平沼赳夫元経済産業相の復党と社会の乱れ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　頑張れ！平沼赳夫議員

【筆者記】
自民党執行部は郵政民営化に反対して離党した、元経済産業大臣の平沼赳夫氏の復党を認める方針を固めたそうです。
自民党本部は平沼氏と地元後援会関係者との調整を待って速やかに復党に向けた手続きに入ることにしているそうです。
今まで平沼元経済産業相は前の執行部から求められた「郵政民営化を支持」の誓約書の提出を最後まで拒み、無所属を貫いてきました。
これについて先月のの27日に発足した今の自民党執行部は平沼氏の復党を認める方針を固め契約書の提出も求めない方針だそうです。
これに対して、安倍総理は記者団に対し「平沼先生は参議院の選挙においても自民党に貢献をしてくれたと思います、そういった観点から県連とも相談をしながら検討をしてまいりたいと思います」と述べました。
こうした中、麻生幹事長と与謝野官房長官は昨日、平沼氏と会談し、この中で平沼氏は復党の意向を示したうえで、地元の後援会関係者や自民党岡山県連などと調整し結論をを出したいと言う考えを示しました。
党執行部は平沼氏の復党を岡山県連が求めるかたちで手続きに入ることを念頭においており、早ければ来週、党規委員会を開いて復党を認めたいとしています。
聞くところによれば、自民党内には平沼氏の復党について一部自民党議員から国民に対し改革後退のイメージを与えかねないと言う懸念も出ており、一昨年の衆議院選挙で郵政民営化を掲げて初当選した一年生議員らの反発もあると言うことです。

しかし、これはおかしな考えです、なにか議員としての身の保全を考えているしか考えられません。国民は誰も改革が後退したなど思わないでのでないでょうか、それは、大変失礼だが国民は郵政民営化についてまるでわかっていないと思うからです。
実は衆議院で勝ったのは小泉台風が吹き荒れただけであり、彼らはそれに乗じて当選しただけの話であり、彼らが持つ政治家としての資質で当選を果たしたのではありません、その例が杉村太蔵たちですよ。
前回の選挙は今回の民主党が勝ったのとレベル的に同じであり、国民は逆に、今回の復党について「最後まで自分の考えを貫いた平沼氏」に拍手喝さいし期待をしているんではないかと思います。なんら心配は要りません。つまりこのような反発は政治家としての大儀も知らない議員が理屈を並べ騒いでいるに過ぎません、それほど今の国会議員には平沼氏に近づける政治家はいないと言っていい、私は政治家の取るべき道として筋を通した男だと今でも思っていますし、これほど発言と行動が一致している政治家はいません。
しかし、やっと復活しました、こんなうれしいことはありません、先般の記者会見では声は少し弱々しい感じがしましたが、棚田朋美氏を従え、保守を貫く正統派政治家として勇気凛々とした姿を拝見し、益々期待を持ちました。ぜひ、頑張ってほしいと思います。

さて、私は今でも郵政民営化に反対をしています、以前から無条件な構造改革は必ず、過度の競争原理を招き、日本に大きなひずみを産むと警告してきました、むやみな改革は日本が今まで大切にしてきた共同社会を破壊し、後世の日本社会全体に深刻な打撃を与えるであろうと述べてきました。私が特に心配をしたのは「日本の心」です、金さえ儲かればどんなことをしてもいい、人のことなどどうでもいいという身勝手さ、責任を全て他になすりつける無責任の人間、小泉改革は卑怯者を大量に生産したことは事実です、企業はコンプライアンスを失い、多岐にわたる規則・規範を全役員・従業員が遵守せず、もし違反行為があってもひた隠し、反社会的行為を行ったことで消費者や取引先の信頼を失い、事業継続が不可能になる企業が頻発するようになったではありませんか。
企業を取り巻く法律や規則は、民法や商法をはじめ独占禁止法、不正競争防止法、労働法、消費者保護法など多くあり、監督官庁の命令・指導なども含まれています。さらに、営業活動や市場競争の公正さ、消費者などへの情報公開、職場環境、公務員や政治家との関係、証券市場における取り引きなど、多くの面で企業倫理が求められているのです。商いの道は人の道にも通じるものです、こんなことは当たり前のことだと思います。今でも近江商人の家訓が多くの企業の手本となっています、それは近江商人の家訓である「買い手良し、世間良し、売り手良し」の「三方良し」が今の時代でも通用するからです。特に日本の企業は「世間よし」を決して忘れてはいけません。

企業がいとも簡単に反社会的行為を行なうようになったこと、それは企業そのものがワーキングプアになったことにも原因があると思います。従って企業存続のためには消費者を騙してもかまわないと言う安易な発想が生まれてきました。中には整理整頓される業界があることも事実です、特に談合などで自ら墓穴をほった建設業界などはその典型的な例ではないでしょうか。
私は決して改革を否定するものではありません、しかし私が予想をした通り、急激そしてむやみな改革は、結果的に大きなリスクを伴なったことで、日本人が持つ大切な「絆」すら奪ってしまいました。人間は心の余裕があってこそ、冷静な判断が出来、他人に思いやりを持つことが出来るものです。
今までいたせりつくせりの甘美なお花畑社会にどっぷり浸かって来た事で、ちょっと過激的な刺激を与えるとこんなぶざまな姿をさらけ出した日本人。そしてその責任を人になすりつけ、文句を、批判をするだけし責任転嫁をしてきたのが今の日本人とマスコミなのです。
見てください、詐欺、横領、殺人、挙句、親殺し、子殺しなど、信じられないくらい乱れに乱れてしまった日本、恥を恥とも思わなくなった日本人、社会規範もなく、まるで朝鮮人のような振る舞いだ！恥ずかしくないのか！今こそ、我々は全国民が真剣に考え、日本の国のあり方について徹底して前向きに議論をすべきです、それが「美しい日本」の出発点だと思います。
日本人は大東亜戦争の敗戦の中でもがき苦しみ、大きなマイナスから、団結力と根性で難局に立ち向かい、お互いに励ましあい、助け合うことで大変な荒波を乗り越えて頑張って来たのではないでしょうか、だからこそ日本人は絶対に負けるはずがありません。
本当は日本人は強いんです、すごい能力を持った日本人達よ、もっとまじめにやろう。そして頑張ろうじゃないか。自治労、そして官僚どもに戦いを挑もうじゃないか。
平沼赳夫も負けるはずがありません。絶対負けるはずがない。だからこそ我々は平沼氏を一人ぼっちにさせてはいけないのです。
平沼氏には、これを克てにもう一度、党内で力をたくわえ、真の保守新党の結成を目指し頑張ってほしいと思います。

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