My Favorite Miami

現地在住者によるマイアミとそのお勧めスポットを紹介するブログです

僕の「たったひとつのたからもの」

2004-11-20 | Weblog
1999年の暮れから犬を飼っています。5歳4ヶ月になる雄の白黒のアメリカン・コッカー・スパニエル犬で、名前はチェスターといいます。見た目がかわいく、大人しそうな性格が気に入って飼い始めたのですが、最初にプロのトレーナーまで雇って頑張って躾をしたのに、人が訪ねてくると威嚇的な態度で吠えまくるのと、留守中に人を頼んで散歩に出してもらおうとしてもそういう態度ですから誰も怖がって近寄れないので悩んでいます。

先日、勤務先の図書館で偶然、犬の行動学を博士論文に書いている人と知り合いになって、仕事そっちのけで相談に乗ってもらいました。犬の訓練学校に入学させたら(一ヶ月10万円という、^^;)いい子になってくれるかも、、、と密かに考えていたのですが、それはコッカースパニエル犬の性格だから直せないと言われて大ショックでした。アパートで飼うには最も向いていない種類の一つですよ、知らなかったんですか?と呆れられました。他に向いてない種類はヨークシャー・テリアともうひとつあったけど、ショックで忘れてしまいました(笑)

それから生い立ちも、普通につがいで飼われている飼い主から譲り受けた犬ではなくて、パピー・ミル(子犬製造工場みたいなところで時々テレビのニュースレポでもその環境のひどさを取り上げられる)で生まれているので、何世代も近親交配して産みすぎて、脳みそも普通並に発育していないと思われるそうです。トイレのしつけがちゃんと出来ているだけでも立派ですよと逆に慰められました。とほほ、、、

それでも僕といるときはいい子だし、ニューヨークでの世界貿易センタービルのテロ事件後の恐怖の日々も無邪気に遊ぶチェスターに慰められたし、去年何千キロも離れたマイアミに引越ししたときも黙って付いて来てくれた(当たり前か、笑)大切な存在なので、不足なところを見て不満に思うのは止めようと心を決めました。ペットはちょっと世話をしてやるだけで無限の愛情を与えてくれる天使ですよね。


ブッシュ再選

2004-11-04 | Weblog
火曜日の夜は民主党支持者の知人の家に数人で集まって、飲み食いしながら選挙の行方を見守っていたのですが、ケリー氏は東と西海岸のいくつかの州で勝てたくらいで、もしかしたら、、、と期待していた我々は投票が締め切られた三時間後くらいには早々とがっくりと落ち込んで解散してしまいました。マスコミでもさんざん騒がれたので、イラクをあんなひどい状態にしてしまっては、いくらなんでもブッシュは選ばれないだろうと予想していたのですが、それは国民の多数派の視点ではなかったようです。

選挙後、有名なコメンテーターがあちこちのニュース番組で結果に付いて語っていますが、一番驚いたのは「伝統的なモラルを守る」という事が今回の有権者の最大の関心事だったという分析でした。憲法を改正してでも同性愛者同士の結婚を阻止したいとか、ジャネット・ジャクソンがテレビで胸をポロリと露出しのは許せないと抗議が殺到したような、そういう保守的な人たちの支持をがっちりと掴んだのがブッシュ氏の勝利に繋がったそうです。保守派というと狂信的なクリスチャンで、女性の中絶の権利に反対したり、異教徒も外国人もいるのに教室で国家を歌うことや聖書に誓うの強制したり、聖書の内容と矛盾する進化論を授業で取り上げないようなイメージがあるので怖いですね。フロリダ州もどちらかというと保守的な土地柄ですが、大学はリベラルな環境だからそういう雰囲気は感じないのですが、、、(^^;)
 
対立候補のケリー氏はイラク問題さへ追求すれば勝てると思い込んだところが敗因だったのでしょう。最初から政策がはっきりしない、親しみやすさが感じられないという批判を受け、戦争以外ではこれという違いを有権者に印象付けられず、人間的な魅力という点でも大富豪夫婦というイメージが災いして、庶民性を前面に出した大統領夫妻に負けてしまい、絶対ブッシュだけは嫌という有権者以外にアピールすることが出来なかったのではないかと思います。徴兵制の復活を恐れる若者たちが何百万単位で初めて投票すれば勝算ありと予測されていたのですが、若者層の投票率は前回と同じだったそうで、メディアでスターが呼びかけるだけでは彼らを動かすことは出来なかったですね。意思の決定には周りの人の意見、ボランティアによる地道な草の根キャンペーン、バスを仕立てて有権者を投票所に送迎する、、、といった身の回りの実際に触れられるものに影響されているのではないでしょうか。