カンレの日記

還暦の年から始まったブログ、いつの間にか古希そして喜寿を迎えた日々のこと。思いのままに。

ストレス社会は支えあって

2008年02月11日 | 保育サポーター

昨日の午後は、黒磯文化会館小ホールで

NPO法人那須フロンティアフォーラム「心と組織の健康づくり」

~仕事のストレスを抱える前に~

そんなテーマの講演をきいてきました。

いまさら、仕事につくわけでもありませんので

特に必要ない事とは思いましたが、

今、あまりにも心の病気になる方がいる聞くと

子どもを育てる上に何か問題があるのではないか?

そんなことを漠然と思っていたものですから・・・

そんな話が聞ければいいかなぁ、と思って行ってみました。

そんな疑問に、的確に答えてくださった講師がいらっしゃいました。

その先生は

吉川武彦先生(国立精神・神経センター精神保健研究所・名誉所長)でした。

先生のお話は

「スピード重視」、「生産性奨励」、「管理強化」、「画一化推進」そんな時代に見合った人づくりをしてきた。

そのために

「早くしなさい」、「頑張って」、「しっかり」、「みんなと同じに」と育てられた。

そんな育てられ方をしたので

三角すいで、たとえるなら

側面である、「知」、「情」、「意」バランスが崩れている

底辺である、自分らしさ(自我の面)がしっかりと育ってない。

情は→感情、情動、情緒、など等のこと

意は→意志、意思、意欲、など等

知は→知能、知覚、認知、照合、など等

人間としては、ぴかぴかのビー玉人間に育っているが

コロコロと転げやすく、助け助けられの関係ができない。

職場でもっともストレスを感じるのは人間関係ではないか。

ビー玉を袋から出すと、ころころ転がって、バラバラになってしまうが

いろんな形の、いろんな色の石ころだったら、袋から出しても

しっかりと固まっているではないか。

なるほど、なるほど、うなづくことばかり。

そしてこんな事も

バランスの良い人間は

親の愛情を受け、親との信頼関係がしっかりとできている

すると

年下の子とかの面倒が見れるようになる。

面倒を見ているうちに、どのくらい面倒を見ればよいかの加減がわかってくる。

縦の関係がうまくいくと

横の関係である、同い年の子や同僚と付き合っても

うまくコントロールできる人間になる。

う~ん、なるほどなるほど・・・・昔は兄弟がいっぱいいたから

まずは弟や妹の面倒を見ることから始まっていた。

それも、「情」「意」が自然に身についていたのかもしれないなぁ・・・

なっとく、納得。

そんなこと思いながら、先生の優しい物腰のしゃべり方に

どんどん引き込まれていきました。

そんなビー玉人間が、今のストレス社会に対応するのは、大変なもの。

職場では、仕事の量、仕事の性質、自分の力量など要因はたくさんある。

でも、心がよろけそうななったとき、人間関係がうまくいっていれば

心の病気にならなくて済む。

ストレス社会に生きている同じ仲間なのです。

精神障害は、心の風邪と考えてください。

体の病のときは、めまいがしたりしてよろけたら

周りで支えてあげているではありませんか?

また、自分も気づきやすいので助けを求める。

体の病と同じように、心の病のときも周りで支えてあげてください。

自分も、助けを求めても良いんです。

ストレスに対処は、自分だけではなく

相談できる人を、3方向に3人づついればよい。3×3=9の定義

1方向は、友人

2方向は、身内、親戚

3方向は、行政、地域など

3人いない場合は、一人ずつ3人でも良い。

会社の場合は、トップダウンでトップのアイディアで

メンタルヘルスと職場作りが理想。

1時間半の先生の話は、ほんとに説得力のあるいいお話でした。

あ、もう一つ印象に残っている話がありました。

周りに病んでいる人がいたら

病んでいる本人も、周りの人も病名にこだわらない。

心がよろけそうになったら、支えてあげて

くたびれていたら、休ませよう。

心に元気が出てきたら

「また一緒に遊ぼうよ、働こうよ」

ともに生きる。そばにいる。

それだけで良い。

先生の話は、まだまだたくさんありました。

すべてをうまく伝えられてないのですが

なんか、みんなに話したくて・・・長くなってしまいました。

私自身も、今、病院に行ったらうつ病と診断されるだろうなぁ

って、思ったような時もありました。

そんな時、家族、友人に支えられたと思っています。

これって、紙一重のように思います。

小学生で病んだ人

学生時代に病んだ人

社会人になってすぐ病んだ人

若いときに明るく陽気だった人が、40代50代で病んだ人

老いてから病んだ人

いろんな人がいます。

大なり小なり、悩みのない人なんていないと思うのです。

いつ自分が病むかもしれません。

人と接するときは、温かい目や心で接していきたいなぁって

強く、強く思った日でした。

思うだけでも・・・・いいんじゃないかしらねぇ・・・

Photo_5

最後まで読んでいただきありがとうございます。

なんで?この写真?

3日前にカンレが、残雪で作った小さい小さい雪ダルマでした(^O^)/

帽子はソラマメの葉っぱ。

コメント (15)
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