怒りのメゾフォルテ

娘を奪われました。二度と帰ってきません。奪った人たちの対応に怒りが募ります。

1月25日  何を信じれば (国交省運輸安全委員会の調査官)

2012-01-25 13:25:36 | 学校に対して
昨日はうちがお願いし午後から、東京の海の専門家の調査官に、事故の報告を2時間半に渡って受けていた。
19ヶ月も過ぎ再度、娘の死と向き合わなくてはならないという、親としてとても辛い時間だった。

調査の目的として何度も、「責任追及ではなく、再発防止」を強調された。

うちが市議会に事故の真相を請願した時、
「議会は、真相追究の場ではなく、再発防止の場である。」と趣旨採択された、あの時と同じ・・

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国の報告内容は予想通り、委託先施設の、呆れる程のずさんな状況であった。
最初から娘の乗ったボートは、生徒の体重一人分傾いていた。
そのボートに大量の雨と波が流れ込み、32度という復元不能の角度まで傾いていき、転覆は時間の問題だった。
海のプロの調査官は、指導員の乗船していない自主艇などありえないこと。
しかも2ヶ月前までは小学生だった子供達。
遺族の涙とともに、年配の彼も涙ながらに語ってくれた。
そして報告書は最後に、民間委託先と本件教育委員会への勧告、そして所見で締めくくられていた。

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確かに委託先施設が悪いというのは、当然である。

だが国の報告には、この活動を下見、実施判断し、事故後の生徒確認という危機管理すら怠った 学校側の責任については、一言も言及していなかった

これでいいのだろうか?という、重く悲しい虚無感だけが残った。

野外活動を受け入れる側さえ安全だったら、子供を預ける学校側は安心だろう。
     しかし 学校は子供を 預かっている のである。
その安全制を判断する、学校側の判断力はどうなるのだろうか・
この事故は施設任せで水=危険 を想定する判断力まで欠如していた学校。
全国どこの学校でも、同じような事故が起きても、今後不思議ではない。

どんな質問をしたのか涙で覚えていないが、遺族の何気ない質問に、国の調査官は次のように話していた。、
「個人のレジャーなら、まだいいんですよ。

              でも、これは学校が関わる事故であるのが 問題です。 」