禁錮1年6カ月 元所長に求刑
浜名湖ボート事故
浜松市の浜名湖で2010年、静岡県立三ケ日青年の家主催の体験訓練中に手こぎボートが転覆し、豊橋市立章南中学校1年の西野花菜(当時12)が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた青年の家所長檀野清司被告(57)の論告求刑公判が18日、静岡地裁(佐藤正信裁判長)であった。検察側は禁錮1年6カ月を求刑した。
検察側は論告で、檀野被告がモーターボートを曳航する際、手こぎボートの男性教諭に、かじ取りの指示を怠ったことが転覆につながったと指摘。「業務上の注意義務を完全に怠った」と主張した。
弁護側は最終弁論で、事故後、檀野被告が反省を示しているなどとし、執行猶予つきの判決を求めた。
花菜さんの父友章さんは公判後の取材で、檀野被告に対し「結果が死亡という重大な過失。しっかり刑を受け止めてほしい」と述べた。判決は11月18日
昨日18日は論告求刑だそうで前々日に検事から電話があり、主人の運転する車で静岡地裁に向かった。
この日は娘の月命日でもあり娘の祭壇に娘の好きそうなお菓子を供える。
外は涙雨のような天気。
5月から続く7回もの公判に疲れてしまい、難病の再発で8月4日から22日まで入院していた私。
この論告求刑のため退院を急いだ。
入院した神経内科南1階病棟は娘との思い出があり過ぎて、個室を選んだが、
一人泣いていても誰にも気付かれず、助かった。
論告求刑は早く終わると聞いていたので、いつもはハンカチの用意をしっかりしていたのにそれも忘れていた。
いつも通り裁判所のスタッフに車椅子を押され控室に行く私。
主人は静岡のマスコミに裁判所まで歩くところを撮影されていた。
静岡ではまだ取り上げられるニュース。
裁判の始まるすぐ前に傍聴席に連れていかれる私達。
傍聴席には静岡教育委員会の幹部や事故の遭った細江警察の刑事がいた。
当時の青年の家の所長であり起訴された小プロのD氏からも被告席から挨拶された。
裁判の始まる前、検事からD氏への求刑を聞いた私達。
罰金ではなく1年半の刑を執行猶予なしに要求すると。
論告求刑はD氏側の弁護士がD氏の罪は認めるが、学校にも非があったのではというものだった。
民事裁判でも非を認められた学校。
しかし娘を引率した先生達は学校を異動すると弔問にも来ない。
きっとこの裁判があったことさえ、知らないのであろう。
「次の判決は11月18日です。」
また偶然にも娘の月命日・・・