片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

やっとBRMS(ビジネス・ルール・マネジメント・システム)の時代が来たが、、、

2012年03月22日 | 私の正論
当初はシステム部門が業務ルールの変更作業を担うが、将来は利用部門が直接入力するようにする。
つまり、仕事のルールが変わったとき、利用部門がその詳細をシステム部門に伝えて、それをSEが設計書に書いて、プログラマーがプログラムを直し、テストし、利用部門もテストし、やっと本番を迎えるといった仕事の進め方を抜本的に変えるのがBRMSだ。

日経コンピュータの3月15日号36ページに、BRMSの導入事例が載っている。
この中でオール・イン・ワン型にGeneXusとWagbyがあるが、これらとBiz/Browserとは補完関係にある。
つまり、オール・イン・ワン型のBRMSでは、ビジネスルールを入れるとユーザが使う画面プログラムまで自動的に作れてしまうが、それが必ずしも使いやすいものとは限らない。見積業務やコールセンターシステムのように、画面操作要件が複雑になると細かいルールが必要になる。それはビジネスロジックというよりも使い勝手に近い部分で、好みに近い。業務の正確性や生産性には大いに影響するからおろそかにはできない。ただ、自動生成でそこまで実現するのは実は非常な困難を伴う。そんな部分を担当するのがBiz/Browserだ。
Biz/Browserを使うということは、ビジネスルールを変えてもBiz/Browserの部分は別途手直しが必要になるということを意味する。それを嫌ってオール・イン・ワン型のソフトの利用だけで済ませたいとシステム部門が考えるのは自然だし、メーカーもそれを目指しているのも事実だ。ただ、それでユーザが困らない場合は、もちろんそれがベストだが、毎日何度も使う画面が、自動生成に反するからという、作る側の理由だけで使いにくいままでいいという判断は経営者の判断ではない。
情報システムと経営の両方をバランスよく考えて、Biz/Browserも使おうと決心した人たちもたくさんいる。
たくさんのツールはいらないが、いくつかのツールを組み合わせるということも、実は大事なことだと思う。
日経コンピュータでもIT Leadersでもいいから、企業のパフォーマンスを上げ売り上げを伸ばすためにどんなソフトウェアツールを選んで組み合わせているかの特集を組んでくれないだろうか。

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