公立病院の赤字に各自治体が悲鳴を上げていますが、入院しているわれわれには非常にありがたいものです。治療費は1割負担。食費が一日1000円。もちろん宿泊費はなし。暖房完備。ちょっと具合が悪いと看護師さんが駆けつけてくれるし、ご飯は上げ膳据え膳でお風呂も完備。妻に先立たれた患者さんなんかは、居心地が最高にいいので、自宅通院の許可が下りてもいつまでも居座って、医師の説得にも耳を貸さない人もいます。高齢者が多いので当然患者の数も多いのでますます赤字になってしまい、申しわけないと思っていますが、われわれには解決の方法はありませんものね。
病院も休日は電気も消して節約しています。昼でも暗くゴーストタウンのようです。
病院も休日は電気も消して節約しています。昼でも暗くゴーストタウンのようです。
入院して8日目に一般病棟の6人部屋に移りました。この部屋での場所は
運よく窓際でした。窓越しに見れる外の風景や、流れる雲を眺められるのは
味気ない闘病生活には最高の刺激になりました。
写真オタクの私はデジカメを妻に持ってきてもらい、毎日の食事を写真に収めました。
メニューも残しておいたので、退院してから妻が作る食事の献立の参考になって
いるようです。
翌日精密検査の結果が出ました。「劇症1型糖尿病」だそうです。
この病気の原因はまだはっきり究明されておらず、インスリンの注射を一生
続けることが必要になりました。簡単そうでも実際には大変な作業になりそうです。
最初の写真は1400キロカロリーの食事です。お粥だとやわらかいので
2時間もするとおなかが空いて大変でした。
次の写真は1600キロカロリーの食事です。家では何時も150グラムが
ご飯の量でしたが、ここでは180グラムなのでおなかは空きませんでした。
でもおかずが少なくて・・・・・
集中治療室から4人部屋に移り、手には点滴鼻には酸素補給の管
オチ・チにはカテーテルがついた生活が始まったのですが、なぜか
カテーテルの風船が破けてしまい、点滴やらオシッコがもれて体中が
水浸し(オシッコだらけ?)まだ神経が完全でないらしく暫く気がつき
ませんでした。布団の交換やら着替えやらで大騒ぎでした。
これが契機となって意識が次第にはっきりするようになって来ました。
この部屋はまだ生命の危険が残っている人たちの集まりでしたので
かなり深刻な状態の人もいました。体が回復してくるとおなかがすいて
食事の時間が楽しみでしたが、1400キロカロリーの食事は大の男が
食べるにはちょっと物足りませんでした。