ぽーにゃん旅立ち、其の一

こんばんは、かくえいです。

コメントにも書きましたが、飼い主さんが渡したくない子達は皆、病弱な子、要看護の子です。

その中では、ぽーにゃんは比較的元気で性格も良いので、預かりの話が来た時、Sさんを必死で説得しました。

ぽーにゃんは可愛いから、絶対に良い飼い主が見つかるよ。
風邪をひいても、すぐに病院に連れて行ってもらえるよ？
大好きな缶詰を毎日貰えるかも。

「出来たらぽーにゃんは、あなたが飼って」

それはダメ。
私がどうしても一匹貰うんなら、最後の最後に残った一匹だけ貰うんだ。

Sさんは、前の夜、ぽーにゃんを抱いて寝たそうだ。
ケージから出すのを禁止したけれど、今回だけは大目に見てあげるさ。

大丈夫、Wさんは優しそうな人だったよ。
先輩猫達も元気な可愛い子だった。
とても可愛いがって貰えるよ。

ぽーにゃんを迎えに行ったとき、ちゃんと洗濯ネットに入れて待っていた。
最後にもう一回撫でる？って聞いたら、
離したくなくなるから、もういいです。
と言った。

ぽーにゃんをよろしくお願いします

と小さく言った彼女は、ただの普通の飼い主だった。