My Favorite Miami

現地在住者によるマイアミとそのお勧めスポットを紹介するブログです

薄氷を踏む

2010-10-29 | Weblog
自分が管理している大学の古い写真を使って展覧会をすることになり、全く初めての経験だったのですが、この一週間ほどはまさに文字通り「薄氷を踏む」ような思いを味わいました。

テーマを決めて、写真を20点ほど選んで、館長に最終的にオーケーをもらうまでは、自分ひとりの作業ということもあり比較的スムーズに進んで、「なんだ案外簡単に運んだじゃん」などと思っていたのですが、それは大きな間違いでした。

まずは他所の部署の同僚に選んだ写真のプリントを頼み、各写真につける説明文の文章は先輩司書で文章のうまい女性に直してもらい、プリントしてもらったら写真を持ってフレームショップに行きマットやフレームを選んで発注、別の同僚に説明文を厚紙に印刷&その台紙の四隅を45度の角度にカットしてもらい、また別の同僚に告知ポスターの作成を依頼して、出来上がった写真は画廊に勤めたことのある同僚にきれいに展示してもらい、、、と何人もの手を煩わせました。

みんなそれぞれ担当の仕事ですから、頼んでも断られたり嫌な顔をされることはないんですが、「いつまでに必要なの?」と聞かれて「2-3日以内になんとかならない?」とか「できれば今すぐに、、、僕も手伝うからさあ」とすがりつく僕に彼らの笑顔も引きつっていたと思います。このわずか20枚強の小さな写真展に何時間の努力を注ぎ込んだことか、、、助けてくれた同僚の時間もいれたらとんでもない金額になっているでしょう。これからは美術館などに行っても見方が変わるだろうなと思います。

大変は大変でしたが、飾り付けを終えたらなんともいえない清清しい満足感に包まれています。もう当分はやりたくないけど、また来年にでも別なテーマで何かするべきかなとは思います。いいPRになりますからね。卒業生が集まる行事ホームカミングに合わせての開催なので、多くの人に見て楽しんでもらいたいです。

逃げられない過去

2010-10-28 | Weblog
Facebookに実名で登録しています。今の仕事のPRに役に立つかもと思ってアカウントを作成したんだけど、ここから巣立って行ったバイト生が連絡を取ってくれるかなと思ったら、ニューヨーク時代にそれほど親しいと思っていなかった人が何人も友達に登録してくれと連絡してきて、見た事も聞いた事もないその知人たちの友人からまで友達にしてくれと頼まれて、予想外の展開になってしまいました。

みんな友達の数を増やす事だけに命をかけているんでしょうか。僕は親しくもない人の日常なんて知りたくもないし、実名や顔写真まで晒しているから余計にプライベートなことなんかは書きたくないので、ほとんど更新出来ずにいます(^^;)知り合いの知り合いからの依頼は全部無視させてもらうことにしています。

一番驚いたのは30年も前に親しくしていた人から連絡がくる事です。当時からアメリカに来る事を夢見て留学生と交流したり、英会話を教わりにモ○モン教の教会にも行ったんですが、僕はあちらの名字とかうろ覚えで、彼らの事を探しても見なかったのに、彼らはちゃんと僕の名前を覚えていてくれていて、わざわざ探してくれたなんて嬉しいような恥ずかしいような。。。彼らの写真を見て「うわー老けた!」と感心したり(人の事は言えませんが、笑)、ひぇー子供が4人もいるなんてと驚いたり、30年の歳月は長いですね。

未熟だった自分のことを思うと恥ずかしいし、昔と今とでは別な人間になってしまったでしょうから、僕はあまり昔の友達には会わない方がいいんじゃないかなと思います。30年ぶりにコンタクトしても一度挨拶したらそれっきりで終わってしまいますからね。今の友人知人の付き合いの方が大事と思います。



使命感

2010-10-28 | Weblog
大手ドラッグ・ストアも先月から盛んに宣伝してますが、職場で無料で受けられるインフルエンザの予防接種のために、ウエブサイトに出ていた「水曜日の午後3-5時に○○ビルディングのロビー」という情報を見て行ってみたら、何もやってませんでした。

そこの受付の女性に聞いたら、「○○学部のどこかでやってますよ、行けば分かりますよ」と言われて、残暑の厳しいキャンパスを30分ほども歩き回りましたが、メインの建物の受付で聞いても「そんな事は聞いてません」というような返事で、、腹立たしい思いをさせられました。

情報元の職員の健康を司るという部署に電話したんですが、電話に出た人は「ああ、あれはキャンセルになりました」というカジュアルな返事で、こちらが「何人もの人に無駄足を運ばせて何とも思わないんですか?、今日がこちらのキャンパスの最後の予防接種の日だったんですよ」と言ったって屁のカッパです。

責任者と話をさせてほしいと言っても取り次いでくれなかったので、直接メールを書いて(^^;)「キャンセルは全組織にメールで知らせるべきではないか」、「キャンセルになった会場にはお詫びと代替場所の案内の張り紙をするべきではないか」、「「この予防接種を当てにしていた職員のために改めて予防接種の機会を与えてもらいたい」、「正確な情報も出せなくて、どうして職員の健康を守れるんですか?」と訴えました。

その日のうちに通り一遍のお詫びの返事が来ました。だけどこちらの被った迷惑に対して何かをしてくれるというのではありませんでしたので返事は出しませんでした。翌朝には「8時半にそちらのキャンパスに行く用事があるので、その時に予防接種してあげられます」という返事が来て驚いたんですが、実際にその申し出を受ける事はないにしても、そういう行動で誠意を示してもらったのは嬉しいなと感じました。アメリカは現場より上の人の方が責任感があるな、ということを今回の経験でも改めて思い知らされました。

庶民的なレストラン

2010-10-25 | Weblog
ここで良く引き合いに出す口コミサイト「Yelp」なんですが、多くの人に指示されているものには何かしらいいところがあるはずと思うので、よく参考にさせてもらってます。

自分が好きなギリシャ料理の店はどの程度の人気かな?と思って見てみたら、珍しく(笑)一位に選ばれてました!引っ越す前はこの店から車でほんの10分ほどの所に住んでいたので、月に二度くらいは通いました。顔を覚えてくれて親しく接してくれますし、メインディッシュはほとんどが10ドル台と手頃だし、他にも何軒かギリシャ料理の店はあるんですが、ここが一番美味しいと思います。

http://www.yelp.com/biz/marias-miami#hrid:YHoOLTf1n-EyRDwvnwi8sA

熱々のチーズにお酒をかけて火をつける前菜、茄子をペースト状にしたもの、ムサカ、チキン・カバブなどが気に入っています。近所に住む人たちが、今日は仕事が遅くなったから、といった感じで家族でテーブルを囲んでいるような、庶民的な雰囲気の店です。ランチなら10ドルくらい、ディナーなら20ドルくらいで十分満足出来ると思います。どこも不況で大変でしょうけど、ここは潰れないで頑張ってもらいたいです。


悪循環

2010-10-23 | Weblog
水曜日の昼休みに獣医さんに愛犬の餌の缶詰を買いに行ったら、お客さんは誰もいなくて院内はシーンと静まり返ってました。以前は2人のレセプショニストが受付に座って、お客さんの相手をしながらひっきりなしにかかってくる電話の応対に追われていたのに、いったいどうなってるの?なんて悪くて聞けない雰囲気でした。

数日前から愛犬の耳の中が化膿してるんじゃないかと心配してて、木曜日の朝になってから急に思い立って獣医さんに見てもらおうと思って電話しました。翌日か翌々日に見てもらえればと思っていたんですが、いつでも好きなときにつれていらっしゃいと言われて、待たされるかもと思って長めの昼休みを取って行ってみたら先客はなしで、僕がいた30分ほどの間に次の客が一人、その他には蚤取りの薬を買った客が一人で、これでどうやって商売して行けるのかなと心配になりました。

家に帰って冷静になって請求書を見て驚いたんですが、ほんの何ヶ月か前までは一缶2ドル以下だったドッグフードが2ドル50セントになってるし、木曜日の診察はレントゲンと血液検査もこちらからお願いしてやってもらったとはいえ、350ドル近く取られました。昨日のドッグフードと今日の診察で400ドルの出費ですが(^^;)育ち盛りの子供がいるような普通の家庭だったら、ちょと考えられないような支出ではないでしょうか。

不景気でお客が来ないから値上げしないとやっていけない、だけど値上げしたらよけいにお客は来なくなってしまう、、、という不況の悪循環の波がここにも押し寄せてきていると思います。いい先生でスタッフも親切で、旅行する際はここで犬も預かってくれて安心なんですが、一回に何万円も取られるとなるとおいそれとは獣医さんにも見せられません。今は一戸建てに住んでいるので、もう一匹犬を飼ってもいいかな?という考えが頭をかすめることもあったんですが、ちょっと具合が悪くなるたびに何百ドルも取られるのでは貯金どころではなくなってしまうことでしょう。

この他にも、月に一度は通って、同僚や生徒を連れて行ったこともあったタイ料理の店が、一年くらい前から値上げと料理の質と量を落とすという行為を繰り返し、しばらく脚が遠のいている間に閉店してしまいました。何種類かのスパイスをココナッツミルクに溶かすだけのカレーが20ドル以上で、量は少なくなり、肉は固くて噛み切れないほどで、全盛期の味とボリュームを知っているものには残念な幕切れです。客の方も給料が上がらないし、先の保証は何もないですから、外食費も切り詰めざるを得ません。同僚や友人知人たちと「安さが一番、それでいてボリュームもあり、まあまあ美味しい店」(^^;)を追求しています。

これはいい!オンライン書店BK1

2010-10-21 | Weblog
アメリカ在住のどなたかがブログで手数料の安さならここが一番と書いておられたのを見て試してみました。村上春樹の新刊本を注文したのが10月5日、翌日に発送案内のメールが来て、それから待つこと15日にして配達されました。

本の値段は1800円、SAL(エコノミー航空便)による送料は何と680円という良心的なお手頃価格で、本はビニールに包まれ、その上から厚手のビニールの梱包剤を巻き付けて、厚紙の封筒の中に入れられて、完璧な状態で届いたので大満足です。

ここ一二年、海外に住む日本人相手のビジネスを沢山見かけるようになりましたけど、どこも送料や手数料が高いので二の足を踏んでしうんですが、ここの料金は競合各社の半額以下ではないでしょうか。届くのに半月かかるというのはネックですが、それさえ気にしなければ、これからは気軽にいろいろな本を注文して楽しむことが出来ると思います。毎月一冊くらいは買いたいと思いますので、これからもよろしくお願いします!

http://www.bk1.jp/

水曜日のお楽しみ

2010-10-20 | Weblog
先週から水曜日の朝に、ライブラリーの前で朝市が開かれるようになりました。ベーカリーがいくつか、蘭など鉢植え、ポップコーン、ドライパスタ、自然食品、、、など10軒くらい店開きをしています。「ファーマーズ・マーケット」と銘打っているので、新鮮な野菜や果物に期待していたんですが、そっちの方は全然駄目で残念です。

たまたま通りかかった同僚の女性が「トマトを買おうと思ったけど、見た目は赤くてきれいだけど、固いし、いい匂いもしなくて、スーパーより悪いね」と言ってました。一軒くらい本当の農家の人が採れたての美味しい野菜を持ってきてくれるといいんだけど、この催しは学生の自治会の主催で、彼らは授業の合間に丸のままのトマトやキュウリを買うなんて想像できないでしょうから、仕方ないことかもしれません。職員や教授たちも覘いているから、需要はあると思うんですけどね。



ブロック・パーティー

2010-10-18 | Weblog
今の住いは勤め先の大学のすぐ側なので、隣近所の人はほとんどみんな大学の先生や職員とその家族です。その中に世話好きな人がいて、一ヶ月くらい前に親睦会の名簿作成をしてくれ、そして先週の土曜日の夜は初のブロック・パーティーが開かれました。15軒くらいに声をかけて、その半分弱くらいが参加したんですが、我々の家の前は静かな通りで、歩道や緑地のスペースもあるので、そこに持ち寄った飲み物や食べ物を並べて歓談、子供たちは走り回って遊んで、和やかなひと時になりました。暑くも寒くもなく、穏やかな夜で天候にも恵まれました。

世話人のLさんの奥さんが料理好きな人で、コロンビア名物というプランテーン(バナナみたいな野菜、揚げたり煮たりして食べる)の料理やドリンクを振舞ってくれ、別の家族はチリ出身だそうでエンパナダ(ミートパイのようなもの)を何種類も並べて、ラテンの食べ物も美味しいものがいっぱいあるなあと感心しました。僕は出来合いのサンドイッチの大皿を持っていったんですが、ほとんど誰も手をつけなくて恥ずかしかったです(^^;)次は巻き寿司でも持っていかないと面目が立ちません。次はバーベキュー大会をやりたいねと家族持ちの人たちは盛り上がってました。

うちの大学は南フロリダで最大の雇用主(4-5年前の新聞記事では2万人弱と書いてあった)で、いくつもキャンパスがあり敷地も広いので、職場で近所の人に出くわすということはありません。名簿を見て「あの人が医学部の人かな?」などと見等をつけていたんですが、両隣以外の人は初めて挨拶する人も何人もいて、行ってよかったです。僕は朝晩愛犬を散歩させているので目に付くのでしょう、いろんな人が話しかけてくれて、ライブラリーでアーカイブの仕事をしていますと言ったらみんな興味を持って聞いてくれたので、いいPRにもなりました。うちの大学は全体的に、みんな仲良くやりましょうみたいな雰囲気があるので、その点も働きやすくて気に入ってます。

アイフォン品切れ!

2010-10-15 | Weblog
2年以上使ってきたアイフォン3Gのバッテリーの持ちがひどくなったので買い換えることにしました。新しい電話は4の16GBで値段は200ドルですが、白い方はまだ未発売ということで、黒い方を注文して、3-5日待ちと言われたけど、実際は一週間以上待たされました。こんな不景気な世の中でも売れるものは売れてるんですね。発売時の不具合が大々的に報じられていたので、買いに行けばその日にどんなモデルでも手に入れられると思ってたので驚きました。

今から一年ほど前、MBAのバイト生からアップルの株を買うことをかなり強く勧められたんですが、株のオンライン口座ってどうやって開くのかな?開いたら何を買えばいいのかな?と迷っているうちにうやむやになってしまいました。あの頃は確か一株200ドルくらいだったので、これが上限ではないかと生徒を疑ったのも踏み切れなかった理由なんですが、今は300ドルを越えていると思うので、あの時K君の言うとおりにしていれば今頃は。。。とため息が出ますが後悔先に立たずですね。


ジョージ

2010-10-12 | Weblog
ラテンな土地柄だからでしょうか、当地で意外に少ないのがフレンチのレストラン。高すぎなくて、活気があって、サービスもいいなと思うのがジョージです。ココナット・グローブとコーラル・ゲーブルス(サンセット)に店を出しています。シェフはフランス人で、長らくレストランを繁盛させてきた人だから、味もちゃんとしています。

ハンバーガーやピザなどの手軽なメニューは10-15ドルくらいですし、肉や魚のメインディッシュもほとんど30ドル以下で、ワインも20ドル台からありますので、気の置けない集まりや友人との会食にぴったりと思います。前菜に頼んだムール貝は二人で分けても十分のボリューム(確か17ドル)、メインのステーキもとても美味しかったですし(肉料理は25-30ドルくらい)、一番安い赤ワインをボトルで頼みましたが(^^;)こちらも料理に良くあって満足でした。付け合せに出たトリュフ風味のフレンチフライが印象的でした。

毎週は無理ですが、月に一度は通いたい店です。

http://www.georgesrestaurants.com/