「カシミヤ」森には着て行くな☆

「洋服の変態」が、服を買い始めてから現在までの20年弱を回想します

【新星プレタPART2】

2007-05-26 11:18:12 | Weblog
プレタの服について、実はもう1つご案内したい。 それは、金洋服店の服部さんが展開するプレタです。 その試みの特徴は、本来のオートクチュールとプレタポルテの考えから構築したプレタである事です。 分かり易く言えば、既製服=プレタではなく、昔のようにオートクチュールの流れを汲んだプレタポルテと言う事で、そこには当然オートクチュールの技術を使っています。 技術的には、服部流仕立ての特徴である「プルダウン」や「歩きズボン」をプレタに落とし込むべく、新たに研究を重ねています。 セカンドライン的な物は、いかに作業工程を落とす・少なくする所に焦点が行きがちですが、作業時間の短縮と着心地の両立を図った、新技術が投入されています。 服部さん曰わく、「オーダーと比較して、80点以上でなければやりたくないんです。」と開発中に言って位ですから、期待大と思って頂いて間違いないと思います。

既に数点の男性・女性の見本が完成しており、GWの最中に東京・西麻布のレストラン「ジョージアンクラブ」にて御披露目されました。 その前に、ちゃっかりと(ジャケットのみですが)試着を済ましている私の感想を申し上げますと、オーダーが英国風なのに対して、プレタはイタリアっぽいのです。 これは確信犯的に敢えてそうしたのでしょうが、「アッ〇〇〇」辺りを想像させる柔らかさと言えば分かり易いと思います。

ほぼ同時期に発表された「細川毛織」・「金洋服店」の2つプレタの服ですが、コンセプトの違いこそあれその志しは高いので、是非応援して行きたいと思います。

注:“オーダーが英国風”と書きましたが、私が作って貰っている服は英国風ではないです。 何しろ注文の基本は、いずれも“柔らかく”ד柔らかく”してと言うものですから。


【実験部隊その後】

2007-05-26 11:14:57 | Weblog
声高らかに“実験部隊”を宣言したものの、肝心の案件が暗礁に乗り上げてしまった。

カシミヤビーバー生地を使って「〇〇〇を作りたい!」と想うまではいつもと一緒なのだが、そこから口に出した所が今までと違う。 口に出したら意外にトントン拍子に進んだので、調子に乗って“実験部隊”なんて口走ったのが悪かったのか、作り手から「出来ない」と言われてしまった。 幾つか心当たりを当たってみたものの、出来ると返事をくれた所は、まだ見つかっていない。

そんな訳で、今後の展開については現在の所未定であるが、色々と動いてはいるので道が開けた際には、また更新して行きたい。


【新星プレタポルテ】

2007-05-14 08:15:04 | Weblog
5月16日~18日まで、細川毛織主催の「日本の洋服」新作展示会が行われる。 細川毛織が発信する洋服を、是非たくさんの方にまずは「見て」「触って」欲しいと思っています。 展示される商品の内、既に数点「見て」「触って」「着た」ことのある私だからこそ言える事です。 まずこの服の特徴は、ズバリ生地にあります。 クラシックではなく、モードを狙っている服の多くは、生地なんて大した物を使っていませんが、「細川の洋服」は違います。 カシミヤでさえも、裏方として使用しているぐらい贅沢な生地です。 心無い方は、カシミヤって言ったって安物だろうと思うでしょうが、カシミヤ単体で充分に通用する物を使っているからこその贅沢なんです。

気に入っている物は、書くのもやはり力が入りますね。 私もなんとか駆けつけて見たいと思っているのですが、仕事が忙しくて何ともならん!と言った悲しい状況です。 しかし、どうにもならん所を何とかしようと無い知恵を絞っています。 無事、展示会を見た暁には報告したいと思います。

展示会ホームページはこちら

http://www.since1910.jp/07aw/