4月24日(土)、長崎市民の森に学生を引率して春の山を楽しみながら、山菜採りの野外研修に行きました。
月曜から雨で天候が気になっていましたが、前の日から晴れ、当日は少し肌寒いものの快晴で素晴らしい
一日でした。
今回は森林体験館様のご協力によりタケノコ掘り体験をお世話になり一段と充実したものとなりました。
出発です!
きれいな竹林です。
竹藪に到着。
竹の子がいっぱい!!竹林は手入れがよくできています。
竹の子ゲット!
現地で皮を剥いて料理しやすいようにします。
ゆでる準備。
竹の子は薪でゆでると味が違います。
アク取りに米糠(ぬか)を入れて準備完了。後は1時間ほど待つだけ。その間に山菜採りに行きましょう。
体験館の周りの山林、緑がきれいです。おっ!クヌギに赤い実がなっている!と思いましたが「虫コブ」でした。
注:虫こぶ(虫瘤、英: gall)は、植物の内部に昆虫が卵を産み付けることによって、植物組織が異常な発達を起こしてできる
こぶ状の突起のこと。英語カナ読みのゴールが使われることもあります。
アザミ発見。
山菜の女王、ツリガネニンジン:数が少ないので今回は採取を控えました。
スイバとツワブキ
スイバは俗名すかんぼとも言われ、中が空洞で茎を折るとさくさくした感じです。小さい頃、遊び疲れた後などに大きな茎の
スカンボの皮をむいておやつ代わりにかじったことを思い出します。少しすっぱい食感です。サラダの一品ともなります。
参考:
「酸模(すかんぽ)の咲く頃」←クリックで You Tube に飛び歌が聴けます。
北原白秋作詞・山田耕筰作曲
土手のすかんぽ ジャワ更紗
昼は蛍が ねんねする
僕ら小学 一年生
今朝も通って またもどる
すかんぽ すかんぽ、川のふち
夏が来た来た ドレミファソ
*「一年生」の部分は、原詩では「尋常科(じんじょうか)」となっています。
ヨモギとハコベ
カラスノエンドウ
イヌビワ:新葉を食用にします。
イヌビワとニワトコ
ワラビ。V型ワラビの間に見えるのは冬イチゴです。冬に赤い実がつきます。
まだまだ下に降りていきます。
ドクダミとウドです。ドクダミは日当たりが悪く発育不良です。ウドは、我家の庭にも植えていて毎年食前に上がります。
この森の巨大杉に向かう途中にヒメシャラの群生があります。植林したそうです。餅つきの杵(きね)
に最適な木で7-8月には花が咲きそれを見にくる方が多いようです。
この木は山で見られる木の中でも特に樹皮がすべすべしているためにサルスベリと呼ばれることがあります。
日本原産で観賞用にもされています。
ヒメシャラの花(広辞苑より)
天気が良くて出てきたのか、それともうるさくて出て来たのかアオダイショウが一匹出現しました。
まだまだ降りていきます。
水辺の側には蕗(ふき)が密生しています。さっとゆでて酢醤油で食べると美味しいですね。
主人はそこにタコを入れたものが好物です。タコと蕗は相性がよいと言ってます。
シロダモです。食用ではありませんがきれいだったので撮してみました。南方の木です。
サルトリイバラは新芽が食材になります。小さい頃にこの葉に包んだ蒸し餅をよく食べたことを
思い出します。
大収穫で体験館に帰るところです。持っている木は葉っぱが貴重な食材です。
もう少しで到着です。
さあ、葉っぱを取って食事の準備です。
クサギの新芽とワラビです。
ヨモギとカラスノエンドウです。
アカメガシワの新芽とタラの芽です。
調理風景。右は竹の子ご飯の準備です。包丁使いよくきれいにカット出来ています。
こちらでは天ぷら調理開始です。
アカメガシワとヨモギ
竹の子の天ぷら、クサギの葉
クズの芽、カラスノエンドウ
オニタビラコの花とスミレと菜の花の天ぷら、タラの芽
ニワトコの新芽とタラの芽
クズの新芽の素揚げと竹の子の煮物(良い味付けでした)
小さい竹の子はアルミホイルにつつんで、竹の子をゆでている所(燃えている薪のところ)に直接
ほりこみました。酢味噌で食べてGood!!な味でした。
竹の子とタンポポの葉のサラダ。和風(酢醤油ベース)でいただきます。Good job !!
おいしいです。
竹の子の炊き込みご飯はおにぎりにして食べました。美味でした。
卵の何首烏煮(かしゅうに)(薬膳料理)を一つ、準備してきました。何首烏はツルドクダミの塊根で漢方薬として利用されます。
白髪をその字の如く烏のうなじのように黒くする効果があると言われます。便秘にも有効。老化予防を期待できる生薬です。
材料は卵、何首烏、ねぎ、生姜。天然塩、酒で調理しました。
春の一日、良い天気の下、自然を堪能し元気をもらいました。森林体験館の皆さんありがとうございました。