道具の原点

生活道具の盛衰と生活に与える影響

やかんの底の形はなぜ丸いのか?

2004-11-23 | 商品豆事典
ある質問より・・・・

[Q]中学校で教師をしているものですが、先日、生徒からの質問で「やかんの底の形はなぜ丸いのか?四角い形でもいいのに…」という質問を受けました。確かに、そう思ってやかんを良く見ると、平らな円の底や、少し内側にくぼんだ底のやかんがあったりと、微妙に形が違うように感じます。知り合いの先生に聞いたところ「熱効率の関係で、形が違う(数学の変分法に関係?)のです」と説明を受けましたが、なかなか生徒に伝わりにくいかと思い、直接、やかんを製造している会社さんに聞いたほうがいいと思い、メールをしました。お忙しいとは思いますが、もしよければおしえてもらえますでしょうか。

湯沸し
[A] やかんに限らず家庭用の鍋類は、火で沸かす、煮るための器です。 火は昔は薪や炭ですね。 鍋ややかんはその頃からありますね。極端なことを言えば、太古の縄文時代から火で煮炊きする「つぼ」のような縄文土器を思い出して下さい。どれも丸くて深みのある容器ですね。
 四角でも八角でもかまいませんし、現に卓上の鍋では多角形はデザイン的な面白さから多少ありますが、一般的ではありません。
丸くするのは、作りやすさ、コンロの構造、容積率の良さ(材料が少なくて済む)、強度などの点で長い歴史の中で決まってきた形ですね。
 上のヤカンは「湯沸し」と称呼し、薪火の長い炎の熱を側面からも取り入れできます。現在は炎の短いガス器具のため下のヤカン(ケットルと称呼)のように底が平で底面が大きくなっています。薪からガスへの熱源の進歩の結果ヤカンの底の形が変わりました。
 しかし、熱源は変わっても湯沸し(丸瓶とも言います)は消滅しなかった。その理由は?

 
 後で理屈付けしてみても、理屈に終わるだけで、幾つ羅列してもきりが無いようですが、、、。
 有名な建築家の言葉に「形態は機能に従う」という名言があります。 いろいろ奇抜なデザインを考えても、結局は機能(使い勝手)が最終的に形(形態)を決めてしまう。ということですね。 
 ということは、鍋やヤカンの機能は何か?と問いただすことから始めないと。。。。


ヤカンの機能は・・・・(1)沸かす。(2)注ぐ。(3)運ぶ。(4)お茶柄を漉す。が主な機能です。
(1)は鍋や釜でも可能です。規模の大きい食堂ではヤカンで沸かさない。家庭では電気ポットが普及しヤカンは出番が無い。(2)は食堂やドライブインなどでヤカンが活躍。(3)は食堂などでお茶を配分するのにここでもヤカンが活躍。(4)は最近では無用のものですが、殆どのヤカンに標準装備のように付いています。あの小さい穴が沢山明いている目皿のような部分、洗いにくいので取ったらと思うのですが?盲腸と同じですね。


家庭用やかん・ケットル

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ヤカンの底 (yoko山)
2004-11-23 22:49:42
ヤカンの底が中心部が少し凹んでいる理由はアルミやかんのように材料が柔らかいものは底を完全にフラットにすると熱や水の重量で膨らみ底が丸くなる傾向がある。その様なヤカンや鍋をテーブルの上に置くと回転して動くので、あらかじめ底を凹めて外周部が接するようにして少々のことでは回転しないようにしています。 なお、最近の電磁調理用やかん・鍋では別の配慮もあります。 

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