試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ103-684+モハ102-840[ツヌ301F-1] 車両番号再転写:TOMIX製High-Grade製品用,ベンチレーター嵌合修正

2017-08-12 21:06:24 | 国鉄/JR103系
第五陣。

国鉄103系ツヌ301F-1では最後のモハユニットとなるモハ103-684+モハ102-840が入場した。
各々種車はKATO製モハ103-699+モハ102-855(黄色5号:旧LOT製品)である。
共にベンチレーター嵌合が甘く車両番号再転写と併せて修正を図る。


国鉄103系モハ103-684(ツヌ301F-1)。

旧LOT製品でもモハ103-684は後期製造分に該当すると推測する。
モハ103-686に比べHゴム色温度が変わり現行LOT製品に近い雰囲気を有する。
最古LOTだと思われるサハ103-458(←サハ103-442)は黄色5号が明るかった。
モハ103-686+モハ102-842(←モハ103-700+モハ102-855)のLOTで車体色が変更されたのだろう。
更にモハ103-684+モハ102-840(←モハ103-699+モハ102-855)でHゴム色温度が改められたと思う。
各モハユニットは中古製品かつ異なった時期に導入した。
ユニット間での見附が揃えられたのは偶然だったかもしれない。


入工中のモハ103-684。

モハ103-684はモハ103-686(ツヌ301F-1)と同じ理由で台車,屋根板が現行LOT化された。
そのためクハ103形高運転台非ATC車仕様(ツヌ307F),クハ103形低運転台量産冷房車仕様(ツヌ315F)と同等の見附を持つ。
電略標記の[関スイ]を見なければ一見現行LOT製品にも見える。
車体の状態も良く引き続き活躍が期待できる車両と言えよう。


[モハ103-684]:グリーンマックス製インレタ。

モハ103-684への改番はラプロス式印刷消去が採用されていた。
まだラプロス式へ切り替えた直後だと思われ旧車両番号だった[モハ103-699]の消し残しが伺える。
これまでの改修入場ではTOMIX製High-Grade製品用インレタの特性を逆手に取ってきた。
モハ103-684も印刷追加消去は行わずブロックインレタで覆い被せる方式とした。


[モハ103-684]:TOMIX製High-Grade製品用インレタ。

埃混入に悩まされてきたTOMIX製High-Grade製品用ブロックインレタ転写は新たな方式を試行した。
車体への接触面を減らし敢えて車両番号周囲からクリアフィルム端部が大きく捲れるように変更している。
そのためバーニッシャーは用いず爪楊枝でブロックインレタの中央をなぞった。
爪楊枝の当て方が軽いと剥離しないため加減が難しかった。
この状態でのインレタはまだ転写面積が狭く埃が引き抜ける。
ゴム系接着剤除去用爪楊枝で引き摺り出す様に埃を除去した。
[モハ103-684]は[モハ103-699]の消し残しも完全に覆えている。
ツヌ301F-1の車両番号再転写では漸く納得の行く仕上がりになった。


ベンチレーター嵌合修正中のモハ103-684。

続いてAssyベンチレーターの嵌合修正に着手した。
どうも旧LOT屋根板とAssyベンチレーターの相性が良くないらしい。
今の所大半の旧LOT屋根板装着車でAssyベンチレーターの嵌合修正を行ってきた。
特にAU75冷房機両側でこの傾向が強く出ている様に感じる。
モハ103-684ではAssyベンチレーターと屋根板を挟み台座まで押し込んでいる。




モハ103-684(車両番号再転写:TOMIX製High-Grade製品用インレタ,ベンチレーター嵌合修正)。

車体を組み終えモハ103-684が竣工した。
結果的に問題無かったが手順を誤ったかもしれない。
分解中にインレタへ何かが当たると傷付く可能性があった。
そこでモハ102-840ではベンチレーター嵌合修正を先行させる。


モハ102-840(ツヌ301F-1)。

モハ102-840も[関スイ]電略以外は現行LOT製品に近い状態である。
Assyベンチレーターの嵌合はかなり悪い。
中でもAU75冷房機2エンド側直後の1器は大きく傾いていた。
早速分解し整備に取り掛かった。


入工中のモハ102-840。

先ず傾いたAssyベンチレーターを撤去した。
ベンチレーター取付孔に不具合は見られず最後まで挿入出来ない原因が掴めない。
そこで数量に余裕が出た別のAssyベンチレーターと交換している。
取付はモハ103-684と同じ方式としベンチレーター取付孔拡大を回避した。


交換したAssyベンチレーター。

多少固めではあったものの何とかベンチレーター台座に接した。
到達時には軽い音を発しがっちりと嵌まったと思われる。
破損を恐れ着脱試験は行えなかった。
屋根板に亀裂は見られずクリック音の様なものと考えている。
但しベンチレーター再交換が必要になった場合は一番注意を払わなければならない。


[モハ102-840]:グリーンマックス製インレタ。

グリーンマックス製インレタの[モハ102-840]は埃を噛み込み標記が掠れて見える。
自分にしてはまともな並びに見えたが肝心な仕上がりが悪い。
躊躇無く[モハ102-840]を除去した。
印刷消去痕は[モハ102-855]の浮き上がりが残っていたがインクは拭き取られている。
よってTOMIX製High-Grade製品用インレタ転写で特に注意を払う必要は無かった。


[モハ102-840]:TOMIX製High-Grade製品用インレタ。

車両番号再転写は基本的にモハ103-684での方式を踏襲している。
新たに転写前の埃除去を採り入れた。
インレタが台紙から剥がれない程度の力加減でゴム系接着剤除去用爪楊枝を当てる。
これにより転写糊表面の埃を削ぐ。
その結果[モハ102-840]の転写後に行う埃除去は殆ど必要無いまま終えている。
なお付帯効果としてクリアフィルム端部が判り易くなるおまけまで付いたのは助かった。




モハ102-840(車両番号再転写:TOMIX製High-Grade製品用インレタ,ベンチレーター嵌合修正)。

全工程を終えモハ102-840も竣工した。
ツヌ301F-1のモハユニットは全て改修が完了し後はクハ103-131を待つだけになった。
幸いにしてTOMIX製High-Grade製品クハ103形初期形冷房改造車用インレタには余裕がある。
車両番号再転写よりも金属ワッシャー式車体高嵩上に注力したい。