CISPR委員会の平成18年6月5日の第19回議事資料CISPR委員会報告(案)(pdf)を読む。
当初案には放射妨害波の許容値として、離隔距離10mにおいて、
2~30MHz
<QP>40dBμV/m
<Av>30dBμV/m
という項目が定められていた。
しかし、委員会結論の最終許容値案からは、2~30MHzの放射妨害波の項目が削除されている。この報告書を読んでもどこにも「はっきりと」この項目を削除した理由が書かれていない。あえて言えば、コモンモード電流許容値を厳しくしたので、環境雑音以下となるというようなことは書かれているが。
どさくさに紛れて、2~30MHzの放射妨害波の項目を削除したような印象を受ける。
当初案には放射妨害波の許容値として、離隔距離10mにおいて、
2~30MHz
<QP>40dBμV/m
<Av>30dBμV/m
という項目が定められていた。
しかし、委員会結論の最終許容値案からは、2~30MHzの放射妨害波の項目が削除されている。この報告書を読んでもどこにも「はっきりと」この項目を削除した理由が書かれていない。あえて言えば、コモンモード電流許容値を厳しくしたので、環境雑音以下となるというようなことは書かれているが。
どさくさに紛れて、2~30MHzの放射妨害波の項目を削除したような印象を受ける。
ちなみに、450kHz以下を使用する旧来のPLCについては30MHz以下の放射妨害波の規定もありますので(たとえば電波法施行規則第46条の2第1項第3号(4))、30MHz以下の放射妨害波が測定できないということではありません。
CISPR22ですね。これでは30MHz以下は伝導妨害波(電圧もしくは電流で規定),30MHz以上は放射妨害波が卓越するとして電界強度で規制しているわけですね。
メーカー側も,30MHz以下の放射妨害波の項目を何としても削りたかったでしょう。こんなにひどいノイズを出しているのですから。
問題はこの放射妨害波の規制項目が無いために,PLC-Jの自主規制とは関係ない外国製品が予想通り国内に入ってきたことですね。