SuperGT第六戦は波乱の開幕となり、スコー
ルの影響が出る初のレースとなりました。初
日は、予選前のレースのラバーが残らないほ
どの雨に見舞われ行われ、天候の難しい中予
選が行われましたが、
【37】 KeePer TOM'S LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
平川 亮選手
ニック・キャシディ選手
がポールポジションを獲得しています。
当日は晴天で、ドライコンディションのレー
スになるとおもいきや、空に突如、雨雲が現
れ、グリッドウォーク中にまさかのスコール
が訪れます。数分のシャワーで雨はすぐに上
がったものの、またすぐに雨が降り始めると
いう、降ったり止んだりの不安手な天候とな
りました。前日のセッション同様、各車タイ
ヤ選択に悩む決勝の開始前となります。
両国の国歌斉唱の後、プミポン前国王の
逝去にあたり、黙とうが行われ、その後、
セーフティカー先導でスタートとなりま
した。
ほとんどのマシンがウエットタイヤを装着
する中、
■ DENSO KOBELCO SARD
■ LC500とMOTUL AUTECH GT-R
はドライタイヤを装着していました。
序盤からフォーラムエンジニアリング AD
VAN GT-Rがグリッドから動けずストップし
てしまいます。マーシャルに押されてピッ
トに戻されることになり、佐々木大樹選手
はマシンを降りています。
3周目にセーフティカーが下がり、レース
がス再開されるとトップのKeePer TOM’S L
C500がペースを作る中、2番手以降のカルソ
ニック IMPUL GT-Rがやや離され、3番手以
降の
KEIHIN NSX-GT
WAKO’S 4CR LC500
ZENT CERUMO RC F
ARTA NSX-GT
の4台がひとかたまりになってバトルが展
開されます。
6周目からGT300のマシン居追いつきパス
しながらの走行になりますが、上位陣には
大きな変動はありませんが、DENSO、MOTU
L GT-Rがまだ雨の残る路面に苦労して順位
を下げていきます。
10周目には11番手走行のS Road CRAFT
SPORTS GT-Rがピットインし、ドライタイ
ヤに変更すると、13周目に3番手走行のKE
IHIN、そして9番手走行のau TOM’S LC50
0、10番手のRAYBRIG NSX-GTがピットイン
し、続々とドライタイヤへと変更していき
ます。
14周目にはトップのKeePerがピットイ
ンし、WAKO’S、ZENT、MOTUL MUGEN NSX
-GTもピットでタイヤをドライに交換して
います。15周目には暫定トップを走行し
ていたカルソニックもピットに入り、ド
ライタイヤへ交換しています。
16周目には1コーナーで5番手走行のK
EIHINをWAKO’Sがパスしています。27周
目からはドライバー交代を伴ったルーテ
ィンのピットストップが始まり、27周目
に
ZENT
MOTUL NSX-GT
29周目にRAYBRIG、そして31周目にS R
oadがピット作業を行っています。
35周目にはトップのKeePerがピットに入
り、ドライバー交代をし、翌26周目にはD
ENSOもピットインを行っています。
40周目には3番手のKEIHINが、そして
翌周にはトップを走行していたカルソニ
ックがピットインをしますが、ピット作
業で10秒近くロスしてしまいます。カル
ソニックに合わせるようにトップに立っ
たWAKO’Sもピットへ入り、WAKO’Sはカ
ルソニックの前でコースに復帰し、2番
得に順位を上げます。
そして5番手のMOTUL GT-Rはピットに
入りますが、タイヤ無交換でコースに復
帰しています。
ルーティンのピットを終えて、TOP5は
【1】
37 KeePer TOM'S LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
平川 亮選手
ニック・キャシディ選手
【2】
6 WAKO'S 4CR LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
大嶋 和也
A.カルダレッリ
【3】
12 カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
安田 裕信選手
ヤン・マーデンボロー選手
【4】
17 KEIHIN NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
塚越 広大選手
小暮 卓史選手
【5】
38 ZENT CERUMO LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
立川 祐路選手
石浦 宏明選手
となます。11番手走行のMOTUL GT-Rが10番手のAR
TAの背後に張り付き、ターン2〜3でサンド・バイ・
サイドになり、4コーナーでオーバーテイクし。10
番手入賞圏内に順位を上げます。
残り5周となったところで、8番手のEpson Modu
lo NSX-GTと9番手RAYBRIGがバトルとなり、RAYBR
IGが1コーナーでラインを変えて進入すると、Epso
nはブレーキングでタイヤスモークを上げてインを
レイブリックがポジションアップします。、
このままチェッカーかと思われた残り2周、3
番手を走行していたカルソニックがスローダウ
ンし、そのままコースサイドにマシンを止めて
しまいます。
これでKEIHINが3番手表彰台を獲得すること
になります。
レースは、ポールスタートの
【37】 KeePer TOM'S LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
平川 亮選手
ニック・キャシディ選手
がトップチェッカーを受け、ランキング首位に
立ちシリーズチャンピオンに王手をかけます。
2番手に
【6】 WAKO'S 4CR LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
大嶋 和也
A.カルダレッリ
が入り、レクサス勢がワン・ツーフィニッシュ
となりました。
3位には
【17】 KEIHIN NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
塚越 広大選手
小暮 卓史選手
が入りNSX勢力では最上位フィニッシュとなっ
ています。今年の開幕戦はGT-Rが苦戦してい
ましたが、今回のレースでのGT-R勢は、ポイ
ントリーダーとしてタイのレースに挑んだ
【23】 MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
松田 次生選手
ロニー・クインタレッリ選手
が9位フィニッシュで最高位となっています。
レースが終わってみると、開幕戦からシー
ズン序盤にみられたレクサス勢が上位を占
める結果となりました。
今回のレースで、
【37】 KeePer TOM'S LC500 : 69pt
【6】 WAKO'S 4CR LC500 : 63pt
【23】 MOTUL AUTECH GT-R : 61pt
となり、実質的にこの3台が最終戦もてぎで
チャンピオンを争う形になりました。