サツマイモのことを「栗(九里)より(四里)うまい十三里(サツマイモ)」と粋な言い方をしたその裏にサツマイモは庶民的な食べ物で建前上は余り自慢できないが、本音(幾分負け惜しみを込めて)は栗より美味いと言いたい「焼き芋屋」のキャッチフレーズ・看板に利用され「十三里屋」と言ったようですね?
今はこのようなことを言っても通じないようで焼き芋屋の看板(屋号)にも見かけないが。
おやつと言えば油系スナック菓子類が多く、飽食の原因ともなっている、サツマイモは昔はおやつであったが、手間暇がかかるため、おやつの座から下ろされた、しかし最近は健康食品・自然食品という視野から見直されて、脚光を浴びてきた。
大手のスーパーチェーンも店頭に焼き芋機を置いたり、市町村のイベントでも採用される傾向があり、この所「
焼き芋機」のメーカーは「ほくほく」です。
「ほかほかの石焼きいも、早く来ないと無くなっちゃうよ!」と住宅団地を巡回販売する焼き芋やさんではないが、需要期になるとメーカー在庫が無くなり肝心な時にヤキモキすることになります。
戦中・戦後の食糧難時代には主食の代用としてサツマイモに代用食品という暗いイメージをもつ世代もある。その時と比べ味も格段よくなって飽食の反動で再評価され復活した、そういう意味ではサツマイモも蕎麦も本来的に庶民の食品ですが、外食では偏なコダワリを押し付けられ高いものになっている。
自前で作れば非常に安いもので、家庭用でも「
いも焼き鍋」が販売されています。アルミホールで包んで焚き火の残り火やストーブの上で30~40分かけてゆっくり焼くだけで美味しい焼き芋が出来ます。石焼いもは鍋に小石をいれ芋が鍋に直接当たらないようにゆっくり焼くだけです、石はホームセンターや建材店で市販されている
那智黒石で良い。
2003-10-05