台風以来爽やかな秋晴れの日が続いている。畑の水やりは大変だけど、洗濯物もあっという間に乾いて気持ちがいい。お天気のうちに生姜せんべい(砂糖菓子)を作ってみたいと思った。畑の生姜のことを忘れて、先週うっかり生協に生姜を注文していたのが届いた。宮崎産のみずみずしい新生姜である。
本の作り方によれば、表皮をこそげ落として繊維に沿って薄切りにした生姜を水にさらし、それから水で茹でててはまた水にさらす。これを2回繰り返し、生姜の辛味と風味をほどよく残したところで、少量の水と生姜の四割の砂糖を入れて煮る。煮汁が糸を引くくらいまで煮詰めて冷まし、グラニュー糖をまぶしてしばらく風で乾かす。
日に当てている画像を載せたけど、日陰で乾かした方がいいと思う。煮汁が糸を引くほどまでにはならなかったので、かわりにまる一日ベランダで風に当てて、できあがりが左の画像。生姜を切る厚さはかなりポイントかと思った。2~3ミリくらいが適当かと思う。あまり薄く切ったのはペラペラになってしまったので(右)、これは乾燥させずにをそのまま冷蔵庫で保管。
茹でこぼしを2回やらなければいけないところを、風味が抜けそうな気がして1回しかしなかったため、できあがりはかなり刺激的な通の味になった。生姜って煮ても辛さが残るのねぇ。お子様が食べるのには薦められない。でもお菓子の素材や紅茶や甘酒に入れて楽しむにはこのくらいの方がいいと思う。ちょっと口寂しいとき、お茶のお供に囓ると生姜の香りと辛みが口中に広がってなんとも美味。お天気が続くうちにわが家の生姜でもう一回作っておこうと思った。
参考書は『ジャムと砂糖煮』。レシピは関川昭子さんとある。辰巳浜子さんのお弟子さんだったようだが、ネットで調べても情報は出てこない。他にも山菜や柑橘類の皮で彩りのきれいな砂糖菓子を作っておられる。そしてなにより嬉しいのは、生姜の「表皮は干してスパイスに、茹で汁はお風呂に入れると、何とも言えぬ芳香が漂い、よくあたたまります」と、余りものを決して無駄にしない知恵が添えてあること。私は皮は干してもスパイスとして使いそうになかったので、そのままぬか床に入れた。茹で汁、晒し汁とともにお風呂に入れたが、ほんのり生姜の香りを感じる程度だった。茹で汁はお風呂に入れずにそのまま蜂蜜を溶かして飲むのもいいかもしれない。
ところで、婦人之友社から出ていたこの3分冊の【わが家の保存食手帖】シリーズ、ほとんどバイブル的に活用している。15年ほど前に購入したものだが、いまは絶版になっているようだ。最近、同じ3分冊で【わたしの保存食】という新しいレシピ集が出ている。内容は悪くないし、カラー写真も多くてきれいな反面、レシピの数、充実度に関しては旧シリーズに及ばない。
新シリーズ
旧シリーズも中古なら入手可能。
ジャムと砂糖煮
おいしい漬けもの
べんりな常備菜
本の作り方によれば、表皮をこそげ落として繊維に沿って薄切りにした生姜を水にさらし、それから水で茹でててはまた水にさらす。これを2回繰り返し、生姜の辛味と風味をほどよく残したところで、少量の水と生姜の四割の砂糖を入れて煮る。煮汁が糸を引くくらいまで煮詰めて冷まし、グラニュー糖をまぶしてしばらく風で乾かす。
日に当てている画像を載せたけど、日陰で乾かした方がいいと思う。煮汁が糸を引くほどまでにはならなかったので、かわりにまる一日ベランダで風に当てて、できあがりが左の画像。生姜を切る厚さはかなりポイントかと思った。2~3ミリくらいが適当かと思う。あまり薄く切ったのはペラペラになってしまったので(右)、これは乾燥させずにをそのまま冷蔵庫で保管。
茹でこぼしを2回やらなければいけないところを、風味が抜けそうな気がして1回しかしなかったため、できあがりはかなり刺激的な通の味になった。生姜って煮ても辛さが残るのねぇ。お子様が食べるのには薦められない。でもお菓子の素材や紅茶や甘酒に入れて楽しむにはこのくらいの方がいいと思う。ちょっと口寂しいとき、お茶のお供に囓ると生姜の香りと辛みが口中に広がってなんとも美味。お天気が続くうちにわが家の生姜でもう一回作っておこうと思った。
参考書は『ジャムと砂糖煮』。レシピは関川昭子さんとある。辰巳浜子さんのお弟子さんだったようだが、ネットで調べても情報は出てこない。他にも山菜や柑橘類の皮で彩りのきれいな砂糖菓子を作っておられる。そしてなにより嬉しいのは、生姜の「表皮は干してスパイスに、茹で汁はお風呂に入れると、何とも言えぬ芳香が漂い、よくあたたまります」と、余りものを決して無駄にしない知恵が添えてあること。私は皮は干してもスパイスとして使いそうになかったので、そのままぬか床に入れた。茹で汁、晒し汁とともにお風呂に入れたが、ほんのり生姜の香りを感じる程度だった。茹で汁はお風呂に入れずにそのまま蜂蜜を溶かして飲むのもいいかもしれない。
ところで、婦人之友社から出ていたこの3分冊の【わが家の保存食手帖】シリーズ、ほとんどバイブル的に活用している。15年ほど前に購入したものだが、いまは絶版になっているようだ。最近、同じ3分冊で【わたしの保存食】という新しいレシピ集が出ている。内容は悪くないし、カラー写真も多くてきれいな反面、レシピの数、充実度に関しては旧シリーズに及ばない。
新シリーズ
旧シリーズも中古なら入手可能。
ジャムと砂糖煮
おいしい漬けもの
べんりな常備菜