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帰れない二人 その3 ( 原美術館 )

2013-04-16 07:14:13 | 建物紀行
 楽しいおしゃべりと美味しいランチの後、元々の目的の「原美術館」に向かいました。
「素敵な美術館がある。」
と知り合いから聞いてきたOK。
先日、仲良しのkaoと出かけた「東京国立博物館」のことを調べていて、同じ方の設計と知り、行ってみたいと大騒ぎの私。
念願叶って、今回伺うことができました。


     
     ソフィ カル 最後のとき/最初のとき



     
     原美術館


 撮影禁止なので、建物の内部の写真はありませんが、個人のお宅として建てられたためか、OKも私も建物自体には拍子抜けしてしまい、私たちがここに来たいと言った時に、以前にここに来たことがあった、midoriもご主人も
「静岡からわざわざ来るの?」
という感じだったというのも頷ける気がしました。


     
     中庭から見ればこんなに素敵だった・・・。


 しかし、この日の展示 「ソフィ カル  最後のとき/最初のとき」は、私の心に残りました。

『「 最後のとき/最初のとき」と題した本展は、突然視力を失った人々を取材し、写真とテキストで綴った「最後にみたもの」(2010年)と、生まれて初めて海を見る人々の表情を捉えた映像「海を見る」(2011年)の2作で構成されます。さらに生まれつき目の見えない人々に、美のイメージとは何か、と問いかける「盲人の人々(1986年)を1点加え、美とは何か、見ることとはどういうことかを、寄せては返す波の音とともに静かに思考します。』(パンフレットより)


 「最初のとき」では、 波の音が聞こえる中、初めて海を見る人の後ろ姿が映し出されています。しばらくするとその人が振り返ります。微笑む人、涙を流す人、赤ん坊を抱く人、ただ見つめる人・・・。ここでも子供たちは愛らしい。
 私が初めて海を見たのはいつだったのだろうか? どこの海を誰と見たのだろうか?残念ながら、記憶は海の底深く沈んで・・・。
 「最後のとき」では、視力を失った人の写真と覚えている最後見たもの、目が見えていた頃の最後の記憶の写真が並んでいます。目を瞑る、真っ暗で何も見えない世界が広がっている。私が最後に見るのは、誰?どんな風景?
 何故か昔見た映画「ピアノレッスン」のラストを思い出しました・・・。

     


  施設紹介   原美術館  東京都品川区北品川 4丁目 7-25
                    ☎ 03-3445-0651

 JR品川駅高輪口より、歩いて15分くらい、閑静な住宅街のなかにひっそりと建っています。


 渡辺 仁氏設計の建物「東京国立博物館」をご覧になりたい方は、 以前のご紹介のページ を見てね。


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