写経

昨日、花山院菩提寺で御朱印を頂いたとき、
本来の納経の意味について詳しく説明してくださった。

「納経の本当の意味、知っていなさるか？
　写経を奉納することや。
　
　お寺は、納経を受け付けた証と、
　その人が仏道修行者であることの証として御法印を授けるんや。

　明日の朝になったら、
　住職が残された写経に目を通して巡礼者に対するお祈りをするんやな。
　この５００円の納経料は印代ではなくてその奉納供養料なんやで。

　写経がないと、お祈りしようにも、あんたがどこの誰だかわからへんやろ？
　お経のあとにお願い事と住所・名前を書いておくねん」

・・・そうなんですか・・・。

やりかたを聞いてみた。
見本を下にしいて写すらしい。

「えっ！？写すんですか？見ながら書くんじゃなくて？？」

「なにを言うてはんねや、写すから写経なんやろ！」

・・・ほんまですか・・・。
無知とは恐ろしい・・・。

「こうやって家で書いておいて、お寺に納めるんやな。日付は書いた日でいいで。」

てっきりどこかお寺の一室にこもって書くものかと思っていた・・・。
いつかやってみたいと思いつつ、すごく敷居が高く感じていたのも事実。
なんだ、それなら明日、家でゆっくりやってみよう。

早速、見本と用紙４０枚セットを購入。
朝からもくもく写す。
２９歳、生まれて初めての写経体験。

般若心経を写すのだが。
お釈迦さまの説かれた、宇宙の神理、人間の心を言霊（ことだま）によって集約し説き現されたものらしい。

和訳を読んでみた。
・・・ムズカシイ・・・

何度も読んで、他の文献も調べてみよう。
せっかくなら、できるだけ正しく内容を理解した上で取り組みたい。
・・・おばあちゃんになってもやっていそうな気がする・・・