歐亞茶房(ユーラシアのチャイハナ) <ЕВРАЗИЙСКАЯ ЧАЙХАНА> 

「チャイハナ」=中央ユーラシアの町や村の情報交換の場でもある茶店。それらの地域を含む旧ソ連圏各地の掲示板を翻訳。

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速報への補足

2010-03-14 22:44:03 | トルコ関係
前回のエントリーで紹介した記事だと、セルカン氏は“黒海地方出身”となっていましたが、それに関して、氏のトルコ語版ブログの方に興味深い記述がありました。

以下、2008年7月19日付けの日記からの引用です。
http://anilir.blogcu.com/cay-elinden-oteye-gidelim-yali-yali/3809137

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私の母方の一族は、トラブゾンのシュルメネ郡バルックル村の出です….。

小さい頃は、バイラムの休みを利用して、よくその村に行ったものです。母の実家は、村の広場から階段を700段も登らねばならないような山の上にありました。朝になると、誰がパンを買いに行くかでよく喧嘩しましたね。私の祖母なんて、リューマチ病みの足で毎日どうやってその階段を登っていたのか、不思議でなりませんでしたよ。でも、青年時代を村で過ごした人たちからしてみれば、自らが生まれ育った土地への愛着は、きっと、こうした生活上の困難を意識させなかったのでしょう。私たちのような、町育ちの子供には分からないような形で。

※イスラームにおける断食月(トルコ語で“ラマザン”)が明けたことを祝う“シェケル・バイラム(=砂糖祭)”のことを言っていると思われる。この時期、トルコではちょうど日本の正月のように職場や学校が休みになり、親戚や友人の家を訪問し合うのが普通。

 ( 以下略)
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トラブゾンというのは、トルコの北東部、黒海沿岸の都市/県の名前です。グルジアとの国境にも近い。 まあ、これもまた嘘かもしれないのですが、母親の出身地なんて捏造や誇張をしても仕方がない話題ですから、大方事実ではないかと。

で、事実だとしたら、何故ドイツとかスイスに住んでいるのに“バイラムの休み”を利用しなければいけないのか?よく分からなくなりますが、その辺は深く考えないようにしましょうw。

件の記事を書いた記者は、この日記を見て勘違いしたのか?

それとも、この辺で生まれ育ったというのは実はセルカン氏自身の話で、そこからブルサ-イスタンブルと移住したのか?

謎ですね。

ところで、今こちらが住んでいる地域はネット環境が激烈に悪く、たまにネット屋に行っても記事の更新で手一杯という感じです。PCにも変なソフトが入っていて“AJAX”みたいな日本語変換ツールが使えないため、コメントへのレスが延々と滞ってますね。わざわざ書き込んでくださった方、すみません。

とりあえず、最近はセルカン氏ネタが続きすぎたので、そろそろ他の地域の話に戻ろうかと思っています。
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速報:セルカン氏の博士号剥奪、トルコでも報道される

2010-03-09 15:27:25 | トルコ関係
セルカン氏の博士号剥奪が、早くもトルコのメディアで報道されました。といっても、ネット上に記事を載せたのは“ベヤズ新聞”というあまり聞いたことのない新聞であり、その内容もセルカン氏が“黒海地方出身”とか“学生”とか、かなりいい加減なものなのですが…..。

とりあえず、記念すべき第一号ということで、訳しておきます。

前回の“宇宙飛行士詐称”騒動についてほとんど黙殺したトルコの大手紙(但し、“スタル新聞”を除く)は、今回の件を果たしてどう報じるのか?

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「トルコ人教官、日本に一騒動をもたらす」  
原題:Türk Öğretim Görevlisi Japonya'yı Karıştırdı

http://www.beyazgazete.com/haber/2010/03/08/turk-ogretim-gorevlisi-japonya-yi-karistirdi.html

ベヤズ新聞   2010年3月8日

日本の東京大学工学部において助教の職にある、黒海地方出身のセルカン=アヌルルなる学生が、その執筆した報告書や論文で盗用を行ったことが原因で、博士号を取り消されるものと考えられている。

セルカン=アヌルル氏は、2003年以来、日本の東京大学で教職にあったわけだが、自ら盗用を認めたと報道されている。ネット上にブログや(自身が出演している)動画などをもつアヌルル氏は、自らをトルコで初の宇宙飛行士候補だと称し、日本とトルコの双方で著書を出版。諸々の学術会議にも出席していたのだ。

東京大学は世界でも十指に入る有名大学の一つだが、その副学長のシンイチ=サトー氏(教育担当理事・副学長の佐藤愼一氏のことか?)は、事件に関する説明の中で、“本学においてこのような盗用事件が発生したのは極めて遺憾であります。こうした問題が再度発生せぬよう、全力を尽くす所存です。”と述べた。

セルカン=アヌルル氏は、2年前にも日本のある新聞の取材に対し、自らのことをNASAで働くトルコで初めての宇宙飛行士だと語っているが、後にそれが事実ではないと判明したことで、その日本の新聞(朝日のことか?)は謝罪記事を載せる羽目になっている。
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“ピーター=フランクルになりそびれた男”の母国での評判(15)

2010-01-20 23:02:18 | トルコ関係
→(14)からの続き

本人が意図した通りの成果を上げたか否かは別にして、日本での“成功”を背景に母国での知名度を上げつつあったセルカン氏のもとに、破綻は突然のように訪れました。

2009年の秋頃から2chを中心にネット上で盛り上がったセルカン氏の経歴・詐称追及運動が日本の大手メディアを動かし、11月の中旬までには朝日、日経を始めとする主要紙がセルカン氏の“偽宇宙飛行士”疑惑を報道。

そして、11月20日にはついにトルコの方でも、全国紙“スタル新聞”がこの動きを報じるに至ったのです。

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「NASAの狡智」   スタル紙     2009年11月20日
原題:NASA kurnazı
http://www.stargazete.com/guncel/nasa-kurnazi-haber-226650.htm

※ あちらでは、例えば、バザールでまがい物を売りつけて法外な金額をぼったくるとか、目先の利益のためならいかなる違法行為もインチキも辞さないような悪知恵のことをよく“Şark kurnazı”(東方の狡智)と言うが、それをもじったものだと思われる。日本語だと“NASA騙り”とか“NASA詐欺”とでも意訳した方が自然かも。

NASA職員にしてトルコ人初の宇宙飛行士を自称。その肩書きの信憑性を高めるため運輸省の名で公文書までも偽造していたセルカン=アヌルルが、日本に混乱をもたらしている。 この偽宇宙飛行士の所業については、NASAの保安部門も調査を開始した。

トルコで初の民間宇宙飛行士を自称するセルカン=アヌルルが、日本の世間を騒がせている。東京大学で教職に就くアヌルルは、日本の新聞各紙の取材に対し、一時期、自らが米国航空宇宙局(NASA)で58人のチームを統括する職にあったこと、現在ではトルコで初めての正式な民間宇宙飛行士候補であること、などを語っていた。

しかしながら、記事の内容が事実に反するとの投書が極めて大量に寄せられたことで、新聞各紙はNASAに対しアヌルルが実際に訓練を受けたか否かを照会。NASAから否定的な回答が得られると、これを在東京トルコ大使館に報告した。それについて調査を行った大使館は、セルカン=アヌルルがトルコ運輸省の名で自らを“トルコ初の民間宇宙飛行士”とする偽造文書を作成していたことを確認。日本の新聞各紙が謝罪記事を掲載する一方で、NASAの保安部門は本件の調査を開始したのだった。

日本宇宙開発機構(←日本宇宙航空開発機構=JAXAのことらしい)もまた、アヌルルのものではないと確認できた論文4本を年報のリストから削除したのである。


合成写真までも使っていた


投書があった後、その件について調査することを決めた新聞各紙が最初にコンタクトを取ったのは、TÜBİTAK (トルコ科学技術研究協会)だった。

TÜBİTAKから“そんな人物は知らないし、当協会とは何の関係も無い”との返答を得た各紙は、今度はNASAに照会。そのNASAの当局も、セルカン=アヌルルの名で訓練を受けた人物の記録は存在しないとして、“このような人物はまったく知らないし、当方で職務についていた事実も無い”と回答したのだった。NASA当局はさらに、その知らせによってNASA内の治安部門がアヌルルに関する捜査を開始したことを告げ、同時にアヌルルが自らのHPに載せていた宇宙飛行士姿の写真もまた、合成によるものだと説明したのである。

新聞各紙から状況の報告を受けた東京大学も、セルカン=アヌルルに対しそれら全てのことに対する釈明を要求。アヌルルは自らが“トルコ初の民間宇宙飛行士候補”であることについて、これを証明する文書を持参できるとして、その一週間後、大学に運輸省民間航空局局長アリ=アルドゥルの署名入り文書を提出したのだった。


アルドゥルの署名すら偽造


この件について調査した在東京トルコ大使館は、上述の文書が偽造であることを確認。運輸省に事情を報告した。日本の新聞各紙は謝罪記事を掲載し、そこではアヌルルが自著であると称していた学術論文の多くが実は他の研究者のものであったり、また出版されたと語っていた論文のいくつかは出版などされていないことが明らかにされたのだ。


本紙に対しても自ら“日本のNASAたるJAXAの職員だ”と語っていた。


セルカン=アヌルルは日本人のみならず、トルコ人をもまた騙していた。アヌルルは、多くの出版メディアに対してそうしたように、2006年には本紙スタル新聞の取材にも応じているが、そこでも話を自ら作り上げたシナリオに置き換えていたのだ。アヌルルは、本紙に対し自らをNASAの日本版たるJAXAで働く唯一の外国人だと語り、日本のTV局NHKに耐震住宅や宇宙エレベーターについての知識を提供。それを基に製作された子供番組が日本のTVの高視聴率記録を塗り変えた、などと説明していたのである

※この記事のことだろう。


350万円の助成金を得ていた模様


 日本の新聞各紙は、教育省(←文部科学省のことか?)が科学研究助成の名目でアヌルルに対し2006~2007年の間に350万円を支払っていたこと、この時期に出版された4冊の学会誌で発表された論文が、いずれも盗作ではないかと疑われていることを指摘。他方、日本に暮らす他のトルコ人研究者や留学生たちが困難な立場に置かれていること、また、日本人が今や自国人の挙げた研究成果に対してまでも懐疑的に接していることなどを報じている。

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記事の内容は、朝日と日経の記事をそのまま足したような感じですね。ただ、全体的に見ると、主要紙でこの件を記事にしたのは“スタル新聞”のみで、これまでセルカン氏を持ち上げてきたヒュリエット紙やザマン紙などは、今に至るまで黙殺状態だったりします。

そのスタル紙の記事は、一応色んな掲示板に貼り付けられてはいるものの、“スタル新聞”のそれも含めてコメントはほとんどついていませんね

結局のところ、トルコ社会でのセルカン氏の知名度はその程度のものだったということでしょう。

とはいえ、例外的にコメントが沢山ついている掲示板もないわけではありません。 その中でも最も活発だったwww.mcpsp.comの掲示板は携帯型ゲーム機PSPのファンサイトで、書き込んでいる住民の年齢層は推定で10台後半~20台とかなり若いことから、“アニメ・漫画・トルコ”などを見てアニメ経由でセルカン氏を知った人々が多いのではないかと思われます。

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「トルコの知識人を自称していたセルカン=アヌルルは“ホラ吹き”だった」
原題:Kendini Türk Bilim Adamı Olarak Tanıtan Serkan Anılır 'Sahtekar' Çıktı!
http://www.mcpsp.com/teknoloji-bulteni/19857-kendini-turk-bilim-adami-olarak-tanitan-serkan-anilir-sahtekar-cikti.html

俺もセルカン=アヌルルのとあるセミナーに参加したことがあるんだ。その内容を、友達にまで説明したもんだよ….。セルカンという人物はドイツでは省エネの分野で第一人者だったとか、光エネルギーを実際に電気エネルギーに変えた最初の科学者たとか、日本で凄く大きな仕事をした、みたいなことをな。でも、実際は単なるホラ吹きだったようで….(怒)。俺は本当に怒っている。いったいこいつはどれだけ多くの人間を騙したり、あっち(日本)にいるトルコ人の首を絞めたりしてるんだ…..。

論評ハルク1号
病気だな、多分…..。


論評ハルク2号
この国が(ハサン=メザルジュのように)“俺はイエスだ!メシア(救世主)なんだ!”とか自称する人間を輩出していることを思えばだな、そういう奴らが出てきても何らおかしくはない。俺はその論文とかいうのに興味があるな。一体どんなことが書いてあるのか….。

※ ハサン=メザルジュ(Hasan Mezarcı 1954~):トルコの急進的なイスラーム主義者にして政治家。かつて福祉党(当時)から出馬して、国会議員を務めたこともあり。近年はドイツに移住して自らイーサー(イスラームにおける預言者の一人。キリスト教のイエスに相当)を名乗るなど、その奇矯な言動が何かと話題になっている。


論評ハルク3号
こいつのサイトがこれ (←セルカン氏のサイトらしきリンクが貼ってあったが、開けなかった) だ…。

こいつが書いた本もあってな…俺の友達もその本読んでたんだけど、このニュースを知って、すごいショックを受けてたよ。そいつとはMSNのアドレスやfacebookで繋がってるんで、教えてやったんだけどな。

一体いくつの学校で講演をやったんだ?少なくとも5~6万の人々がこいつのことを信じてるなんて、本当に冗談みたいだ…。俺たちの学校の校長ですら、すげえ誉めてたんだけどな。でも見たことか、こいつはキチガイだったわけで….。


論評ハルク4号
大好きなアニメにしても、その文化や歴史にしても、俺は日本人をリスペクトしている。その彼らが、こんなホラ吹きのお陰で今後はトルコ人のことを色眼鏡で見るようになるとしたら、本当に悲しいことだな。本気で心配してるよ。こんなレベルの低い人間のお陰で、凄く恥ずかしい気分だ。


論評ハルク5号
こういう志の低い奴らのおかげで、世界でのトルコの評判はひどく悪くなってるってわけだ。


論評ハルク6号
一体どういう人間性なんだよ。こいつ自身は金儲けができていいんだろうけど、こんな詐欺師のお陰で7000万(トルコの全人口)の信用に傷がつくっていうのは….。
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 もう一つはポータルサイト“donanimhaber”の掲示板。これも、書込んでいる人の年齢層はかなり低そうですね。

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「NASAの狡智」
原題:NASA kurnazı
 http://forum.donanimhaber.com/m_35901183/tm.htm


論評ハルク1号

ジャッカルじゃねえかw

 ※“嘘つき”とか“ずるっこい奴”を意味する隠語


論評ハルク2号
トルコの叡智だ。


論評ハルク3号
日本へ行こうと思ってたんだけどな。もうこのロクデナシのせいで、日本人たちにどう顔向けしていいか分からんよ


論評ハルク4号
くだらないインチキに費やす時間を実際の勉強に割いていれば、色んなことが実現できてたかもしれないのにな。嘘つくにも限度を知らなかったんだろw。


論評ハルク5号
 www


 論評ハルク6号





今(フォトショップの使い方を)勉強してるんだけど、耳の部分の加工が面倒だったんでこうなった。もっと進化させて、完璧な“セダト・アービー”にしたいもんだ、インシャッラー。

※“セダトの兄貴”の意。詳しい元ネタはよく分からないが、最近、トルコのネット上では有名人の写真にこの“セダトの兄貴”の顔をコラージュするのが流行っているらしい。

その一例↓
http://www.asil-turk.org/komik-fotograflar/15542-sedat-abinin-yasam-oykusu-270-resim.html
 -------------------------------------------------

最後に、ニュースサイト“haber.mynet.com”から。先に挙げた2つに比べると、ここの書込み年齢層は比較的高そうな感じがします。

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「NASAの狡智」
原題:NASA kurnazı
http://haber.mynet.com/detay/yasam/nasa-kurnazi/480972

論評ハルク1号
おお、なんと抜け目のない。まさにトルコの叡智だ。賞賛に値するな。


論評ハルク2号
後々、“トルコ人はこうだ、トルコ人はああだ”とか言われたときに、“いやいや違うよ、兄ちゃん!ちょっといいかい?と言い返したい奴にはちょうど良いネタができたってわけだ。そういう奴らに、アーフィエト・オルスン!

※食事の際によく使われる決まり文句。“召し上がれ”の意。


論評ハルク3号
お前らな…..この手のインチキに何で支援コメントなんて書いてんだよ?こいつの嘘っぱちと詐欺で俺たちも、日本人たちも、お偉いさんたちも騙されたのに、どうして“よくやった!”なんて言えるんだ?

1、2年前、CNNのタハ=アクヨルの番組にこの男が出てきて、延々と喋りまくってたのを覚えてるよ。その時は俺も“おお、すげえ!”って思ったもんだ….何て賢い人間がいるんだろう。大したもんだ!てな。

※トルコの著名なジャーナリスト。

でも、それから2年くらい音沙汰がないと思ったら、まさか妙な風に人を騙して、日本人たちから寄付金を巻き上げていたとは。ヤクザ(原文ママ)でもやらないぞ、そんなことは。まったく…..。

お前らな、こういうのを叡智だとか知性だとかいったら駄目だ。完全な泥棒だろうが…..。

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こうやって見たところ、セルカン氏の悪行を賢さの現われだとして賞賛するような不謹慎な書込みもあるにはあるものの、大半の、特に若い層の反応はかなり常識的ですね。 奇しくもセルカン氏がトルコの将来のため、啓蒙すべしと主張していた世代です。

その彼らも、恐らく今回の事件を通じて“安易にエコやら科学やらを騙る詐欺師には気をつけるべし”と情報リテラシー能力を向上させることでしょう。また、際限なく嘘に嘘を重ねることで破滅したセルカン氏を反面教師とすることで、“複数の嘘をつく場合はその整合性に気をつけるが吉”といった処世術も身に付くかもしれない。

その意味では、セルカン氏も結果としては彼らの教育に立派に貢献できているわけです。

まさに、男子の本懐ではありませんか。
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“ピーター=フランクルになりそびれた男”の母国での評判(14)

2010-01-20 21:08:49 | トルコ関係

→(13)からの続き

この記事に対するトルコのアニメ・ファンの反応はどうだったのか?ポータルサイト“donanmhaber.com”の掲示板に、スレッドが立てられていました。

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「トルコ人のアニメ監督!!!....」

原文:TÜRK ANİME YÖNETMENİ!!!...
http://forum.donanimhaber.com/m_22979467/tm.htm

<ハルクのコメント>

論評ハルク1号
だからといって、“トルコ語で作って、日本語の字幕を付けろ!俺たちが何を撮ったか誰もが分かるようにな”なんてやるんじゃないぞw。


論評ハルク2号
この記事、長すぎ。要約とか無いの?


論評ハルク3号
良い記事だな。アニメからトルコの抱える問題まで全てのことに触れてるし。


論評ハルク4号
何か誤解されてるような気がするんだけど。そのアニメでセルカン=アヌルル博士はコンサルタントをやっていて、彼の書いた小説のいくつかは脚本化されてるって話だろ。つまり、彼のことをトルコ人のアニメ監督だというのは間違いってことになる。


論評ハルク5号
>1号
>だからといって、“トルコ語で作って、日本語の字幕を付けろ!俺たち
>が何を撮ったか誰もが分かるようにな”なんてやるんじゃないぞw。


www


論評ハルク6号
基本的に、日本のある大学に勤める科学者が書いた2冊の本もアニメ化されないといけないって話だな。

※セルカン氏が日本語で出版した他の二冊の著作、“タイムマシン”と“ポケットの中の宇宙”のことか。


論評ハルク7号
セルカン=アヌルル博士は“宇宙エレベーター”とかいうプロジェクトを立ててたような気がする。確か、海底での生活に関わる何かだったな。トルコ語の著書もあるぞ。


論評ハルク8号=4号
>7号
>セルカン=アヌルル博士は“宇宙エレベーター”とかいうプロジェクトを
>立ててたような気がする。確か、海底での生活に関わる何かだったな。ト>ルコ語の著書もあるぞ。


何かさ、“ガンダム00”を見て書き込んでるだろ。


論評ハルク9号=7号
>8号=4号
>何かさ、“ガンダム00”を見てから書き込んでるだろ。


分からん。


論評ハルク10号
>8号=4号
>何か誤解されてるような気がするんだけど。そのアニメでセルカン=アヌル>ル博士はコンサルタントをやっていて、彼の書いた小説のいくつかは脚本
>化されてるって話だろ。つまり、彼のことを“トルコ人のアニメ監督”だとい>うのは間違いってことになる。


悪いけど、よく分からない。そのサイトのアニメ情報のコーナーで、“監督”の所にセルカン=アヌルル博士の名前って書いてなかった?


論評ハルク11号=8号=4号
>10号
>悪いけど、よく分からない。そのサイト(=“アニメ、漫画、トルコ”)のアニ
>メ情報のコーナーで、“監督”の所にセルカン=アヌルル博士の名前って書い
>てなかった?


↓英語版“Real drive”の製作スタッフ表

/////////////////////////////////////////////////
>Director: Kazuhiro Furuhashi

>Series Composition: Jun'ichi Fujisaku

>Original creator: Masamune Shirow

>Character Design: Tetsuro Ueyama

>Art director: Mio Ishiki

>Sound director: Tomoaki Yamada
////////////////////////////////////////////////

セルカン=アヌルル博士の役割は、監督補佐/コンサルタントだ。


論評ハルク12号=11号=8号=4号
>9号=7号
>>何か、“ガンダム00”を見てから書き込んでるだろ。
>分からん。


宇宙エレベーターは海底で生活するためのものじゃない。太陽から無限のエネルギーを生み出しつつ、液体燃料を使わずに宇宙へと行き来できるようにするという、理論的には100年近くもの間議論され、開発されてきたプロジェクトだ。あんたは“ガンダム00 ”の“軌道エレベーター”を見て、そういう風に考えたのかもしれないってこと。


論評ハルク13号=10号
>12号=11号=8号=4号
>セルカン=アヌルル博士の役割は、監督補佐/コンサルタントだ。


なるほど、分かったよ....ていうか、俺が知ってる限り、あんたは“アニメ、漫画、トルコ”の常連メンバーだよな。だったら、サイトの管理者にアニメ情報を訂正しろって注意できるだろ。何しろ、あそこだと、こういうアニメについての情報は間違ってるみたいだからな。

こんな↓感じで


「Space Elevator(宇宙エレベーター)」

監督:セルカン=アヌルル

脚本:セルカン=アヌルルマサノリ=イウチ(井内雅倫)

音楽:ススム=ウエダ(上田 益)

キャラクターデザイン:ヨシユキ=モモセ(百瀬ヨシユキ)

原作:セルカン=アヌルル

※くどいようだが、実際は以下↓の通り
http://space-elevator.jp/cast/index.html

企画監修:日本科学未来館

脚本:井内雅倫

音楽:上田 益

キャラクターデザイン:百瀬ヨシユキ

製作・著作:日本科学未来館/ウォーク/エッグボックス/シブヤテレビジョン

監修:アニリール・セルカン(東京大学助教 建築学/宇宙飛行士候補)
            青木隆平(東京大学教授 航空宇宙工学)
            原島博(東京大学教授 大学院情報学環)



論評ハルク14号=12号=11号=8号=4号
>13号=10号
彼らには注意するつもりだったんだけどな。とにかく今日はチャンスが無かったんだよ。明日書くことにしよう。

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 例のインタビュー記事を読んでみて感じたのは、セルカン氏のアニメに対する理解と敬意の欠如でした。アニメそれ自体を一つの表現とは認めず、単なる売名+プロパガンダの手段としかみなしていない気配が非常に濃厚なのです。

氏と日本との関係も似たようなものなのでしょうね。こちらに長居しているのも、他の先進国に比べて人間が騙しやすく、架空の業績と名声を得るには都合の良い環境だったというだけの話で。

トルコのアニメ・ファンたちは、これを読んでどう思ったのか?

その中でも勘の良い人間は、既に2008年の時点で“アニメ、漫画、トルコ”の記事の不自然さに気づいていたというわけです。ただし、その彼らもあくまで“アニメ、漫画、トルコ”というサイト側のミスと考え、まさかその大元がセルカン氏当人の大法螺であるとは、想像もつかなかったようですが…..。

論評ハルク14号=12号=11号=8号=4号氏が、“アニメ、漫画、トルコ”にその後どのような忠告を行ったかは謎ですが、セルカン氏関係の記事に訂正が加えられた形跡は今なお、ありません。

ところで、インタビューの方の記事内にあった“タイムマシン”“Evolution(エヴォリューション)”のアニメ化計画は、その後どうなったんでしょう?

“アニメ・漫画・トルコ”を見ていたら、インタビューから約7ヵ月後の2008年12月5日付けで、こんな↓記事がありました。

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 「セルカン=アヌルル准教授の新作アニメ映画、日本にて公開開始」
原文:Doç. Dr. Serkan Anılır'ın Yeni Filmi Japonya'da Gösterime Giriyor
http://www.anime.gen.tr/haberdetay.php?id=1110

2008年12月5日 文責:アルピン

セルカン=アヌルル准教授がプロデューサーを務め、脚本を書いた三作目のアニメ映画“タイムマシン”が、准教授本人の参加が予定されている記念式典と、学生らに向けたワークショップも伴い、2008年12月14日につくばエキスポセンターで、その後は全国にて公開が始まる。


映画は、セルカン=アヌルル准教授が2006年に日本で出版した同名の書物(←“小説・タイムマシン”のことらしい)に着想を得て、製作されたものだという。

この映画については、当サイトが今年の4月、セルカン氏本人に取材したインタビュー記事の中で言及あり。その記事については、ここを参照のこと。

映画についての更なる詳細は、セルカン=アヌルル氏のブログのこの記事を参照のこと。
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“3作目”って......その前の2作は一体何と何なんでしょうねw?ひょっとして“宇宙エレベータ”と“RD潜脳調査局”のことか?

セルカン氏の日本語ブログによれば、どうやらこれはつくばエキスポセンターが製作した科学教育用アニメを使ったイベントに、セルカン氏が招かれたというだけのことらしい。

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2008年12月14日
つくばエキスポセンター
親子ワークショップ「セルカン博士とタイムマシンについて考えよう」
http://museum-dir.jst.go.jp/e_ken08/shosai/08-006/08-00611.htm
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http://blog.anilir.net/?day=20081203
ワークショップのお知らせを致します。

僕が監修しましたつくばエキスポセンターのプラネタリウム番組
「タイムマシン~不思議な夢の時空旅行~」の上映をきっかけとし、下記の通りワークショップイベントを行うことになりました。この番組とワークショップを通じ、子供達に相対性理論を学びながら、ここに存在する「今」という時間の持つ無限の可能性を捉えてもらいたいと思っています。今年の冬は、主人公の少年航太君と時空を旅してみてはいかがでしょう?番組の上映期間は、12月6日(土)から21年3月1日(日)になります。
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当然、手塚真氏も関係ないようで。つまり、“前2作”と同じく自分が作ったアニメということにしてしまったのでしょう。

で、“Evolution(エヴォリューション)”の方はどうかというと....まあ、推して知るべきですね。これからも“幻の名作”であり続けるに違いないw。

記事が書かれたのはほぼ一年前の話なので、今はどうか分かりませんが.....件のセルカン氏関係の記事が訂正されていないのを見ても、このアルピンという人物はいまだ彼の詐欺師のことを盲信し続けている可能性があります。

悪いことは言わない。

アルピン氏よ、目を覚ませ!

→(15)に続く

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“ピーター=フランクルになりそびれた男”の母国での評判(8)

2010-01-19 00:03:03 | トルコ関係
→(7)からの続き

一方、“RD 潜脳調査室”はどうかというと、

こちら↓が“アニメ・漫画・トルコ(Anime Manga Türkıye)”にある紹介ページで、

-----------------------------------
「Real Drive(RD 潜脳調査室)」

監督:カズヒロ=フルハシ(古橋一浩)

脚本:ジュンイチ=フジサク(藤咲淳一)

キャラクターデザイン:テツヒロ=ウエヤマ(上山徹郎)、セルカン=アヌルル

原作:マサムネ=シロウ(士郎正宗)

簡介:2061年、人類はヴァーチャルな情報ネットによって互いに結びつき、共通の知識の海が生まれていた。ネット内では、個人の知識を保全するための“メタ・リアル・ネットワーク(Metal)”という名のシステムが構築されたが、時とともに、ヴァーチャルと現実の間に深刻な問題が生じ始める。サイバー・ドライバーたちの任務は、こうした問題について調査することだった。

追伸:このアニメでは、セルカン=アヌルル博士が“フューチャー・ヴィジュアル・スーパーバイザー”として助監督を務めている。また、同博士の“インフラ・フリー住宅計画”もこのアニメの中では実用化されている。

-----------------------------


こちら↓がWikiにあった実際のキャスト表。

-----------------------------
• 原作 - プロダクション・アイジー/士郎正宗

• 原作協力 - クロスロード

• 監督 - 古橋一浩

• シリーズ構成 - 藤咲淳一  • プロップデザイン - 尾崎智美

• キャラクターデザイン - 上山徹郎

• フューチャービジュアリスト - 竹内敦志


 • フューチャースーパーバイザー - アニリール・セルカン


 (以下省略)
 -----------------------------


“キャラクターデザイン”の欄にセルカン氏の名はありません。“フューチャースーパーバイザー”というのもあくまで“未来考証”担当の意であって、“助監督”ではないでしょう。“インフラ・フリー住宅”が劇中に登場しているというのも実際にはよく分からない。

いずれにしても、両作品におけるセルカン氏の役割が必要以上に誇張されているのは明らかです。一体、“アニメ・漫画・トルコ(Anime Manga Türkıye)”はどうしてこんなことをしてるんでしょうか?

あちらの人間と話していると、海外(特に欧米)で活躍しているトルコ人への、あたかも自己の延長に対するが如き偏愛がしばしば感じられたりもするのですが、この場合も“同胞初のアニメの作り手”に対する身贔屓が少々過ぎたということか?

この辺りの情報の出所としては、セルカン氏紹介ページにせよ、2つのアニメの紹介記事にせよ、同サイトの関係者で日本在住のトルコ人と思しき人物が2008年4月にセルカン氏に直接取材したという、長文のインタビュー記事が挙げられていて、そちらを読んだ方が早いのかもしれない。

かなり長いですが、全訳してみます。

→(9)に続く
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