kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

カウボーイ&エイリアン

2011年10月23日 | 洋画(普通、まあまあ、及第点)
日時:10月22日
映画館:バルト11
パンフレット:A4変形700円。

先日も書いたが、ウチの奥さん曰く
「「カウボーイ&エイリアン」って、何なん?意味分からんわ!」

「意味分からんわ!」と言われても、このタイトルでストーリーの8割の説明が済んでいると思うのだが・・・

「マリリンとアインシュタイン」みたいなアート系の「思わせぶり」タイトルもありかも知れないが、これは予告編のとおり、西部劇の人たちとエイリアンが戦う映画。8割どころか9割5分どおりの中身だ。(「じゃあ、「忍者&エイリアン」でもアリなわけ?」とはウチの奥さんの弁だが、きっとそれもアリだろう。)

ところが、タイトルだけで9割5分、説明できてしまうという点が実は問題で、あまりにもストレートすぎて、ヒネリがない。

監督のジョン・ファブローは「ザスーラ」「アイアンマン」とこの手の映画は手慣れたもので、映画として普通に楽しめる。だが、逆にそつが無さすぎて、ケレン味に欠けてしまう。(←「アイアンマン2」時の書き込みを読み返したら、全く同じことを書いていたよ!(笑))

このケレン味の無さはプロダクションデザインにも出ていて、ファッションから銃器、セットまでリアルさ重視の生真面目路線。映画の中身が分かっているのだから、もっと遊びがあっても良かったと思う。(ガトリング銃とかガトリング銃とかガトリング銃)

さらに、TVゲームみたいな、どんどん味方を増やして、敵に立ち向かうストーリー展開が平板。

町の人々を襲うエイリアンもとても星間航行を果たす知的生命体に見えないし、人間側もそれに立ち向かうにはやはり拳銃とライフルではパワー不足の感は免れない。

その一方で、西部劇のお決まりごととして、必然性があろうとなかろうと決闘シーンは欲しかったよな。(ダニエル・クレイグは絶対、誰かと決闘するものばかりだと思っていた。)この辺、製作側が分かっているのか、分かっていないのか判断しがたいところ。

異種ジャンルの組み合わせは大好きだが、この作品は正面からぶつかりすぎて、味気なくなってしまった。「西部劇テイストのSF]とか「SF仕込みの西部劇」なら、もう少し違う楽しみもあったんだろうが。(その分、ワタシの査定は厳しくなる。)

主演のダニエル・クレイグはまあ、見れる(ほんと、こういうワル顔がピッタリ。とてもボンドとは思えない。)が、ハリソン・フォードは別に彼でなくても良い役。他に
ジョン・ファブローの映画に欠かせない顔サム・ロックウェルやアダム・ビーチ、ポール・ダノ、クランシー・ブラウン、キース・キャラダインと顔ぶれは妙に豪華。最後のふたりはさすがに年を食って、ジジイになったが・・・。

ところで、パンフレットによるとダニエル・クレイグって、レオーネが好きなんだそうだ。1968年生まれなので、ワタシと1つ違い。レオーネが好きで、007にも詳しい。同級生だったら、絶対、友達になっていたね。(無理無理(笑))






題名:カウボーイ&エイリアン
原題:Cowboys & Aliens
監督:ジョン・ファブロー
出演:ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォード、オリヴィア・ワイルド


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