見る秘密保護法ージャーナリストの真実を求めてー
という本があったので購入しました。
なかなかのできですね。小説の名を借りたドキュメント的要素の強い作品を書く山崎豊子。
彼女の作品は膨大な資料探索とインタビュー、調査などに裏付けられた真に迫るものである。もはや真実よりも真実らしい世界がそこには存在する。山崎の作品をそのようにさせているものは、細部まで調べられた情報にある。元新聞記者であるという嗅覚を活かして取材を重ねていく。
その取材はときに現役のジャーナリストのそれを上回る。
例えば、外務省秘密漏洩事件を基に書いた『運命の人』では・・・