DOWNER

頭の中で彷徨うキーワードをきちんとカタチにする作業。

蓄えるエネルギー

2015-12-01 15:36:20 | 日記
とうとう12月。急激な温度変化に身体が悲鳴をあげている。冬眠準備をしているかのように、1日中眠い。しかしずっと眠ると腰や頭が痛くなるので、無理矢理身体を縦にする。

11月は舞台は1本。その代わりという訳ではないが、美術館や展覧会も行ったりした。
絵の良し悪しは全く分からない。感じるのはエネルギーのようなものだ。
不思議な事に好きなその絵を観ると、「これでもう少し頑張れる」と元気になる自分がいる。実際、それからしばらく頑張れた。
舞台を観に行くのもそれに近い。今回もまさしく、エネルギーを充分蓄えることが出来たと思う。


「出会えてしまった世界」
あり得ないと分かっていながら、一度は憧れる世界。
もし、あの時やっていたならば。
もし、あの時やらなかったならば。
そうしたら、人生はどう変わっただろう。
それだけにとどまらず、その人生に出会う事が出来たら・・・。

ある者は激しく後悔し、ある者はこれでよかったと一安心する。
・・・いや、それは違う。
隣の芝生はいつも青いし、ないものは欲しい。あるものは捨てたくなるのが人間なのだろう。

だからこそ、もう1つの人生に踏み込みたいと思うのは、ごく自然な衝動だといえる。
しかし同時にその純粋ともいえる衝動は、新たな軋轢を生む。

手の届かないことが、丁度いい時がこの世界にはたくさんあるのだと思い知る。

知らないという幸福。
届かないという幸運。