曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

ムラサキツバメの越冬

2017年02月12日 | 日記

今日の花

ビオラ  寒い間もよく咲きます。

 


 冬の間は蝶の写真があまり撮れません。蝶は冬にはほとんど飛びませんからね。どうして冬を過ごしているのでしょう。

蝶が冬越しする形態は三つあります。一つは卵で冬を越して春になって食草の新芽が出るころに孵化して新しい世代の成長が始まるタイプです。二つ目は幼虫の形で冬を越すタイプです。幼虫で冬越しする者の中には冬の間一切エサを食べないのと、暖かい日などには少しづつ餌を食べてゆっくりですが成長している幼虫がいます。蛹で越冬するタイプもありますがこれは幼虫とみなしても良いでしょう。もちろん蛹は餌を食べませんし外観はほとんど変化しません。でも蛹の中では冬の間にも着々と成長が進み蝶の形が作られています。三番目は成虫で越冬するタイプです。蝶は変温動物ですから外気温が低くなると体温が下がり飛ぶことができなくなります。だから餌を獲ることができません。秋に蓄えた体力で春まで生き延びねばなりません。冬眠のように極力体力を消耗しないようなシステムを身につけているのでしょうね。

越冬している蝶を見つけるのはとても難しいのですが、比較的見つかりやすい蝶の越冬姿をご紹介しましょう。ムラサキツバメと言ってとても小さな蝶です。翅を開くと表は紫色をしていて美しい蝶ですが羽を閉じていると枯葉かゴミのようです。馴れないと見つけるのは難しいです。面白いのは越冬するとき集団でかたまって葉裏などにとまっていることです。単独のこともあります。

 


ムラサキツバメの越冬

9頭いるようです。

 

12頭いますね。

 

何頭いるのか数えられませんが10頭はいると思います。

 

 

 

暖かい日には立ち上がって日光浴をします。気温が15℃くらいになると飛び回ることもあります。でも夕方にはちゃんと元の場所に戻っています。きっと何かマーキングしてあるのでしょう。

寒い日には風を避けるためか横倒しになっています。

 

 

ムラサキツバメの近くでウラギンシジミが越冬していました。