■ 一人綴り

イロイロやってますが、停滞中。(モノが出来たらアップする感じですから...。)更新はしますが数が減るかも。

■ 開幕戦岡山決勝 GT500はKeeperTOMS、GT300は初音ミクAMG優勝【SuperGT】

2017年04月10日 | ☆ SuperGT

 Super GTは2日目を迎え、決勝レースが行われました。終末は厚い雲に覆
われ土曜日も濡れた路面での予選となりましたが、予選では、GT300では、
昨年、岡山を制したLEONが、そして、GT500はARTAがそれぞれポールを
獲得しています。


 迎えた日曜日の午後ですが、午前中は雨の影響で路面はウェットコンディ
ションで、その後の天候で路面状態がこのままなのか?それとも変わるの
か?という状態でしたが、午後になり、日が差すようになると路面が乾き
始め、決勝レースの時には、完全なドライになりました。


【 GT500 】


 波乱の予選から開けた決勝当日。グリッドにつく前のパレードラップが行
われ岡山県警の白バイ2台が先導する形で走行が始まります。


 しかし、この最初のスタートで5番グリッドにいた小暮卓史選手のドライブ
するNo.17 KEIHIN NSX-GTがスタートできないというトラブルが発生し
ます。全車が走行を始めた後に、なんとかエンジンをスタートするものの、
最終コーナー手前で再びストップ。


 さらに、フォーメーションラップ中にモスSコーナーで。今度はポールポジ
ションを獲得した野尻智紀のドライブするNo.8 ARTA NSX-GTがストップ。


 これでレースは赤旗が出されるます。何か呪われているかのように止まるN
SXですが、ホンダの悲劇はこれで終わらず、全車が整列しなおすためにストレ
ートに戻ってきたところで、さらにベルトラン・バゲットのNo.64 Epson M
odulo NSX-GTも止まってしまいます。


 同日のマクラーレンの悲劇も含めてなんて恐ろしい日なんだろうか?とし
か思えない何かがホンダに襲い掛かり、暗雲立ち込める決勝レースが幕を開
けます。


 赤旗でのディレイの後に午後2時54分に、81周でのレースがスタートとな
ります。


1 No.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也選手)
2 No.37 KeePer TOM'S LC500(ニック・キャシディ選手)
3 No.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路選手)
4 No.19 WedsSport ADVAN LC500(関口雄飛選手)
5 No.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀選手)


という状態へと変わり、トップがレクサスだらけの状態でスタートを切ると、
レーススタート直後の2周目のヘアピンで、勝負に出たNo.37 KeePer TOM'
S LC500(ニック・キャシディ選手)がタイヤスモークを上げながらコーナー
へ進入しトップへ浮上します。


 波乱の展開から、いきなりのオーバーテイクで始まった決勝レースですが、 
岡山の魔物が牙をむきます。6周目に8番手を走行していた山本尚貴選手のド
ライブするNo.100 RAYBRIG NSX-GTが、バックストレートで他のNSX-
GT同様にストップ。同時にGT300のNo.52 埼玉トヨペットGreenBrave
マークX MCがクラッシュしたことでセーフティカーが入ります。


 開幕はGT-Rの不調がありましたが、決勝ではホンダが次々と消える展開
になります。


 この後の再スタートでもNo.37 KeePer TOM'S LC500はトップをキープ
し、LC500勢は快調に飛ばしていきます。GT500はレクサスがひたすら速い
というテストの時の結果がそのまま開幕戦に続いたような流れで、TOP5がレ
クサスという展開に。このレクサス勢の後ろで食らいついていた武藤英紀選手
のドライブするNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GTはじりじりと順位を下げ、
LC500の6台によるトップ争いになります。


 17周目にジェームス・ロシター選手のドライブするNo.36 au TOM'S LC
500が関口雄飛選手のドライブするNo.19 WedsSport ADVAN LC500の
ミスを捉えて順位を上げ、22周目にはバックマーカーのパスのタイミングを
うまくねらって立川祐路選手のNo.38 ZENT CERUMO LC500が大嶋和也選
手のNo.6 WAKO'S 4CR LC500をパスします。27周目のバックストレート
エンドではヘイキ・コバライネン選手のドライブするNo.1 DENSO KOBEL
CO SARD LC500とNo.19 WedsSport ADVAN LC500が19号車がコース
オフしてしまいます。

 30周あたりから、各車がピットインし、GT500クラスの全車がピット作業
を終えてコースに戻ります。

 その後半を担当するドライバーでもレクサス同士の争いとなります。Supe
rGT復帰の中嶋一貴選手のドライブするNo.36 au TOM'S LC500とアンドレ
・カルガレッティ選手のドライブするNo.6 WAKO'S 4CR LC500の二番手争
いが激しく、41周目のバックストレートエンドで競り合って、au TOM'S LC
500がコースオフをしてしまいます。

 波乱の停会続きの開幕戦も終盤を迎えますが、53周目に2コーナーでGT30
0のNo.50 Ferrari 488 GT3がクラッシュし、本日3度目のセーフティカーが
導入されます。

 築かれていたマージンがなくなり、ローリングスタートでの残り20周回の
スプリントレースとなります。

 GT300のマシンをさばきつつレースが展開されますが、トップのマシン
を追うNo.6 WAKO'S 4CR LC500の目の前で、GT300の2番手争いを行って
いたNo.25 VivaC 86 MCがスピンをします。クラッシュは避けたものの、こ
れでトップNo.37 KeePer TOM'S LC500との差が開きます。

 最後の最後まで、アクシデントが多発し、激しいレースとなった開幕戦です
がGT500は、No.37 KeePer TOM'S LC500が、先頭でチェッカーを受け、
開幕戦を制しています。2位はNo.6 WAKO'S 4CR LC500、3位はNo.1 DE
NSO KOBELCO SARD LC500が着け、LC500が表彰台を独占しています。

 そして、すべてのマシンがチェッカーを受けリザルトが出ると、トップ6台
数がレクサスと言うすさまじい結果となりました。

 今シーズンからダウンフォースが25%削減され速度はどうなるのだろう?と
思われたシーズンでしたが、【 ダウンフォース25%減って何? 】と思うよ
うにマシンが速く、コースレコードを更新して始まった今シーズンですが、ふ
たを開けてみると開幕戦はレクサスがただひたすらに強いという結果になりま
した。そして、No.37 KeePer TOM'S LC500の平川亮にとっては3勝目で、
その内2勝がここ岡山になります。そしてニック・キャシディ選手は初勝利と
なっています。

 GT-R勢は速度的に厳しく、8番手以降に沈んでいましたが、全てのマシンが
完走しており、最上位が松田次生選手のドライブするNo.23 MOTUL AUTEC
H GT-Rの7位となっています。

NSXはスタート直後のトラブルでっ止まった二台はそのままリタイアでその他
の車両は電装パーツを交換してレースに復帰しています。NSX勢はトラブルの
出なかった16号車の9位が最上位となります。

 

【 GT500決勝リザルト 】

 

GT300


 懸念された天候も回復し、ドライコンディションで始まった開幕戦の決勝で
すが、ホンダを捕食する岡山の魔物の魔の手によって、次々の飲まれていくN
SXのトラブルでレースは赤旗中断となり81周のレースとして決勝レースはス
タートします。 


 ローリングスタートで始まった決勝レースは、ポールスタートの黒澤治樹選
手のドライブするNo.65 LEON CVSTOS AMGの背後に予選Q1でトップタイ
ムをマークした片岡龍也選手のドライブするNo.4 グッドスマイル 初音ミク A
MGが迫ります。しかし、ピットスタートの番場琢選手のドライブするNo.52
埼玉トヨペットGreenBraveマークX MCがダブルヘアピンの立ち上がりでク
ラッシュし、これのため再度セーフティカーが入ります。


 レースが再開すると


 1 No.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹選手)
 2 No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也選手)
 3 No.25 VivaC 86 MC(山下健太選手)


がトップ3を形成し周回を続けます。


 そして、18周目。初音ミク AMGがアタックを仕掛けます。トップの65号車
をテール・ツー・ノーズ、ある時はサイド・バイ・サイドとプッシュしていた
4号車が、ついにパスしてトップに立っと、このまま後続を引き離します。


 2番手争いが65号車と25号車となり、少し離れて、山内英輝選手のNo.61 S
UBARU BRZ R&D SPORTと中山雄一選手のNo.51 JMS P.MU LMcorsa RC
F GT3が続きます。


 トップに立った4号車は快調に飛ばし、後続との差はじわじわ拡がっていきま
す。


 トップグループで最初にルーティンのピット作業を行ったのは3番手のVivaC
86 MCで、27周終了時点でピットに向かい、松井孝允選手に交代します。


 左側のタイヤ2本のみを交換し、素早くレースに復帰しています。次の周には
No.65 LEON CVSTOS AMGはタイヤ4本を交換し、蒲生尚弥選手を25号車の
前に戻していますが、タイヤが温まり切るまでに25号車に先行されます。

 29周にはトップのNo.4グッドスマイル 初音ミク AMGもピットイン。左2本
交換の作戦をとります。ピットの作業時間そのものでは25号車の方が早かった
ものの、アウトラップで稼ぎ、実質上のトップをキープして谷口信輝選手にバ
トンを渡します。

 No.4 グッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝選手は混雑するコースを好
ペースで周回し、前走車すべてがピットインした49周目には、本物のトップに
立ちます。

 圧倒的なペース構築で、2番手を争うNo.65 LEON CVSTOS AMGとNo.25
VivaC 86 MCに10秒以上の差を付けます。

 このまま、圧倒的マージンを維持いして優勝へと向かうのかと思われた矢先、
ポイント圏内で健闘していた新田守男選手のドライブするNo.51 Ferrari 488
GT3が、49周目に2コーナーでNo.64 Epson Modulo NSX-GTと接触し、5
0号車はコースアウトしてウォールにクラッシュし、3度目のセーフティカーが
導入されます 。

 10秒のマージンも0となり、ローリングスタートで仕切り直しとなり、20周
のスプリントレースの様相を呈してきます。

 セーフティカーが退去すると、トップのグッドスマイル 初音ミク AMGはマー
ジンほとんどゼロから、懸命の走りで後続を引き離します。

 その後方で、観客の注目を一身に浴びることになったのはNo.65 LEON CV
STOS AMGとNo.25 VivaC 86 MCのサイド・バイ・サイドの好バトル。

 岡山県は倉敷市出身で昨年大会のウィナーとなった蒲生選手と、広島県福山市
の出身ながら、ここ岡山でレースデビューを果たし、昨年はシリーズチャンピオ
ンに輝いた松井選手は、ニュルブルクリンクではチームメイトでもあり個人的に
も親しい間柄。レースウィークに入る前日には2人揃って美作警察署を表敬訪問
していたが、そんな好敵手同士のバトルはまさに、レース後半のハイライトとな
ります。

 後方からチャージする蒲生選手が、AMGのノーズを86のサイドに押し込もう
としますが、松井選手がチャンピオンの意地を見せ何とかこれを封じ込めます。
そんな手に汗握るバトルは10周近く続けられます。しかし、67周目のダブルヘ
アピンで、GT500のトップグループにラップ遅れにされる際の混乱で、25号車が
他車と接触してスピン。すぐに再スタートしますが、4番手までポジションを下げ
てしまいます。

 4号車はマージンを稼ぎながら、周回を重ねていきます。そう、あの日置き
忘れたカーナンバー0を取り戻すように、サーキットをトレースしていきます。
そのエキゾーストは気高き歌声となって木霊し、コースに響きます。


 そして、あの富士の初勝利の時のようにスタンディングオーベーションで見
守るホームスタンドへと向かいます。そう、その場所とあの高みにもう一度戻
る為のスプリント。


 そして、大歓声の中ホームストレートでチェッカーを受け、速さで勝ち取っ
た開幕戦の優勝を手にしています。No.4 グッドスマイル 初音ミク AMGは2
014年5月の第2戦富士以来の、メルセデスにマシンを変えて初めての優勝を
はたしています。2位にはNo.65 LEON CVSTOS AMG。3位にはNo.9 GUL
F NAC PORSCHE 911となりました。

 

【 GT300決勝リザルト 】

 

 次戦はゴールデンウィーク中の5/3-5/4に行われる富士スピードウェイに
なります。今回の勝利でウェイトハンデが付きますが、ロングストレートが
特徴の富士スピードウェイ(あと、天候が荒れるととんでもないことになる
富士スピードウェイ)でのレースはどんなドラマが待っているのか注目です。

 



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