長崎県長崎市外海町 出津教会(しつきょうかい・長崎県指定文化財)
長崎まで来たおり、出津教会に立ち寄りました。
出津教会は明治14年に着工、15年に完成しましたが、当時は煉瓦壁の寄せ棟造りだったそうです。その後明治24年に、ちょうど写真の奥のほうに見える塔の部分が増築されました。また、明治42年に2度目の増築がなされ、現在のような切妻造りの玄関の上に鐘塔のある作りとなったと、現地の案内板にあります。全てド・ロ神父の設計・施工によるものだったと、現地の案内板にありました。
そういう理由からでしょうか、増築したという感じはなく、鐘塔もむしろ、建物全体に対して非常にバランスよく建てられているように思われます。
以前ここを訪れたのはもう、10年前のことで、ド・ロ神父記念館もそのときは公開に向けて改装中でしたが、館内に入るとすぐにシスターがオルガンを弾いて下さり、一緒にどうぞと言って歌ってくださったのです。
私はそのときは、歌はまったく分からず、記念館改装作業に大工道具を手にしていた方々が、おそらく近くに住んでおられる方々だったのだと思いますが、手を休めて歌っておられたことを思い出しました。
この教会の白亜の壁が印象的でずっと覚えていたのですが、教会の建物もまた整備されているようで、ひときわ白く輝いて見えるように思われます。
長崎県内の教会は煉瓦積みというイメージが強いのですが、モルタルの壁と、屋根は瓦葺きです。
マカロニ工場跡 この建物の向こうに「ド・ロ壁」が続きます。
さらにそこからド・ロ神父記念館へと歩いていきました。
ド・ロ神父記念館は明治12年に外海に来た、フランス人宣教師マルコ・マリ・ド・ロ神父の偉業を記念してやは、り神父によって建設された鰯網工場を利用して公開されたものです。
そこからマカロニ工場はすぐ近くで、石と練り土を積み上げた、いわゆる「ド・ロ壁」が数m延びています。と歩いていったのですが、日本で最初にパスタを作ったのはド・ロ神父だそうです。
パスタを作った、というのはこのマカロニ工場でのことだと思いますが、ド・ロ神父は外海の人々の窮状を救う為に、こういった授産施設や福祉施設をつくりました。
記念館ではやはり、シスターがオルガンを弾いて下さり、今回は後についてでしたが、歌わせていただきました。
歌は昔から苦手ですが、それでも二胡を習って弾き始めてからは音階がなんとなくわかるようになってきたので、オルガンの音を聴きながら少しだけ…です。ところでそのオルガンは実は、今から118年前に製造された、デュモン社製の「ハルモニュウム」というものです。オルガンですから、足元のペダル機構によって送り込まれた空気によって音を出すのですが、今までに聞いた事の無いような、温かみと透明感のある音色でした。
しばらく更新が滞ってしまいました。ブログに訪問いただいた方には申し訳ありませんでした。
私は、今日4月30日で14年間勤めた職場を退職することになり、この2週間ほどは挨拶回りで、ほうぼうに出かけておりました。ゴールデンウィーク後半に鹿児島に行ってから、故郷の和歌山にいったんは帰る予定にしておりますが移動は自転車で、2週間ほどかけて鹿児島から宮崎、大分、島根を経て関西方面へと向かいますので、途中、携帯から道中の文化財に関する記事をアップしていきたいと思っています。
出発は5月6日の予定です。今後は鹿児島の田の神さぁなど、なかなか訪ねる機会も少なくなり、関西方面の文化財に関する記事が多くなるとは思いますが、よろしければまたこのブログにご来訪いただければ幸いです。
出津から眺める海
長崎まで来たおり、出津教会に立ち寄りました。
出津教会は明治14年に着工、15年に完成しましたが、当時は煉瓦壁の寄せ棟造りだったそうです。その後明治24年に、ちょうど写真の奥のほうに見える塔の部分が増築されました。また、明治42年に2度目の増築がなされ、現在のような切妻造りの玄関の上に鐘塔のある作りとなったと、現地の案内板にあります。全てド・ロ神父の設計・施工によるものだったと、現地の案内板にありました。
そういう理由からでしょうか、増築したという感じはなく、鐘塔もむしろ、建物全体に対して非常にバランスよく建てられているように思われます。
以前ここを訪れたのはもう、10年前のことで、ド・ロ神父記念館もそのときは公開に向けて改装中でしたが、館内に入るとすぐにシスターがオルガンを弾いて下さり、一緒にどうぞと言って歌ってくださったのです。
私はそのときは、歌はまったく分からず、記念館改装作業に大工道具を手にしていた方々が、おそらく近くに住んでおられる方々だったのだと思いますが、手を休めて歌っておられたことを思い出しました。
この教会の白亜の壁が印象的でずっと覚えていたのですが、教会の建物もまた整備されているようで、ひときわ白く輝いて見えるように思われます。
長崎県内の教会は煉瓦積みというイメージが強いのですが、モルタルの壁と、屋根は瓦葺きです。
マカロニ工場跡 この建物の向こうに「ド・ロ壁」が続きます。
さらにそこからド・ロ神父記念館へと歩いていきました。
ド・ロ神父記念館は明治12年に外海に来た、フランス人宣教師マルコ・マリ・ド・ロ神父の偉業を記念してやは、り神父によって建設された鰯網工場を利用して公開されたものです。
そこからマカロニ工場はすぐ近くで、石と練り土を積み上げた、いわゆる「ド・ロ壁」が数m延びています。と歩いていったのですが、日本で最初にパスタを作ったのはド・ロ神父だそうです。
パスタを作った、というのはこのマカロニ工場でのことだと思いますが、ド・ロ神父は外海の人々の窮状を救う為に、こういった授産施設や福祉施設をつくりました。
記念館ではやはり、シスターがオルガンを弾いて下さり、今回は後についてでしたが、歌わせていただきました。
歌は昔から苦手ですが、それでも二胡を習って弾き始めてからは音階がなんとなくわかるようになってきたので、オルガンの音を聴きながら少しだけ…です。ところでそのオルガンは実は、今から118年前に製造された、デュモン社製の「ハルモニュウム」というものです。オルガンですから、足元のペダル機構によって送り込まれた空気によって音を出すのですが、今までに聞いた事の無いような、温かみと透明感のある音色でした。
しばらく更新が滞ってしまいました。ブログに訪問いただいた方には申し訳ありませんでした。
私は、今日4月30日で14年間勤めた職場を退職することになり、この2週間ほどは挨拶回りで、ほうぼうに出かけておりました。ゴールデンウィーク後半に鹿児島に行ってから、故郷の和歌山にいったんは帰る予定にしておりますが移動は自転車で、2週間ほどかけて鹿児島から宮崎、大分、島根を経て関西方面へと向かいますので、途中、携帯から道中の文化財に関する記事をアップしていきたいと思っています。
出発は5月6日の予定です。今後は鹿児島の田の神さぁなど、なかなか訪ねる機会も少なくなり、関西方面の文化財に関する記事が多くなるとは思いますが、よろしければまたこのブログにご来訪いただければ幸いです。
出津から眺める海