火曜日に櫨の木を切った。切り株から3m位に伸びていた「ひこばえ」のようなものが4本出ていた。
するとその夜から未明にかけて背中が燃えるように熱くなった。天罰覿面と言うのか、悪いことはしていないのだがな。
熱くなるだけならまだいいのか。冷やせばすむことだから。それがそうではなくとてつもなく痒い。たまらなく痒い。
それが今度は左腕の弱いところに出てきた。燃えるどころの騒ぎではない。掻くなとは心の中では判っていても、眠っているのにもかかわらずに掻いているのである。以前アトピーの中学の子を教えたことがある。夜中から痒くなって掻き始めるのである。明け方になるまで掻き続けるのだ。それがようやく落ち着くと眠りこけてしまい朝に寝てしまうので学校に行けなくなるのである。勉強不足に陥ったものだから家庭教師として私が教えたのである。博多まで往復3時間。勉強は出来る限りだった。
いまその子の気持ちになっている。櫨(漆科の植物)にかぶれるとはこのようなことだ。木の下を通っただけでかぶれる人もいるという(例の彼がそのようだ)。木をつけよう。などと駄洒落ている場合ではないな。