ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ドイツ: Yummy, yummy glyphosate!

2017-10-14 17:33:37 | 日記
2017年10月14日(Sat.) ここしばらくは天候不順で、畑作業が出来そうにもありません。 さて、Yummy, yummy とは、幼児言葉で美味しい美味しいを意味する 「ウマウマ」 ですが、その後ろの単語は問題の除草剤成分であるグリホサートです。 ( ニュースソース: DW-DE 10月13日発 )

<原文の一部>
Yummy, yummy glyphosate!
ウマウマ、グリホサート!


Ice cream
Glyphosate has been found in Ben & Jerry's ice cream samples from France, Germany, the Netherlands and the UK, according to a report by the Health Research Institute (HRI). The weed killer is used on crops such as oats and wheat — ingredients used in the Unilever-owned brand's products. The attested quantities could be a health risk, says the US-based Organic Consumers Association.
(抜粋)アイスクリーム: グリホサートは Ben & Jerry's ice cream からも検出されていて、フランス、ドイツ、オランダ、そしてUKも含まれています。 この除草剤はオート麦や小麦などの穀物に使用されています。 確認された含有量は健康上のリスクになりうると US-based Organic Consumers Association が語っています。



Cereals
When glyphosate is used to kill weeds on fields of wheat, barley or rye, it can find its way into bread, buns, cakes, cookies or any other baked goods. That's how the herbicide ends up in your Ben & Jerry's cookie dough ice cream.
(抜粋)シリアル: このグリホサートは、小麦や大麦、ライ麦などの畑で除草のために使用されていて、このため、パンやロールパン、ケーキ、クッキー、また、その他の焼き物(食品)で検出されます。 なので、最終的には Ben & Jerry's cookie dough ice cream に除草剤が入ることになるのです。



Cornflakes
Take corn flakes. Yes, exactly, they are made from field crops too. Food activists last year found that cereals such as Cheerios and Kellogg's Cornflakes contained traces of glyphosate and called the finding "alarming." Still, it's not entirely clear how and when during the production process the weed killer gets into your breakfast cereals.
(抜粋)コーンフレーク: コーンフレークも正に穀物から作られています。昨年、Cheerios and Kellogg's Cornflakes からもグリホサートが検出され、警鐘が鳴らされています。 

 

Water
It is clear, though, how glyphosate gets into our water. In the water? Indeed! When the weed killer is used on cultivated fields, it seeps into the groundwater, rivers and lakes. And this way, it turns up not only in our food, but also in beverages ...
(抜粋)水: それはキレイですが、飲料水にもグリホサートはどのように入るのでしょうか。 水の中? そうです! 除草剤は畑で使用されます。 そして地下水や川、湖に染み出して行くのです。 こうして、私達の食物にだけでなく、飲み物にも・・・です。



Beer
like the world's most popular chillaxing drink — beer. Several studies have shown small amounts of glyphosate in the beverage made from grains and water, although the most dangerous thing about beer may still be the alcohol content.
(抜粋)ビール: 世界で最も癒しの飲み物(注: chillaxing = 癒し、ホッとする)。 いくつかの調査によると、この穀物と水から作られる飲み物からも少量のグリホサートが検出されています。 もっとも、ビールについてはアルコールそのものが危ないものではありますが。



Honey
And whoever, at the end of this list, believes it's okay to smear some honey on what is hopefully a glyphosate-free organic roll, is likely to be unhappy. Flowers that attract bees, and that grow near fields sprayed with glyphosate, are likewise affected, and could turn your sweet hopes into something fairly bitter.
Author: Klaus Esterluss
(抜粋)ハチミツ: 誰でもハチミツはグリホサートとは縁遠いものとして、最後にリストアップされますが、残念ながらダメです(意訳)。 花はミツバチを魅了するものです。 そしてそれはグリホサートが撒かれた畑のそばで育ちます。 なので同じように影響を受けます。 こうして、貴方の甘い期待は、何か少しばかり苦いものになってしまうのです。 文筆: Klaus Esterluss

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当ブログでも、過去、幾度となく除草剤成分グリホサートの発がん性懸念に関する記事をUPしてきています。 また、この除草剤を撒かれても成長できるように改良(?)した作物が遺伝子組み換え穀類などに相当しているわけです。

つまり、遺伝子組み換え食品(GMO)の危険性は、遺伝子組み換えした成分そのものが人間(動物)の体内に取り込まれることへの懸念が一つありますが、加えて、畑で使用される除草剤成分・グリホサート(発がん性物質と言われている)が穀物に吸収されてしまい、それが人間の体内に摂取されることも問題なのです。

EUでの各国におけるグリホサート使用制限は、バラバラの状態だと思いますが、基本的には使用禁止方向に流れていると考えられます。



私達が畑や庭で除草剤(モンサント社のラウンドアップ等)を使うことは、まさに、この危険な行為を行っているに等しいと言えます。 我が家のクラインガルテン(小市民菜園)は、完全無農薬で有機栽培を徹底していますので、こうした懸念はありません。

ついでに、殺虫剤の使用は、ミツバチや蝶などの受粉虫を絶滅させてしまう危険がありますので、殺虫剤の直接的散布や、種子で予め農薬処理(殺虫のための)されているものを購入して、それで栽培することは、同様に受粉虫を絶滅に追いやる危険があります。

このような事実を知ると、大量生産・栽培には食品の安全を損なう方法のものが、かなりあると考えた方がよいと思います。 だからこそ、オーガニックな、また、化学肥料や化学農薬を使用していない安全な食物を探すようにすることが望ましいと思います。

特に、これから子供を育てる世代(妊婦さんも)や、お子さんなどには、食の安全を考えてあげるべきだと強く思います。 また、こうした事実は、EUなどに比べ、日本での報道は少ないように感じています・・・。

*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。



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