昨日の午後は、黒磯文化会館小ホールで
NPO法人那須フロンティアフォーラム「心と組織の健康づくり」
~仕事のストレスを抱える前に~
そんなテーマの講演をきいてきました。
いまさら、仕事につくわけでもありませんので
特に必要ない事とは思いましたが、
今、あまりにも心の病気になる方がいる聞くと
子どもを育てる上に何か問題があるのではないか?
そんなことを漠然と思っていたものですから・・・
そんな話が聞ければいいかなぁ、と思って行ってみました。
そんな疑問に、的確に答えてくださった講師がいらっしゃいました。
その先生は
吉川武彦先生(国立精神・神経センター精神保健研究所・名誉所長)でした。
先生のお話は
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「スピード重視」、「生産性奨励」、「管理強化」、「画一化推進」そんな時代に見合った人づくりをしてきた。
そのために
「早くしなさい」、「頑張って」、「しっかり」、「みんなと同じに」と育てられた。
そんな育てられ方をしたので
三角すいで、たとえるなら
側面である、「知」、「情」、「意」バランスが崩れている
底辺である、自分らしさ(自我の面)がしっかりと育ってない。
情は→感情、情動、情緒、など等のこと
意は→意志、意思、意欲、など等
知は→知能、知覚、認知、照合、など等
人間としては、ぴかぴかのビー玉人間に育っているが
コロコロと転げやすく、助け助けられの関係ができない。
職場でもっともストレスを感じるのは人間関係ではないか。
ビー玉を袋から出すと、ころころ転がって、バラバラになってしまうが
いろんな形の、いろんな色の石ころだったら、袋から出しても
しっかりと固まっているではないか。
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なるほど、なるほど、うなづくことばかり。
そしてこんな事も
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バランスの良い人間は
親の愛情を受け、親との信頼関係がしっかりとできている
すると
年下の子とかの面倒が見れるようになる。
面倒を見ているうちに、どのくらい面倒を見ればよいかの加減がわかってくる。
縦の関係がうまくいくと
横の関係である、同い年の子や同僚と付き合っても
うまくコントロールできる人間になる。
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う~ん、なるほどなるほど・・・・昔は兄弟がいっぱいいたから
まずは弟や妹の面倒を見ることから始まっていた。
それも、「情」「意」が自然に身についていたのかもしれないなぁ・・・
なっとく、納得。
そんなこと思いながら、先生の優しい物腰のしゃべり方に
どんどん引き込まれていきました。
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そんなビー玉人間が、今のストレス社会に対応するのは、大変なもの。
職場では、仕事の量、仕事の性質、自分の力量など要因はたくさんある。
でも、心がよろけそうななったとき、人間関係がうまくいっていれば
心の病気にならなくて済む。
ストレス社会に生きている同じ仲間なのです。
精神障害は、心の風邪と考えてください。
体の病のときは、めまいがしたりしてよろけたら
周りで支えてあげているではありませんか?
また、自分も気づきやすいので助けを求める。
体の病と同じように、心の病のときも周りで支えてあげてください。
自分も、助けを求めても良いんです。
ストレスに対処は、自分だけではなく
相談できる人を、3方向に3人づついればよい。3×3=9の定義
1方向は、友人
2方向は、身内、親戚
3方向は、行政、地域など
3人いない場合は、一人ずつ3人でも良い。
会社の場合は、トップダウンでトップのアイディアで
メンタルヘルスと職場作りが理想。
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1時間半の先生の話は、ほんとに説得力のあるいいお話でした。
あ、もう一つ印象に残っている話がありました。
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周りに病んでいる人がいたら
病んでいる本人も、周りの人も病名にこだわらない。
心がよろけそうになったら、支えてあげて
くたびれていたら、休ませよう。
心に元気が出てきたら
「また一緒に遊ぼうよ、働こうよ」
ともに生きる。そばにいる。
それだけで良い。
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先生の話は、まだまだたくさんありました。
すべてをうまく伝えられてないのですが
なんか、みんなに話したくて・・・長くなってしまいました。
私自身も、今、病院に行ったらうつ病と診断されるだろうなぁ
って、思ったような時もありました。
そんな時、家族、友人に支えられたと思っています。
これって、紙一重のように思います。
小学生で病んだ人
学生時代に病んだ人
社会人になってすぐ病んだ人
若いときに明るく陽気だった人が、40代50代で病んだ人
老いてから病んだ人
いろんな人がいます。
大なり小なり、悩みのない人なんていないと思うのです。
いつ自分が病むかもしれません。
人と接するときは、温かい目や心で接していきたいなぁって
強く、強く思った日でした。
思うだけでも・・・・いいんじゃないかしらねぇ・・・
最後まで読んでいただきありがとうございます。
なんで?この写真?
3日前にカンレが、残雪で作った小さい小さい雪ダルマでした(^O^)/
帽子はソラマメの葉っぱ。