俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

12月23日(土)

2017-12-23 10:43:50 | 日記

★桜冬芽空にもっともたくましき  正子
冷たい風の中に桜の枝を見上げると、すでに紅色に輝く冬芽が青空に膨らみ立っているのを見ることが出来ます。桜は花、青葉、紅葉、などと四季折々に美しい姿を見せてくれますが、冬芽もまた桜の魅力の一つです。先生は桜冬芽を「空にもっともたくましき」と詠われました。それは厳しさの中にある冬空の美しさを讃える言葉にもなっているのだと思います。(小西 宏)

○今日の俳句
機首上げてプロペラ高し冬木立//小西 宏
句意がはっきりして、軽快な句。機首を上げているプロペラ機に対して、冬木立と空が明るい。(高橋正子)

●「俳句界1月号」が昨日届いた。1週間前には「俳壇1月号」が届いた。
俳壇1月号で、有名俳人、有名歌人のふたりが、数字に弱い、先端機器に弱いことを詩人である証拠とであると言うように語っていた。ん?と思ってしまった。何事が起きているのと。詩人は時代の先を敏感に感じ取り、見通して読むことが使命とされている。俳句界1月号では、きれいな和服の俳人の写真がならぶ。

思いつく。「リケジョ句会」をしたらどうだろうか。理科が好き、数学が好きと自分が思っているひとが集まってする句会。つまり、現象や現実を冷徹に見ること。男性には遠慮願う。

今朝のラジオで海の水から塩を作っている淡路島の37歳の男性の話を聞いた。3つの鉄釜と薪と海の水で塩を作る。作業場には波の音が耳に、薪の燃える火の色が眼に映るだけだという。海の水がきもちがいいように薪を焚くという。息子と同い年なのだが、内省の深さは、50歳を越えた人の深さのように思えた。どんな味の塩かな。150gが650円ほど。

一日中パソコンで俳句の仕事。溜まりに溜まった仕事。たった10日分なのに。ついついやっていて、、洗濯物を洗ったまま干さないで夕方になった。

暁の木星輝くアドベント      正子
歳晩の俳句雑誌のさびしさよ    正子

○むさしあぶみの実/東京白金台・自然教育園

[むさしあぶみの実/2012年12月20日]_[むさしあぶみの花/2012年5月10日]

  武蔵鐙(むさしあぶみ)
★草の実の赤の数多の逞しき/高橋信之

 パーフェクトな赤!こんなの初めてムサシアブミの実@植物多様性センター
 ムサシアブミの実は野川公園でも見られますが、こんなに粒と色のそろったのは初めてです。普通は虫食いがあったり、熟しすぎた粒があったりするんですが、全部が均一に赤く染まってる。あっ、植物多様性センターと言っても分かりませんね。神代植物公園の分園です。無料です。各ゾーンの中は、保護のために先日までは入れなかった。植生も落ち着いて通れるようになったんです。冬の曇り空だし、野の花も終わってる。期待しないでひと回り。でも、こんな収穫があった。あきらめないで歩いてみるもんです。ただし名札は「種類不明」となっていた。果実だけで葉がないので即断はできない。植物公園だから慎重です。サトイモ科テンナンショウ属の別の植物なんでしょうか。マムシグサも同じような赤い実をつけるからね(ブログ「多摩と入間の雑学的な散歩」より)
 武蔵鐙(むさしあぶみ、学名:Arisaema ringens)は、里芋(さといも)科テンナンショウ属。海岸近くの林中などに自生。大きな葉が2枚(さらに小葉は3枚)、その間から、「鐙」(あぶみ。馬具の一つで、鞍の両側に垂らし、乗る人が足をかけるもの。)のように丸まった形の仏焔苞(ぶつえんほう)が出てくる(うす緑色)。耳型。花は、この仏焔苞の中にあり、ふつうは見えない。この「鐙」のうち、武蔵の国で作られたタイプの「鐙」に特によく似ていたため、 この名前になった。ボクシングのグローブ、のようにも見える。


◇生活する花たち「柊・茶の花・錦木紅葉」(横浜日吉本町)


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