今日のつぶやき

JOがつらつらとつづります。

出産覚書(当日編)

2012年03月03日 | マタ&ママ日記

※この日記は2012年4月27日に自分の備忘録用に書きました。


2月27日(月)(出産当日)
26日(日)の23時半ごろ、下腹が痛くて目が覚めます。
「なんか、お腹いたい・・・」
隣でいちごちゃんは爆睡中。
まだ生理痛程度の痛みなので、とりあえずトイレに行ってみると下着が
濡れてます。
「もしや、破水?」
でも確信も持てず、とりあえず布団に戻り時計を見ながら横になります。
と、お腹の痛みが12分おきくらい、等間隔で来ていることに気付きます。
うーむ、やっぱり陣痛みたいだな~。
ただ、産婦人科の母親学級では、初産婦は陣痛が来てから分娩まで時間が
かかるので、陣痛間隔が10分をきってから病院に連絡するようにと言われてるし・・・。
でも、破水しているなら細菌感染する恐れがあるから、病院に連絡するようにとも言われてる。
念のため、病院に電話してみると、
「破水してると入院しなくちゃいけないので、入院の準備をして一応来てください」とのこと。
この時点で2時を回っている。
いちごちゃんに起きてもらい、病院に連れて行ってもらう。
この日は2月とは思えない穏やかな夜で、星がきれいに見えました。


診療時間外なので、通用口から病院に入り、ナースステーションへ。
助産師さんに診てもらうと、子宮口はまだ開いていないものの、やっぱり破水していたので
このまま入院ということに。

(いちごちゃんは半分寝ぼけ、半分あわてていたからか、車に積むようお願いした私の入院セット
のカバンを積み忘れたので再度家に取りに変えることに)

この時点では満室のため病室に入れず、点滴部屋のベッドで朝まで待機。いちごちゃんは一度帰宅。
私は度々やってくる痛みのため、熟睡はできないものの「体力の消耗を防がないと」と
寝る努力。うつらうつらしながらベッドで過ごします。
朝、先生に診察してもらい、破水し、陣痛はあるものの、まだ赤ちゃんがおりてこないので
朝食を済ませたら、陣痛促進剤と子宮口をやわらかくする薬を点滴することになりました。

8時、朝食。
「今日は長丁場になるかもしれない」
そう思って、陣痛で「いててて」と言いながらも、陣痛の合間に完食。
こういうときも、食欲はバンバン。

朝食後、9時ごろから促進剤の点滴開始。
この頃には陣痛はの間隔は10分を切るくらいでした。

10時45分ごろ。
このころには陣痛は6分間隔ぐらい。
分娩室へ移動することに。いちごちゃんにも「生まれそう」と連絡。
陣痛の波がくると、痛みで歩けず、キャスター付の点滴の台につかまりつつ、休み休み分娩室へ。
分娩室は畳スペースがあったり、なんだか宿直室のような雰囲気のある部屋。
朝、診察してもらった部屋はテレビで見るようないかにも手術室って感じだったんだけど、
あっちの部屋は帝王切開用なのかな?と深く考えず。
と、隣の部屋から「イタイイタイーーー!!!」と絶叫が。
どうやら隣の部屋でもお産真っ最中の模様。あまりに苦しそうな声なので、私もこれから
もっと痛みが増すんだろうかと不安になる。

お腹にまいた分娩監視装置から吐き出されるグラフを見ると、陣痛の波はまだゆるやかに
表示されている。今でも痛いのに、もっと痛くなるの???とがっくり。


11時をまわって、いったん仕事に行ったいちごちゃん到着。
数分おきにやってくる陣痛の間は、とにかく痛いものの、息をとめず、お腹の中の
赤ちゃんに酸素をおくってやる気持ちで「ふーーーー、ふーーーー」と長い呼吸を
するようにしてみる。でも、実際はあまりの痛みで陣痛のピークは苦痛で息を止めがちに・・・。
陣痛の痛みがゆるむタイミングでしか息をおくれない。

実際に陣痛で苦しんでいる時間は短かったものの、
本では「出産は、富士山を2往復するくらい体力が必要」と書いてあったのを思い出し、
「富士山を2往復でも3往復でもしたほうが楽」と正直思ってしまいました。
陣痛は強弱の波を繰り返すので、本当に痛い時間は数十秒、そしていったん痛みが
ひいて、また強い波・・・・といった感じ。痛みがひいても、次の強い波が来るのが
恐怖。気も休まりません。
有線や好きなCDをかけてもらえると聞いていたけれど、とてもそんな
余裕はありません。いちごちゃんが腰をなでたほうが良いか言ってるみたいだけど、
とにかく何もしてほしくなく、ぶんぶん手をふって拒否。強い陣痛の波のときは口をきく
余裕も無し。


たまに分娩監視装置を確認しに助産師さんがくるものの、陣痛の強弱をあらわす
グラフをみては「まだね」っていう感じで戻っていく。

11時半くらい、うんうん苦しんでいると、点滴の管に血が流れ込んだみたいで真っ赤になって
いたので、いちごちゃんに呼びに行ってもらう。
来てくれた助産師さんに「もう、いきみたい?」と聞かれ、「いきみたいって感覚が
よくわかりませんけれど、うんこしたい感じです。」「うんこ1ヶ月分を出したい
みたいな苦しさです」と私。
あとから思い出してもバカなこと言ったな~と・・・・。

と、「あら、それがいきみたいってことよ」と、点滴を直してから、子宮口をチェックしてくれる。
「赤ちゃんがおりてきてるわね」「もう頭が見えてる」とのこと。

「よし!もういきんでいいわよ!!」

そこから陣痛の波と同時に「うーんうーん」といきみ開始。
陣痛がゆるんだときにひとやすみ。これを繰り返します。
何度かいきんでも、なかなか赤ちゃんが出ません。

痛みの中で、目をあけると、なんと先生の手にはさみがキラーン!!
キャーー!切られちゃう!!
切られてなるものか!早く赤ちゃんを出さないと!と力いっぱいいきむものの、時すでに遅し。
チョキチョキーーー!とあそこを切られてしまいました。
でも、噂通り、陣痛の痛さのほうが勝り、切られた痛みは感じません。

そして、クライマックス。
「押しますよ~」「ごめんね~~」の声と同時に助産師さんがお腹をグイグイ!と
押します。これが最高に痛かった。たぶん、「ぐえー」とか声を出しちゃったのでは。

そして「スポン!」て感覚と同時に赤ちゃんが出てきました。
出てきたというより、ひっぱりだされたといった感じだったようです(いちごちゃん談)。
産声は・・・・もう茫然・・・でよく覚えてません・・・・。
11時43分。出産。
陣痛に気付いてから12時間ぐらい。
分娩室に移動してからは2時間かからず。
直前の検診で「絶対、難産で緊急帝王切開になる」という先生(取り上げてくれた先生とは別の先生)
の予想がはずれて良かった~。

母親学級でみたビデオでの出産シーンに感動し、うるうるしたとき、「自分の出産
のときは、なおさら感動して絶対泣いちゃう」と思っていたものの、あまりの壮絶さに
全身汗びっしょりで、感動の涙は出ませんでした。ただ「終わった~~」の充実感ばかり。
そして、コンビニのトイレで赤ちゃんを産んで捨ててく人がいるニュースを思い出し、
どんだけ安産の人なんだ!あんなの無理!とうらやましがってみる。


「へその緒、切りますか?」と助産師さんに聞かれ、いやがるいちごちゃん。
私も「いいです」と首をふる。だって、こわい・・・・。
結局、いちごちゃんがジョキッとへその緒を切り、赤ちゃんの身体測定のため、助産師さんが
いちごちゃんを伴い、赤ちゃんと別室へ。その間に、私は胎盤を出す処置をしてもらう。
胎盤をひっぱり出されると「うんこ1ヶ月分」のお腹の違和感から解放され、ようやく気持ち
が落ち着いてきました。

気持ちが落ち着くと、自分の腕が筋肉痛になっていることに気が付きます。
陣痛の痛みにこらえるため、分娩台の両脇についているバーを力いっぱい握りしめてた
ため、腕が疲労困憊・・・。

先生に会陰切開の傷をぬってもらったあと(自然にとける糸のため抜糸なし)、
助産師さんが測定を終えた赤ちゃんをお腹の上にのせてくれました。
いわゆる「カンガルーケア」です。
でも、正直、まだ実感がわかず、このとき赤ちゃんと一緒に撮ってもらった写真を見ても
私の顔は「なんのこっちゃ」、「茫然・・・」といった表情。もっと笑顔で写真撮れば良かったなぁ。

その後、2時間は体を休めるため、分娩台に寝たまま待機。
その間、昼食が運ばれてきます。大好きなカレー。しかもナンとサフランライスつき。
いいにおい!!食べたい!!!
けれども、体が疲れ切っていて、ほとんど食べられず悔しい思いをしました。
食欲はあり、頭もはっきりしているのに、体が言うこときかず食べられないのって本当に悔しい。
(妙なことばかり覚えています・・・)

14時過ぎ、赤ちゃんの入ったキャスターつきのベッドによりかかるように押しながら、自分で歩いて病室へ移動。
いちご家のおとーさん、おかーさんも来てくれました。
喜んでくれる顔をみて、ああ無事に生まれてくれてヨカッタとあらためてしみじみ感じるのでした。


陣痛の合間に朝食。しっかり完食。
腹が減っては出産できず!



へその緒ジョッキン!



よく来たね~~♪

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 出産覚書(前日編) | トップ | 出産覚書(入院生活編) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

マタ&ママ日記」カテゴリの最新記事