上高井戸村の右岸段丘に沿って流れる田用水を追っての最後です。郵政グランドの外周をめぐったあと、向きを東に転じ、乙女橋と堂の下橋の間で本流に戻ります。「杉並の川と橋」（平成２１年 杉並区郷土博物館）によると、対岸の三井の森公園（旧三井グランド）一帯は御三卿の鷹場で、乙女橋は通行を規制されたお留橋だったといいます。とすると江戸時代からの橋のようにも思えますが、江戸時代の村絵図はもとより、明治、大正の地図にも登場せず、そのあたりの事情はよくわかりません。
- ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク＆ウォッチしてみました。（一部推定によっているところもあります。）
- 1. 郵政グランドを離れたところで、車止めの路地が復活します。右写真の奥が乙女橋です。
- 2. 突き当りを左折、すぐ先の車止めで右折のクランクです。
- 3. クランクを抜けた先です。奥の突き当りをまた左折します。
- 4. 左折の先はワンブロックで本流ですが、途中右折してさらに下流に向かう一流もありました。
- 5. その一流も１００ｍ弱で本流に戻って終了です。なお、正面の堂ノ下橋の下流からは、新たな分岐がありました。