今日のつぶやき

JOがつらつらとつづります。

やれば出来るのだ(笑) 

1999年06月01日 | 添乗日記

林間学校の第2日目。「農業体験」のプログラムがありました。
いつもは、スーツの私達も、今日はポロシャツ+チノパンというラフな格好に
なります。私が同行・添乗したのは、『ニワトリの世話+田んぼの草取り』を
するグループです。

「ニワトリの世話」といってもピンとこないが、単に餌をやるだけでも、「餌を
つくる」ところから始めるので、案外手間がかかるもの。餌の材料はハコベや
藁、それから貝殻まで様々です。「卵が栄養タップリ」ということに妙に納得が
いきます。

回お世話になった民宿の庭先で、小屋掃除をしたり藁を刻んだり、貝殻
をつぶしたりたくさんの作業を順調にこなします。
自分達が作った餌を食べるニワトリを見て、生徒さんもちょっとホッとした
様子です?

て、お次は「田んぼの草取り」の作業です。実は、私も田んぼの中に入っ
たことは無かったのです。チノパンの裾をグルリと巻き上げ、水田に足を付
けます。思ったより暖かい。田んぼの中は、ヤゴやゲンゴロウ、おまけに蛙
までゆうゆうと泳いでいます。虫があまり得意でない私には、泥の暖かい感
は良かったけれど、あまり居心地の良い場所とは言えません。


、その時、私の背中をギュッとつかむ手が。振りかえると泣きそうな女の子が。

「キャー、むし!むし!!!添乗員さん、追っ払って~~~!!」 

ると、その子の担当の畝をゲンゴロウが泳いでいます。
私も、ゲンゴロウはちょっとな~と汗をかきつつ、手で、「えいえい!」と追い
払う。その後も、その子は、「いや~タニシ!」「キャー!蛙!」を繰り返し、私
に助けを求めます。2人して、虫と闘いながらふと気がつくと、一番早く草取り
を終えていました。民宿のおばさんはニッコリ、「よう頑張ったね~。」といって
くださいます。

業が全部終わると、民宿の方が手作りのパウンドケーキとカキ餅、それ
から冷たい麦茶を出してくださいました。

たい麦茶を一気に飲み干したあと、ふと、私の背中に、二つの茶色い
手形
がついていたことに気がつきました。手形の主をふと見ると、さっきの
泣きべそとは大違いの、ニコニコ顔で友達とオシャベリしていました。

しい添乗のさなか、ちょっと幸せな気持ちになったひとときでした。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サービスってなあに

1999年06月01日 | 添乗日記

1999年6月 某効率中学校 林間学校(in新潟県)

回の仕事は、中学2年生の林間学校。林間学校というと、飯盒炊爨が
お決まり。でも、今回は、地元の人達のお手伝いで、様々な体験をする
ことができた。
   

とえば『農業体験』として、ニワトリの世話をしたり、田んぼの草取りをし
 たり、『工芸体験』として、わらじを編んだり、手びねりをしたりと、数グループ
に分かれて、半日ごとを過ごす。

んな2泊3日の行程の最終日『味覚体験』で、私は蕎麦打ちをするグル
ープに同行・添乗した。蕎麦も上手に打ち終わり、地元のかたがあげた
天ぷら5種類がどっさり盛られた大皿と一緒に、テーブルに並べられる。
う~ん、おいしそう(^^)。

も、ここからが、気をつかうところ。食堂の座席は4人掛けテーブルが
ズラッと並べられていて、天ぷらは8人が同じ大皿で盛られている。学校
によっては、男子と女子が同じお皿をつつくのを嫌がる。配膳の仕方は
非常に気をつかうデリケートな問題なのだ。
    
って、先生に、盛り方が、これで良いかチェックしてもらうと、「大皿へ、
8人分盛ってあっても、うちの生徒達は、自分がどれだけ食べたか考えず、
多く食べ過ぎたりする奴や、自分の分を同じテーブルの奴に食べられたり
する奴が出る。」とのこと。よって、「一人一皿ずつできないか。」との希望。

「旅行を円滑かつ安全に催行するお手伝いをする」のが、添乗員の仕事。
生徒さんをよくご存知の先生のご希望で、「円滑」に旅行ができるお手伝い
をするため、食堂で、係のかたと、慌てて、60人の食事の盛り付けのやり
直しをする。


麗に、一人一人取り分けた小皿を見て、軽いため息をついた。
私自身としては、「大皿」を皆でつつき合うってのが、すごい好きなのだ。

弟が少なくなっていて、家族の帰宅時間も合わない今だからこそ、林間
学校の時こそ、大皿をつつき合い、「お前、俺の分まで食っただろー!!」
と、極端な話、殴り合いのケンカまでしてほしい。。。そう、考えてしまうのだ。
 
ちろん、私は、単なるいち添乗員であって、子育ての経験もなく、教育
のことに関しても、全くの無知である。単なる理想論とは、わかっていても、

なんでもかんでも、こっちで用意しすぎることが、甘えを生むことにつなが
らないか、
気になってしかたないのだった。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする