川本ちょっとメモ

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原発学習(6) 放射能・放射線の単位、人体への影響の測定用語

2011-05-22 02:40:08 | Weblog


05/04 ■ 原発学習(1)初歩の初歩から勉強をすることにしました
05/05 ■ 原発学習(2)固体1立方センチにびっしり詰まっている原子とサハ
     ラ砂漠を5メートルの高さで埋め尽くす砂粒

05/06 ■ 原発学習(3)「原子番号」は陽子の数を示し、アイソトープとは
     日本語で「同位元素」のこと

05/13 ■ 原発学習(4)原子は崩壊して放射線を放つ、そして元素が変わる
05/14 ■ 原発学習(5)原発使用済み燃料に1mまで近寄ると1分で死にま
     す!

05/22 ■ 原発学習(6)放射能・放射線の単位、人体への影響の測定用語
06/05 ■ 原発学習(7)ベクレル(Bq)からシーベルト(Sv)への換算方法
     解説

06/06 ■ 原発学習(8)「直ちに人体に影響を及ぼすものではない」とは、
     「いつかは影響がある」ということか?

06/08 ■ 原発学習(9)目安の数字は1時間当たり0.12と2.29マイクロ
     シーベルト

06/12 ■ 原発学習(10)放射線はDNAを傷つける
06/13 ■ 原発学習(11)放射線――ガンは若い人ほど起こりやすい、ガンの
     成長は数年後から数十年後

06/14 ■ 原発学習(12)お腹の中の赤ちゃんと放射能
06/15 ■ 原発学習(13)高線量被ばく死亡――染色体全破壊、すなわちDN
     A全破壊の実例

06/16 ■ 原発学習(14)高線量被ばく死亡――皮膚も内臓粘膜も筋肉もすべ
     て壊れた

06/17 ■ 原発学習(15終)半減期 半分じゃダメ ゼロになるのはいつ?
06/18 ■ 原発学習のためのリンク集
06/29 ■ 電力十社 十大株主リスト 機関投資家は原発をどうする‥‥

 

【人体への影響の測定用語】


「電離放射線障害防止規則」における法律用語の理解を中心に……。

(1) 等価線量
等価線量は、人の組織や臓器に対する放射線影響が放射線の種類やエネルギーによって異るため、組織や臓器が受けた吸収線量を補正したものである。 単位は、シーベルト(Sv)ある。

等価線量は、吸収線量に人体への影響の程度を補正する係数である放射線荷重係数を乗じて得られる。

   放射線荷重係数(旧名称:線質係数)
     β線・γ線・X線は‥‥「1」  1Gy×1=1Sv
     中性子線は‥‥エネルギーの種類によって「5」~「20」
     α線は‥‥「20」  1Gy×20=20Sv 1Sv=0.05Gy×20

   等価線量(シーベルト Sv)=吸収線量(グレイ Gy)×放射線荷重係数

(2) 実効線量
放射線による身体への影響、すなわち、がんや遺伝的影響の起こりやすさは組織・臓器ごとに異なる。組織ごとの影響の起こりやすさを考慮して、全身が均等に被ばくした場合と同一尺度で被ばくの影響を表す量を実効線量という。

実効線量の計算法
①等価線量(シーベルト Sv)×組織荷重係数
ある組織・臓器の等価線量に、臓器ごとの影響に対する放射線感受性の程度を考慮した組織荷重係数をかけて、各組織・臓器ごとの数量を算出する。
②次に、①で算出した各個の数量を足し算する。
③足し算して出た合計数量が、一人の人間についての「実効線量」である。

   組織荷重係数‥‥一番下の「表」に記載してあります


(3) 預託等価線量
内部被ばくの線量。体内に残留している放射性物質から個々の組織又は臓器が受ける等価線量率を時間積分した線量である。単位はシーベルト。


(4) 預託実効線量
内部被ばくの線量。預託実効線量は、臓器又は組織の預託等価線量とその臓器又は組織の組織荷重係数との積の全身の総和である。


(5) 1cm(センチメートル)線量当量
放射線管理上もっとも重要なX線及びガンマ線を人体組織が受けた場合、被ばく線量がもっとも高いのは人体表面ではなく人体組織のある深さである。

1cm深さの被ばく線量を評価の基準とすれば、常に実効線量より高い値となり、安全余裕をもって被ばく管理を行うことができる。

電子ポケット線量計や放射線管理用のサーベイメータ等はこの量を表示するよう調整されている。


(6) 3mm(ミリメートル)線量当量
身体表面から3mmの深さの線量当量で、目の水晶体の線量当量の指標として用いられている。

放射線業務従事者の3mm線量当量の測定評価は法令で義務づけられており、通常フィルムバッジ、TLD等の個人被曝測定器を用いて測定データに基づいて行われる。


(7) 70μm(マイクロメートル)線量当量
皮膚の線量当量(生物学的な被ばく影響を考慮にいれた被ばく線量)として、身体表面から70μmの深さの組織の線量当量である。フィルムバッジ等の個人線量測定用具によって評価することになっている。

1マイクロメートルは、1000分の1ミリメートル(0,001mm)。


(8) 線量率
単位時間当たりの放射線量のこと。μSv/h (マイクロシーベルト/時)などと表示する。


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