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春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

補聴器のリモコン

2013-02-22 11:00:43 | 補聴器

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ。

 

 

おはようございます。今日は寒いですね~。

小学校3年生の娘を送り出す際、吐く息が真っ白でした。

私が住んでいる福岡の小郡市は、山を切り開いた新興住宅地なので、局地的に雨が降ったり、雪が積もったりします。

今年の正月も雪が少し積もりました。メーカー時代、同僚には「どんな山ン中に住んでいるんですか!」と言われたものです。

春日市のお店まで下りてきても、やはり今日は寒いです。

 

 

さて、今日は補聴器のリモコンについて紹介しましょう。

家電製品(テレビやエアコンなど)は、当たり前のようにリモコンを使います。

ここ数年、補聴器の分野でもリモコンを使って操作することが当たり前になってきました。

 

 

補聴器のデジタル化の恩恵で、補聴器自体が小型化されてきていることは以前にも触れました。

小型化が進むと当然、補聴器本体でのボリューム操作やスイッチのon/off操作が難しくなってきます。

 

 

各補聴器メーカーさんは多種多様なリモコンを用意されています。

 

シーメンス社

 

フォナック社

 

  ワイデックス社

 

各社のリモコンは、大きく2種ずつあります。

 ・簡易型リモコン⇒ボリューム操作と、プログラム(設定)切替

 ・高性能リモコン⇒テレビや携帯電話の音声を直接キャッチ可能

 

 

特に高性能リモコンは、ブルートゥースという技術を使っており、現在、考えられるテレビや携帯電話がもっとも聞き取りやすくなる方式です。

 

 

補聴器を両耳で使用している方であれば、ほぼヘッドホンで聞いているのと同じ状態になります。

「テレビを聴くだけでだったら、ヘッドホンやイヤホンで十分!」と言われるかもしれません。

その場合、コードが邪魔になったり、周囲からの呼びかけに反応できなかったりしてしまいます。

補聴器は、周囲の呼びかけに対しては音を拾うことができるので、ご家族と一緒にリビングでテレビを楽しめることが期待されます。

 

 

また、若い方であれば、はやりのスマートホンやi-Potなどミュージックプレーヤーで音楽を聴くことも・・・。

以前私が対応した、ろう学校の学生さんなどは、音楽好きだったので、「補聴器がワイヤレスヘッドホンみたいになった!」と非常に喜ばれました。

 

 

更にリモコンの利点が、我々、補聴器の販売店にもあります。

最近の補聴器には、データログとかデータラーニング機能というものがあり、補聴器を使っている方が、

 

 ・どんな環境で使っているか?

 ・どんな設定で使っているか?

 ・ボリュームをどの程度操作しているか?

 ・1日どのくらい補聴器を装用しているか?

 

などの記録を残していきます。

我々が補聴器を調整する際、使っている方の使用状況がわかれば、そのデータを元に調整を行っていくことができます。

 

 記録画面

 

 

リモコンの操作自体は、簡単にできるよう工夫されています。

補聴器を、「より便利に」使っていただくためにも、セットで購入されることも検討してみてください。

 

 

 

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補聴器のお手入れ

2013-02-21 12:10:35 | 補聴器をうまく使う

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ。

 

 

今日もすがすがしい、いい天気です。

餌付けに挑戦しているハクセキレイが少しずつ慣れてきたみたいで、店の外に出たとき、「餌をくれるの?」と近付いてくるようになってきました。(喜)

 

 

 

 

さて、今日は補聴器をうまく、長く使っていくために、「お手入れ」についてご説明します。

すでに補聴器を持っている方にとっては当たり前のことですが、お忘れになっているかもしれないので、復習していきましょう!

 

 

補聴器が、もっとも苦手なのが、「耳あか」、「湿気」、「汗」です。

補聴器を購入したら、必ず、「お掃除ブラシ」と「乾燥ケース」が付属しています。

 

 

 

補聴器をご使用になった後は、できるだけ毎回、音口(補聴器の音が出る部分)をブラシでゴシゴシお掃除をしてください。

 

 

 

音が出る穴が耳あかやゴミで目詰まりしてしまうと、補聴器から出てくる音が耳に届きません。

オーダーメード補聴器の場合、目詰まりした耳あかが、レシーバー(スピーカー)の劣化原因になり、故障してしまいます。

 

 

次に「湿気」と「汗」対策ですが、一日補聴器を使用すると、補聴器自体に湿気をおびてしまいます。

そのまま放っておくと、補聴器の内部の機械に影響を与えてしまうので、乾燥ケースを活用しましょう。

この時注意する点が3つ。

 

 1. 電池は一緒に入れない。⇒電池のもちが短くなります。

 2. 補聴器の電池ブタ開けて、乾燥ケースのふたを閉じる。

 3. 乾燥剤(シリカゲル)を定期的に交換する。

 

「乾燥ケースには入れているよ。」と言われる方の中には、購入してから一度も乾燥剤を交換したことがないという方も、たまにいらっしゃいます。

乾燥剤の交換時期は、中の青いツブツブの色が変化したときが目安です。

 

 

「湿気」や「汗」の影響をそのままにしておくと、写真のように機械にサビが生じてしまいます。

特にアンプなど心臓部分の機械に故障が発生すると、修理の金額も高額になってしまいますので、気を付けましょう!

 

 

 

 

補聴器は、高価なものです。清水の舞台から飛び降りたつもりで購入した方もいらっしゃると思います。

できるだけ大切に使って、きこえの生活を充実させていきましょう!

 

 

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補聴器の耐久性

2013-02-20 11:49:14 | 補聴器

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今日は昨日までと打って変って快晴。気持ちのいい天気です!

昨日は、私の母親の誕生日。72歳となりました。店が終わってから、片道車で1時間、久しぶりに実家に行き、お祝いに花を上げると、「花は好かんとに。」と照れ臭そうに喜んでいました。

 

 

実家でちょっと気づいたのですが、テレビの音が大きかったです。(汗)

父親の聴力が低下しているようで、大きくしないとよく聞こえないようです。

 

 

メーカー時代、マーケティング部のデータに、70歳以上の老齢者が、1日にテレビを見る時間は、平均で5時間以上というのがありました。

確かに、父親が家にいる時は、テレビを見ている姿しか見たことがありません。

 

 

私が長年、補聴器に携わった仕事をしているにもかかわらず、「オレは、補聴器なんかしたくない!」と頑固です。(困)

一般の方であれば、尚更でしょうね。

 

 

さて、今日は補聴器の耐久性について書いていきましょう。

補聴器を初めて購入される方から受ける質問の多くに、「補聴器は何年もつの?」というのがあります。

 

 

補聴器の専門店さんやメガネ兼業店さんでは、決まり事のように「5年です。」と答えられます。

テレビや冷蔵庫のような家電製品は、普通に使っていても20年近く使えます。車でも大事に使えば、10年~20年くらいは平気で乗ることができるでしょう。

 

 

一体、この「5年」という根拠はどこからきているのでしょう?

メーカー出身の私が、ぶっちゃけトークで申しますと、5年で補聴器が機械として使えなくなることはありません。

私がお会いしたあるお客様に至っては、17年間ひとつの補聴器を使っているという方もおられました。(驚)

※この事例は、正直、極端な事例で、「アタリ」の補聴器だったと思います。

 

 

機械としての耐久性は、お手入れや状態が良ければ、10年くらいは使えます。

では、販売店さんが口をそろえて言う、「5年」の根拠は?

 

 

私が勝手に解釈している理由の一つに、福祉制度があります。

ある聴力を下回った場合、聞こえの障害の点で「身体障害者手帳」を取得することができます。

 

 

身体障害者手帳を取得した後、申請の手続きを取れば、自治体から補聴器購入の補助を受けれます。

ちなみに、障害等級と福祉(障害者自立支援法)での補聴器購入基準は以下の通りです。

 

 

ここに、耐用年数欄に「5年」と明記されています。

 

 

自治体で補聴器補助の制度が5年に1回更新されます。

つまり、対象者の聴力度数の変化や補聴器の傷み具合を踏まえた上で、5年に1回、地自体が補聴器購入の補助をしてくれる訳です。

 

 

この「5年」をあたかも補聴器の寿命のように説明されているのかもしれません。

では、逆に言えば、「最低でも5年は使える。」ということですね。

こう、ご説明すると、ほとんどのお客様は安心されます。

 

 

しかし、最近の補聴器メーカーさんは、新製品を次々と出されるので、カタログには4年くらいしかその機種が掲載されていません。

 

 

カタログ掲載から落ちてしまうと、その後の修理対応が5~6年くらいなので、運が悪ければ、買って5年で修理不能ということがあるかもしれません。(悲)

 

 

 

ここで宣伝を一つ、

 

昨日から、「かすが補聴器専門店」では、デンマークの補聴器メーカーワイデックス社の補聴器セールを行っております。

 

ご興味がある方は、当店のホームページをご覧ください!

 

http://www.kasuga-hochouki.com/%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%83%85%E5%A0%B1/?logout=1

 


オーダーメード補聴器

2013-02-19 13:32:54 | 補聴器

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今日も、福岡は雨模様です。この後、寒の戻りがあるようですので、風邪などひかないよう気を付けましょう。

 

 

さて、今日はオーダーメード型補聴器についてご説明します。

オーダーメード補聴器が登場してもう20年以上になりますが、現在考えられる最も自然の音に近い補聴器と言えます。

 

 

オーダーメード補聴器は、お客様の耳の型をシリコンで採取し、お客様の耳の形にぴったりと合うように製作した補聴器のことを言います。

 

    

 

サイズは大きく3種類。

 ・CICタイプ・・・もっとも小さく、外見上ほとんどわかりません。

    

 

 ・カナルタイプ・・・標準的な大きさで、バランスが取れたタイプ。

    

   

 ・フルサイズタイプ・・・パワータイプ。高度難聴の方に適します。

    

 

ここでオーダーメード補聴器の長所と短所をまとめます。

【長所】

 ・一人一人の耳型にあわせて製作するため、ハウリングなどの音漏れが起こりにくい。

 ・汗による故障がほとんどない。

 ・耳の形状(耳介)の集音効果を利用しているので、もっとも自然に近い音の拾い方をする。

 ・装着の練習次第で、耳かけ型よりも取り付けが簡単。

 

【短所】

 ・閉塞感(密閉感)があり、形状の製作(通気孔など)に工夫が必要。

 ・耳垂れ、湿気質の耳の型の場合、故障の頻度が多い。

 ・オーダーメード作成のため、価格が高い。最低でも10万円以上する。

 

 

これらの長所・短所を比較した上で、購入を検討された方がよいでしょう。

 

 

また、オーダーメード補聴器の製作には、必ず、耳型を採取することが必要です。

この耳型採取に関しても、販売店の担当者の方に技術が必要となります。

肝心の耳型がきれいに採取できていない状態で補聴器を作っても、良い補聴器はできません。

 

出来上がった補聴器にもし、痛いとかゆるいとかの不具合があれば、我慢せずに販売店に申し出てください。

メーカーさんは一定期間(約4ヶ月)であれば、無料で型直しをしてくれます。

「最初から痛かったのに・・・」と我慢して使って、半年後とか1年後に申し出られると、無料再作期間が終わって、有料になってしまいます。

「かすが補聴器専門店」では、購入後再作期間が終了する前に、おハガキでご案内しますので、ご安心ください。

 

 

ここ数年、オーダーメード補聴器の製作は、格段の進歩をしており、「レーザーシェル」という画期的な製作工程で補聴器が作られます。

販売店で採取されたシリコンの耳型をスキャナーでCG(コンピューターグラフィック)化します。

お客様の耳型に忠実な補聴器製作が期待されます。

 

CG化した耳型データから補聴器の形状や内部の機械設置を行います。

 

これが、製作された補聴器のシェル(形状)データからレーザーで樹脂を成型する機械です。

一台が1億円位します。(驚)

 

成型された補聴器のシェル。

レーザーシェルのメリットは、標準でアレルギー対策加工されている点です。

 

これらの工程を経て、小さなオーダーメード補聴器が製作されます。

 

最近は、小型でカラフルな耳かけ型がメガネ店さん中心に人気ですが、やはりオーダーメード補聴器は根強い人気があります。

 

世界でたった一つの補聴器を作るのもいいかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 


補聴器をなくさないために。

2013-02-18 10:39:34 | 補聴器をうまく使う

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今日はあいにくの雨です。明日、周辺地域に新聞折込を入れるのですが、今のうちに降っておけば、週中から週末にかけて晴れるでしょう。

 

 

さて、今日は補聴器の紛失について書きましょう。

 

 

補聴器をご使用になる方は、大半が65歳以上の方となります。

補聴器を初めて購入しようと検討される方は、商談の最中、必ず「補聴器はどれくらいもつの?」と耐久性をご質問されます。

耐久性については、後日お話しすることにして、耐久性よりも心配なことが「補聴器を失くす」ことです。

 

 

以前にも紹介しましたが、最近の補聴器は、メーカーさんの開発努力で、かなり小型化が進んでいます。

特に小型のものを購入される方は、「軽・中等度」と言われる、常時、補聴器をしなくてもいいような方がほとんどです。

 

つまり、必要な時に補聴器を使って、日中の多くの時間は使っておられません。

小さな補聴器を付けたり、はずしたりする訳ですから、紛失してしまうことがよくあります。

男性の方などは、胸ポケットや上着のポケットに入れているのを忘れてしまって、たまたま下を見た時などに、うっかり落としてしまいがちです。

 

女性の場合でも、ハンカチやティッシュにくるんでバックに入れる方などおられますが、後に忘れてしまってゴミと一緒に捨ててしまったり・・・。

 

 

故障したり、破損した補聴器は、修理することができますが、紛失してしまったものはどうすることもできません。

一部のメーカーさんが、紛失保証を設けていらっしゃいますが、警察署などに遺失届を提出したり、結構、手続きが面倒であったりします。

私の経験の中には、初めての補聴器をお店でお渡しされて、家路の途中で失くした方もおられました。(悲)

 

 

紛失を防ぐために、是非、お奨めしたいのが、補聴器の「化粧ケース」です。

 

 

 

補聴器を購入された際、必ず付属品として付いていますので、活用するようにしましょう。

中には、男性のズボンのポケットに入れてもかさばらない小型のものもございます。

 

 

できれば、破損防止のためハードケースのものをお奨めしますが、クッションポーチの柔らかいものもメーカーさんによっては用意しています。

 

 

また、化粧ケースの中に予備の電池も一緒に入れておけば、外出中に電池が切れても安心できます。

 

 

少々、面倒ですが、補聴器と長く付き合っていくために、注意していただきたい大事なことです。