退されるそうな。
この桃印、恐らく誰しも見られた事がある
でしょう。地区によっては、
象印(マホー壜とは関係なし。)、燕印に
なるらしいが、正確なところは、
今となっては
この私に分かる術もない。
しかしマッチと言えば・・・
煙草を吸うには個人的にはマッチがいい。
（残骸の始末はちと面倒）
あのマッチで火をつける仕草、
一挙手・一頭足は昔の映画俳優さんなら
石原裕次郎さん何かが、ピタリはまっていたでしょう。
この私はあのマッチの成分、
吸うと煙越しに香る硫黄の様な臭いが
何とも香ばしく好きでしたね。(体には悪そうだ。)
それと思い出すのは幼少時に遊んだ
花火にもマッチに纏わる思い出、
苦く、ちょっとマヌケな経験が・・・
まだ、小学生の低学年の頃だったか、
花火を手にいれ、自分達だけで
花火を楽しもうと近所の酒屋兼
煙草屋、当時で言えばよろず屋
(勿論、錦之助とは別物。今でいうコンビニのはしりか。)
にマッチを買いに走る。
当時やってた花火と言えば、煙幕をはる”ドラゴン”、
こまねずみのような動きをする”ねずみ花火”、
あと公害とも言われた爆音のご存じ”爆竹”まぁ、こんなところに
胸をときめかせたものだ。
で、同じ小学生のクラスメイトで二人、
のどかな昔っていっても、ガキには
勿論簡単に了解、売ってやくれもしない
ので、親に頼まれたとして注文、努力の甲斐あって
ようやく店主の手がマッチに伸びたその瞬間、
店主との交渉役を行っていたクラスメートの少年が
この私を振り向き
私のみならず恐らく彼の人生、生涯の記憶に残るであろう
痛恨、不覚のセリフを吐く。
「お前も買うか？」・・・・・・
その刹那、小林亜星似の店主の手がピタリと止まる。
”や～めた～っ、やっぱり自分たちで使うんじゃないかよ”
この江戸っ子のような店主様の一喝のお陰でこの私、並びに連れの
少年も道を外さす今日まで生き延びることができました。
ありがとうございました。
今もこの店舗、酒スーパーとその姿を変え、営業しなさっておられるが、
そのご主人の姿は拝見しませんが、お元気のことと存じます。
幸いこのマッチの銘柄・ブランド名は他企業に営業譲渡して
当面は製造・販売され続けるらしいが、
撤退の理由が、老朽化したマッチ工場の設備・機材の
設備更改が何やら出来ない、ままならないからだそうな。
したらばマッチはいつかは絶滅しまうのでしょうか。
尤もこの手の話、時代の移り変わり、世代交代何てのは
所詮、誰にも止められもしない。
いや、しかし現在でも彼岸、墓参りの際の線香、ローソク何かへの火付けは
ライター何ぞには務まりはしない。
サウナ何かでは喫煙用ではあるが、マッチが未だに置いてもあるのです。
”正にマッチよ永遠に”である。
あっ、最後に全国の悪ガキ諸君、花火は子供達、君たちだけで決して行って
はいけません。オトーサン、おかーさんと一緒にどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=iTBvvnbbqis